『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[森本敏]

2012-06-05 21:42:29 | 保守の一考
☆正直、森本敏拓殖大学教授が防衛大臣になったのには驚いた。

 この方、保守派の牙城が一つ・産経新聞のオピニオン<正論>のメンバーの1人だからだ。

 まあ、前々から、テレビなんかでも重宝されていて、故に、やや保守派といってもマイルドな印象で、

 かなり、過激なことを言っているのだが、他の保守派の論客と違って表現がソフトな点もあった。

 だから、私などは、「手ぬるい!」などと批判したこともあったが、

 これにて、日本の防衛のほうは、まあ、形としては安心できるのではないか。

 しかし、民主党政権で、それが成ったのは、民主党のキメラ化が更に進んだ結果とも言える・・・。

 自民党ならば、民間人の起用には慎重になったと思う。

   ◇

 硬派な左翼新聞・東京新聞では、こんな記事が載っていた。

   《「米軍、沖縄撤退すべき」 96年、自説提言(東京新聞 6/5)》

 <自民党政権、民主党政権を通じて政策ブレーンとして重用され、沖縄の米軍基地の重要性を強調してきた森本敏防衛相。だが、過去には「米海兵隊は沖縄から撤退すべきだ」(一九九六年九月十三日朝日新聞朝刊)との見出しで自説を公表していた。
 その中で、「普天間飛行場の移設など基地問題の解決には、米海兵隊を国外移転させるしかないのではないか」と提言し、「海兵隊が紛争発生と同時に沖縄から紛争地に投入されるといった作戦がありうるだろうか」との見解を示した。
 これは、「沖縄は他の地域より距離的に近く、米軍は迅速な対応が可能」(二〇一〇年防衛白書)とした防衛相の見解と正反対。軍事ジャーナリストの前田哲男氏は「沖縄の人々は過去の言動を知っているだけに今さら森本氏に普天間飛行場の県内移設を求められても反応は冷ややかだろう」。
 七月には、墜落事故が相次いだMV22オスプレイが普天間飛行場に配備される。前田氏は「学者としてオスプレイの危険性を承知している分だけ、厳しく追及されるのではないか」と指摘する>

 これは、東京新聞、苦しいね。

 一生懸命探してきたんだね^^;

 鳩山由紀夫のように、三日前の断言を翻し、更に、その三日後にそれを斜めにひっくり返すような言動を続けたら、国民も呆れるだろうが(菅直人の、三週間前の断言を翻し、更に、その三週間後に明後日にひっくり返す、もあるでよ)、

 いや、せめて、森本氏の主張が三年前ならば、呆れもするが、15年前のことを指摘されても厳しい。

 鳩山のバカを許している沖縄県民(の、左翼に踊らされている一部)が、15年前の主張と違うからと言って、反対意見だから許すことはないが、認めない訳にはいくまい。

 前田哲男っちゅうのは、左翼御用達のジャーナリストか?^^;

   ◇

 また、その時代に即応した主張もある。

 前年には、阪神・淡路大震災があり、一連のオウム事件があり、 沖縄で同日の間に、米兵隊員の運転車両に母子3人がはねられ死亡する事件と、沖縄米兵による少女暴行事件が起こっている。

 フランスによる南太平洋での核実験があり、

 その翌年には、中国が核実験をしているし、

 ロシア・エリツィンと中国・江沢民の会談もあった。

   ◇

 ・・・さて、保守にしても、左翼にしても・・・、

 うん、例えば、保守の主張をつきつめて、原理主義的に、あるいはストイックに、あるいは観念的に・・・、突き詰めていくと、表面に立ち現われる現象(主張)が、時に、論敵である左翼と重なってしまうときがあるものだ。

 私は、・・・いや、本当のトコは分からないよ^^;

 でもね、当時の時代を考えると、森本氏の現実的な思考回路が、日本の「自存自衛」の好機と考えていたとも思える。

 保守派の中にも、日本から米軍を追い出せと考えている方々は非常に多い。

 主張に使用する言葉も近くなる。

 でも、それは、左翼の方の言う「(米軍はおろか、自衛隊さえもなくすような)自存自衛」とはいちじるしく異なる。

 左翼の「安楽な平和」は、妄想の中にしかない。

 妄想の「自存自衛」の無責任は、多くの女子供を死なすことになるだけだ。

 左翼自身が後ろ指を指していた自衛隊に、震災の折、左翼を含む国民の多くが助けられたのは、それが「現実的な帰結」だからだ。

 ・・・左翼が見習いたいと願う、「永世中立国」のスイスも、「軍隊を持たない国」のコスタリカも、平和を維持するために、武力を持ち続けている・・・。

 日本も、それを「見習」わなくちゃいけないな^^

                                                     (2012/06/05)

