貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

通りゃんせ 通りゃんせ!

2019-07-06 09:02:59 | 日記

通りゃんせ 通りゃんせ!

令和元年7月6日

 隔日の降ったり、止んだり・・・。

 夏日がちょっと恋しくなって

きた。

「つゆさん 早く 通りゃんせ!

 通りゃんせ!・・・」

小田原山角天神社へ。

「通りゃんせ」という歌の発祥地。

 

「通りゃんせ 通りゃんせ

 ここはどこの細道じゃ

 天神様の細道じゃ・・・」

とよく歌って遊んだ思いでも

懐かしい!

「やまかくてんじんしゃ」と呼び、

菅原道真公の画像が納められて

いるという。

 芭蕉の句碑は、

「有米家可耳 乃都登日能伝る 

      山路閑難」。

「むめがゝに のっと日の出る

     山路かな」

という句の当て字版。

 早春の朝、山路を歩いていると、

辺りに込める梅の香の中に、

行く手に太陽がのうっと

上ってくるという意。

 左の狂歌碑は、狂歌師の

紀 軽人、またの名は、桃季園の歌。

「月はさす 花はいたたく酒宴を

雪より外に つもりてはなし」


七日間?七日花?

2019-07-05 10:36:06 | 日記

七日間?七日花?

令和元年7月5日

勝福寺の古代銀杏。

 そして、カヤの大樹。

 飯泉山勝福寺は、京都東寺真言宗の

名刹で、十一面観音が本尊。

 寺伝によれば、弓削道鏡が東に

下った際、北千代台(小田原)に

創建した千葉山弓削寺の東院堂

ともいわれている。

 今の飯泉に移された後、小田原城

の鬼門鎮守の道場として崇められ、

通称「飯泉観音」と親しまれている。

また、坂東三十三観音の第五番札所

として有名。

 現本堂は、宝永3年(1706)に

再建されたもの。

 この本堂も老朽化のため、昭和44年

に改修。

 建物は、密教系寺院独特の構えで、

内陣は後部3間(5.45m)外陣は前部

2間(3.63m)の板の間。

 全体に江戸時代(1603〜1867)

初期の様式を残し、地方色豊かな

建物といえる。

 この寺には曾我兄弟(曾我祐成・時致)

が仇討ちの際に日参して成就した

ことや、二宮尊徳が14歳の時、

旅僧の訓読する観音経を聞いて

発心したという伝説が残されて

いる。

 芭蕉の句碑は、鐘楼の裏にある。

 刻字は摩滅。

 句は、

「鶴下りて 七日花見る 

       麓かな」。

 俗に、花盛りは七日間といわれ、

鶴は下りると一箇所に七日留まる

と云われているそう。

 今麓は花盛り。鶴も下りて七日風情

を楽しむという意か。

 この俳句の芭蕉の句は、3句。

花咲いて 七日鶴見る 

      麓哉

華ざかり 七日鶴見る 

      麓哉

 これにて、七日花という花は

なし。

 解消!

 それにしても、ちょっとの

ことで、随分情景が変わるし、

いいたいことも変わるもの。

 俳句の奥深さか。遊び心、

柔軟な発想など今朝も知ること

となる。


14歳の祈り

2019-07-04 09:17:52 | 日記

14歳の祈り

令和元年7月4日

 私の朝の祈りは、お日様へ。

 50歳頃からの朝のルーティ

ーンのひとつ。

 合掌する姿はある意味美しい!

 今朝は、14歳の祈りの像を拝顔。

 初めて見る祈りの像!

 ここは、飯泉山勝福寺。

 このお寺の参拝も初めて。

 初もの尽くし!

 飯泉観音とも呼ばれている。

仁王門も凄い。

阿吽仁王像。木彫の何とも

ユーモラス。

鐘楼の後方、本殿右横の一画にある。

四方位八方位より。

 真摯な祈り!

 14歳のあどけなさは微塵もなく。

 祈る姿に圧倒される。

 二宮金次郎、尊徳の像。

 思いの強さ、思いの熱さは、

巌も砕く勢い。

 祈りを、思いを、これからも

大事にしたい。


世に隠れ棲む気持ち

2019-07-03 10:12:35 | 日記

世に隠れ棲む気持ち

令和元年7月3日

 昨夕は、久し振りの薄日が

射す。

 今朝は日の光が眩しい!

 薄雲の出入りは激しいので、

しばらくの陽光だろう。

 洗濯物が一気に乾き、取り敢えず

解消!

 さあ、大経寺の本堂へ。

 日々の暮らしの諸々の御礼を述べ、

家族、親族の健康と安寧、孫達の

健やかな成長を祈願。最後にこの旅の

無事を!

 当寺の参拝も近辺の方のお蔭。

 入り口が分からず、お店の駐車場に

車を置かせて貰い、徒歩で行く。

 すぐに、ゴミ出しをしておられ

る年配の方に尋ねると、寺は2つ

あると教えて下さる。

 取り敢えずグーグルの案内を頼りに

進むと、「酒匂神社」に出る。

 家の前の道を掃除しておられる

同年代の主婦に話すと、門前まで

案内してくださる。

 やっとの思いでという始末。

有難し!!有難し!!!

 芭蕉の句碑は、本堂左手前の

墓所の前。


芭蕉の句は、

「人も見ぬ 春や鏡の 

     うらの梅」

である。 

 鏡の裏面には、花鳥等の模様が

鋳付けてある。

 その梅を、人も見ぬ春ともいう

べきかと言って、芭蕉自身の、

世に隠れ住む気持ちを寓する

意。

 気持ちは大いに理解。

 鏡の裏面に鋳付けられた梅を

人も見ぬ梅 と捉え、それを

また肯定する芭蕉のよさを

また感じる句である。

   

 


半夏生に半夏水

2019-07-02 07:01:05 | 日記

半夏生に半夏水

令和元年7月2日

 今朝は久し振りの3時起き。

 家内が近所の方達と一緒に、

屋久島へ。4時出発のお見送り!

 九州地方は梅雨真っ盛り!

 屋久島は、曇り時々雨で、

この一週間では、ちょっと恵ま

れた予報。予報通りを祈るのみ。

 さて、昔の人たちが、農事などを

目安にした72候の季節区分。

 今日7月2日は、「半夏生」

「はんげしょう」。

 夏至から数えて10日か、11日

目が『半夏生」。

 梅雨も中期に入ると、集中豪雨が

増える。

 洪水を「半夏水」(はんげみず)と

呼ぶ地方があると、初めて知る。

 倉嶋厚さんがエッセイに書いている

そう。

 「生」と「水」。「生水は、背中合

わせ?」。

 そこへ、また新に、「線状降水帯」

等という新たな現象。局地的な豪雨に

見舞われるという。

 今夏は、鹿児島、熊本、宮崎の3県。

百万人以上の人が避難勧告に応じて

いるという。今朝の読売情報。

 半日でも一日でも真っ盛りの梅雨に

休憩が入ることを祈って・・・。

 小田原市の大経寺へ。

 

つづく。