☆・・・今年、映画館で観た作品④
▼25.『ベルファスト』…5.0
北アイルランド、ベルファーストを舞台にした、少年の、家族の、街の「一時代」の物語。
色彩豊かなモノクロの傑作。
監督脚本のケネス・ブラナーには、30年ほど前に「ヘンリー5世」を見てから、意識させられている。
まさか、シェイクスピア俳優だけでなく、『マイティ・ソー』を監督し、名探偵ポアロを演じ、今作のような傑作をものにするとは…!
▼26.『ヴォイジャー』…2.5
資源の枯渇した地球人類は、選ばれた子供たちに未来を託すが、その移民宇宙船内で起こってしまう、若者たちの血生臭い権力争いのお話。
『蝿の王』のように、幾らでも深く出来る話を、宇宙物で金もかかってるだろうに、かなり大雑把に作った作品。
100人ぐらいの子供たちを管理する大人が、たった一人って…。
▼27.『カッペイ』…3.0
ノストラダムスの大予言が当たってしまったような世界を想定し、「終末の戦士」として、俗世から隔絶されて、サバイバルandバトルと、少年期から育てられた青年が、実際には「終末」が訪れず、それでも、2021年まで引っ張られたけど、組織は解散し、社会に放り出される話。
伊藤英明とか山本耕史とか、小澤征悦など、錚々たるメンバーが、「イイ大人が何やってんだよ!?」レベルな「終末の戦士」たちを真剣に演じている。
最高! 大笑いした!
▼28.『ドラえもん のび太の小宇宙戦争』…3.0
ウクライナ情勢と重なり、かなり、観る者の心象に影を差してしまう。
これはある意味、「リアリティ」の#不気味の谷現象 と言えよう。
同じ戦争テーマならば、「鉄人兵団」くらいシリアスにしてしまえば良かったのに。
▼29.『シャドウ・イン・クラウド』…4.5
最高ですかぁー! 最高でーす!
第二次大戦の南太平洋、極秘作戦で、荒くれ集団の飛行機に同乗した、連合軍のクロエ・グレース・モレッツ演じる大尉…、セクハラの嫌がらせで、座席がないと言われ、銃座に押し込められる。
繰り返されるセクハラ発言、迫るゼロ戦、秘密任務の積荷、そして、爆撃機にはグレムリンが張り付いていた!
ヒットガールが鮮烈だったけど、オレ的には、それで終わっていたクロエ嬢…、今作では、肉体的には最高酷使のアクションをかましてくれる!
嗚呼、最高だ!
もう一回観よう!
クロエのアヒル口は可愛いな!
▼30.『ザ・バットマン』…3.5
「バットマン」てのは不思議なコンテンツだ。
狂ったヒーローが、狂った敵を、狂った町で、仲良くケンカし狂い咲き!
アメリカ人は「病んだアメリカ」の姿を見て、ガス抜きするのかね?
「バットマンリターンズ」以来の、バット・キャット・ペンギンの揃い踏みに感動。
▼31.『モービウス』…3.0
う〜、「ヴェノム2」よりは面白かったかな?
紹介編なので単調なストーリーはしょうがないね。
バットマン以上にコウモリだ。
▼32.『永遠の1分。』…3.5
東日本大震災をコメディ映画に、と考えるアメリカ人の日本滞在期。
優しいコメディ故に、震災の深刻さも伝わってきて悪くない。
『カメラを止めるな!』の監督作だが、外人パートのドラマも自然に撮られていた。
▼33.『SING ネクストステージ』…4.0
最高ですかぁー! 最高でーす!
メチャ面白かったけど、これ、作ろうと思えば、何作でも作れて、何回でも感動できそうだぞ!
俺は、今回、お初のキャラクター・ポーシャが気に入った。
傲慢プロモーターの娘で、コネでショーに参加する。
スレンダーな身体と可愛い顔のオオカミ娘、性格は天然、声があっけらかんとしたハスキーボイス、可愛い!
しかし、主役としては力不足。
座長は役割変更を言い渡すが、それを「クビ」と親父に訴え、親父は激怒、座長を殺そうとする。
座長は逃げ回りながら、ゲリラ的にショーを敢行する。
座長は、しかし、騒動の原因のポーシャもショーに参加させる。
ショーは大成功!
一行はバスで逃亡を図る。
車内…、何故か、ポーシャも澄まして座っている。
こういう、すっとぼけた展開はたまらない!
「なんでやねん!?」と感動!(^◇^;)
(2022/04/11)