[『映画館落語 かもめ亭』を観た]

2012-06-05 04:25:53 | 物語の感想
☆実は、二年ほど前、新宿二丁目の末廣亭の前を通ったとき、出演者の中に「歌丸」の名を見て、「今のうちに見ておかなくちゃ、取り返しがつかないかも・・・」などと思っていた。

 しかし、その時は、どうしても都合がつかなかった。

 「笑点」ではおなじみだが、私は、桂歌丸の落語をちゃんと聴いた事が無かった。

 続いて、先日の6/2に、府中の森笑劇場で、歌丸独演会が行われるの二ヶ月ほど前から知っていて、「今度こそ、今のうちに見ておかなくちゃ、取り返しがつかないかも・・・」などと思っていたところ、

 ちょうど、その日から、映画館で『映画館落語 かもめ亭』が上映され、その出演者に歌丸さんがいたので、「とりあえず、こっちで見とこう^^」と決めた。

 ちなみに、観たのは昨日で、この日は「寄席の日」なのだと、ラジオ番組「GOGOMONZ」で、三遊亭鬼丸師匠が言っていた(いつも直に楽しませてもらっているので「師匠」!^^)。

 本当は、「6/5」→「ろくご」→「らくご」で、6月5日を「落語の日」にして、チケットを安くしようとしたのだが、落語協会が「稼ぎ時の土日と<落語の日>が重なったらきつい」とのことで、6月の第一週の月曜日になったのだそうだ。

 そんな、「寄席の日」に、落語を聴けて、ちょうど良かったなり^^v

   ◇

 以下、後で記します。

 依然として、体調悪し。

   ◇

 先ずは、発起人の林家たい平の、寄席に出かける職人風の小芝居によって、落語の世界に入っていく。

 本日の出演者は、三遊亭小遊三、ぺぺ桜井、桂歌丸の御三方。

 先ずは、三遊亭小遊三の「蛙茶番」。

 「シネマ落語『落語研究会 昭和の名人 参』」の時の感想を語るときにも言ったのだが、

 私、まだまだ落語を聞く経験が浅く、うまく話せないので、簡単に記します。

 小遊三さんは、「笑点」でよく見る方だが、歌丸さん同様、その落語は初めて聴かせてもらった。

 「蛙茶番」と言う噺。

 面白くって、うまかった。

 話がどんどん横道に逸れていき、スピーディーに収斂するクライマックスと、サドンデスなオチ^^

 不思議なのは、目で、手塚治虫描くところの「丸首ブーン」のような小遊三さんの語りを聞きつつも、

 なんか、頭の中と視覚の「狭間」で、噺の映像が浮かんでくるのだ。

 これが、落語の新鮮さで、楽しくてしょうがない。

 しかし、落語家ってのは手塚治虫の描く悪役に似ているなぁ^^

…丸首ブーン

…談志に似てるアセチレン・ランプ

 おっと、ちょうど今、立川談春の「赤めだか」読んでます^^

赤めだか
立川 談春
扶桑社


   ◇

 続いて、ぺぺ桜井のギター漫談だ。

 この人、おそらく、何千回と舞台を踏んでいると思う。

 ネタは同じでも、その「いぶし銀」の間(ま)で、何度でも笑わせるのだろう。

 ギターのテクニックなんて、若手のギタリストの数段上なんだろう。

 一緒に観ていた母親は、「さあ、笑いなさい、笑いたいんだろう^^」のぺぺ桜井さんの芸に、綾小路きみまろを観ているかのように、ゲラゲラ笑っていた。

 ・・・スカンク草井

   ◇

 トリは歌丸さんだ。

 噺は「ねずみ」。

 さすがに若さはないが、淡々と活舌よく散文的に話を積み上げていく。

 最初は「左甚五郎」について、ややアカデミックに語りだすので、とっつき難い噺かなと思いきや、すぐに、聞いている私らは物語に没入させられる。

 う~む、面白い。

 何てことない子供の喋り方一つとっても、なんか面白い。

 長編なのに、あっという間に時間が過ぎていく。

 全編を通して、二時間が30分に感じられるほどの充実度であった^^

     ・・・蝉丸

 歌丸さんには、早いトコ、「24時間テレビ」のチャリティーマラソンに抜擢されて欲しいものです^^;

                                                      (2012/06/05)