宗匠立机!小石川
令和2年9月3日(木)
やっとお目当ての芭蕉句碑!
紅葉に彩られた芭蕉の句は、
一しぐれ
礫や降って
小石川
俳諧宗匠として立机。
「立机」(りっき)とは、
俳諧宗匠二なるということ。
プロの俳諧師になることだ。
芭蕉34歳。その時の作。
「江戸小石川が、時雨がさっと降ってきて、
その時石つぶてがが川となったから、
小石川というのかしら。」
そもそも「小石川」は、小石の多い
小さな川だったので、そう呼んだと
されている。
面白みのない句?
その頃、芭蕉は神田上水の工事の
管理業務を請け負っている。
だから、小石川後楽園や江戸小石川上水、
水道橋、関口大洗堰あたりをしばしば
歩いていただろうと・・・推測。
澤蔵司稲荷では江戸時代から句会が
開催されており、その「芭蕉堂」。
同人滝澤公雄翁が発起人となり、
大正7年10月12日の芭蕉翁の命日に
澤蔵司稲荷境内に建立。
この頃から4年間ほどは神田上水の
工事にも従事したとされ、この地には
馴染みの深い俳人の一人である。
滝澤公雄翁の句は、
「月かげに
しのぶや聲の
なき蛙」