『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『まぼろしの邪馬台国』を観た]

2008-12-02 20:31:43 | 物語の感想
☆昨日、残業に次ぐ残業で、終了したのが本日の午前3時^^;

 でも、本日の休日はちゃんと満喫しようと、映画館に向かう。

 あまり乗り気でなかった鑑賞だが、とても面白かった。

 なにぶん睡眠時間が少ないので、疲れていて、短めの感想ですみまへんが・・・^^;

 私は、邪馬台国論争の一つの答えを解いていく話だと思っていたのだが、どちらかと言うと、その盲目の市井の研究者(竹中直人)を支えた奥さん(吉永小百合)との夫婦愛の物語だった。

 物語の前半などは、邪馬台国そっちのけで、舞台となる島原の人々の姿が、山田洋次風の喜劇タッチで描かれる。

 それはそれで面白いのだが、そんなことを描くために、この作品を作ったのか? と、疑問がよぎる。

   ◇   ◇

 吉永小百合は、『母べえ』に続いて、考えるに無理矢理な役をやらされていた。

 この奥さん役、・・・40代位の役柄だよなあ・・・。

 しかし、映画を見ていくうちに、ちゃんと違和感なく、可愛らしく、美しく、その役をやり遂げているんだよなあ。

 60代半ばだよなあ、吉永小百合は・・・、でも、見ているこちらを「やりたい」気分にさせてくれるんだから大したものだ。

 魔女のようだ・・・^^;

 ポイントは、その「上品さ」であろう。

   ◇   ◇

 そして、『母べえ』に続いて、濡れ場を演じている。

 ここで言う「濡れ場」とは、男のために物理的に濡れることである。

 『母べえ』では、海水浴で溺れた、世話になっている青年のためにワンピース姿で海に飛び込むのである。

 今回は、行方不明になった、後の亭主のために、暴風雨の中、走り回る。

 この両作品、結構、対になっている点が散見される。

 ・・・一つ間違えれば、山田洋次(幼児?)的な反戦思想に陥りそうな、危いポイントが幾つかあったが、そこは醸すだけで持ち堪えていた。

 もしかして、その反戦思想は、吉永小百合の意向なのだろうか?

 まあ、左翼の女は可愛い時もあるので、それは許そう^^

   ◇   ◇

 物語のクライマックスには、なんと、吉永小百合演じるところの卑弥呼も出てくる。

 サユリ・ワンダーランドである。

 他のシーンはメイクで頑張っていたが、卑弥呼シーンは、CGで顔のしわを消していたと思う^^;

 この卑弥呼パートは、雲仙噴火の特殊効果もなかなか良くできていた。

   ◇   ◇

 夫が死去してからが、やや長く、

 無理矢理に、吉永小百合の賢母ぶりをあらわにすべく、夫の葬式に前妻が現われたのは蛇足に感じたが、全体を通し、脇役の窪塚洋介や柳原可奈子などの頑張りには好感を持った。

   ◇   ◇

 正直、竹中直人の演じた宮崎康平の学説は、学会では認められているのでしょうか?

 それを知りたくなったので、このエントリーをした後に、ちょいとネットサーフィンしてみようと思う^^

                        (2008/12/02)