☆本日は公休で、映画鑑賞に適していたのだが、昼間は忙しく、夜も「ビューティー・コロシアム」を21時まで見てしまい、その後、急いで<ワーナーマイカル・村山ミュー>のレイトショーに駆け込んだ。
お客さんは、私と、どこぞのカップルだけだった^^;
◇
タイムトラベラーの恋愛物だった。
私は、『夏への扉』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』など時間旅行物が大好きなので、楽しく見た。
ちょうど、日曜日に、『ジョジョの奇妙な冒険』を読んでもいた。
『ジョジョ』は超能力バトル漫画だが、歴代の敵のボスは必ず、「時間」を支配する能力なので、『きみがぼくを見つけた日』の設定がすんなりと頭に入ってくるってものだ^^
だが、この作品においては、二人の男女の恋愛がメインであり、SF設定などはなきに等しかった。
故に、それだけの能力を持っていながらも、「世界の危機」を救うなどという展開はなく、そこに物足りなさを感じる人もいよう。
私は、筒井康隆の短編『時の女神』が大好きな男なので、超能力が二人の関係だけに還元されていることについて、「それもあり」と思った。
◇
また、ハイラインの『夏への扉』は、究極の「ロリコン小説」とも言えるが、
この作品も、ヒロイン・クレアの幼少時にタイムトラベルした主人公・ヘンリーが、ヒロインの「運命の男(ひと)」と認識され、その後のタイムトラベルでの逢瀬で、ヒロインの成長とともに愛を育んでいく様などが、その筋の者にはたまらない点でもあろう。
うん、主人公は、<若紫>から<紫の上>への成長を見届けられるのだからなあ^^
その、幼少時のヒロインのほかに、主人公の二人が産むことになる娘の少女期も描かれ、なかなかよろしい。
ネタバレになるが、娘もタイムトラベラーで、10歳時の娘が5歳時の娘に多くを教え諭すシーンなどもあって、可愛さ二乗!
ヘンリー役のエリック・バナも、複雑な心境で少女を抱きしめたことだろう^^;
・・・物語を恋愛限定にしているので、不自然なタイムパラックスもなく、見終えての解せなさ感もない。
◇
脚本家は『ゴースト ニューヨークの幻』を手がけた人だそうだが、なるほど、雰囲気に似た点がある。
どちらも、主人公が不幸に始まり、愛の確認をし終えて物語の幕が引かれる。
『ゴースト』で、主人公の霊体としての決まりが律儀に何度も繰り返されて、その設定のリアルが強調されていたが、この作品でも、主人公のタイムトラベルが、見ていて、やや面倒になるくらい繰り返される^^;
また、そのラブシーンも、なかなか大胆である。
『ゴースト』では、ロクロを回しているデミ・ムーアの背後から、最近亡くなったパトリック・スウェイジが抱きしめるシーンが印象に残ったものだが、
この作品では、シースルーの上着を着たクレアの腰を、ヘンリーが抱えるシーンがあるが、シースルー越しにクレアの腰をまさぐるヘンリーの手は「おおっ!^^」と思わせられた。
また、クレア役のレイチェル・マクアダムスがお尻を見せてくれていた^^
でも、お尻見せるなら、乳首も見せて欲しかった。
あと、そのお尻には、はっきりと映していなかったが、タトゥーがあったゾ!!
・・・それと、うん、ヒロインがアーチストという点も共通してるか・・・。
◇
ヘンリーの「特殊事情」を知っている回りの人間たちも魅力的に描けている。
ヘンリーの親父さんや、親友となるゴメスとの関係は、終盤でしんみりさせられる。
不可避的に訪れるヘンリーのタイムトラベルは、この作品では、どうしようもない「病気」のように認識されている。
だから、私には、普通の恋愛物語として楽しめて、その「すれ違い」も、普通の夫婦に訪れる倦怠期のように見えるのだ。
流産ネタもあるし、『レボリューショナリー・ロード』的な局面も垣間見せてくれる。
この作品の評価を低くする人は、『レボリューショナリー・ロード』もダメな人なんだろう。
◇
この作品にはブラッド・ピットがプロデューサーとして名を連ねていることに意外を感じる方もいるようだが、
「特殊事情」の主人公の「普通の恋愛」という点では、『ベンジャミン・バトン』(クリック!)と近しいものがあるので、なるほどと合点がいくのだ。
◇
脚本家が、丹念に、矛盾なく描いた脚本だが、
ヘンリーが裸でタイムトラベルすることに関するご都合主義や、「後付け」のように思える「テレビがONされているとタイムトラベルし易い」や「未来へのタイムトラベル」が気になる。
でも、ヘンリーが、同じくタイムトラベルすることになる娘・アルバに、裸で時を飛んでしまった後の、衣服の調達のための家屋の鍵開けの方法の伝授や、
さりげなく、タイムトラベル先にクレアが用意する靴に、サイズが変化しているかもしれないので靴ヒモが外されているなどの細かいシーンに感心させられるのだ。
泣ける作品ではないのだが、ラストに、ヘンリーとの「再会」に走るクレアの姿に、私はふいにグッときてしまった。
◇
では、かつて、私が、『ゴースト ニューヨークの幻』を見たときのエピソードを読んでほしい。
今回、レイトショーの客は、私と、ややシニアのカップルであった。
[2本立てエピソード・<ロシア上空美人姉妹><映画『ゴースト』観た時>](必読! クリック!)
このリンクのエントリーでの若いカップルが結婚して、『きみがぼくを見つけた日』を見に来たと考えるとロマンチックであり、私はピエロのままである^^;
ついでに、10歳と5歳のアルバのツーショットは、「ロシア上空美人姉妹」を彷彿とさせるのでした^^v
(2009/10/28)
お客さんは、私と、どこぞのカップルだけだった^^;
◇
タイムトラベラーの恋愛物だった。
私は、『夏への扉』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』など時間旅行物が大好きなので、楽しく見た。
ちょうど、日曜日に、『ジョジョの奇妙な冒険』を読んでもいた。
『ジョジョ』は超能力バトル漫画だが、歴代の敵のボスは必ず、「時間」を支配する能力なので、『きみがぼくを見つけた日』の設定がすんなりと頭に入ってくるってものだ^^
だが、この作品においては、二人の男女の恋愛がメインであり、SF設定などはなきに等しかった。
故に、それだけの能力を持っていながらも、「世界の危機」を救うなどという展開はなく、そこに物足りなさを感じる人もいよう。
私は、筒井康隆の短編『時の女神』が大好きな男なので、超能力が二人の関係だけに還元されていることについて、「それもあり」と思った。
◇
また、ハイラインの『夏への扉』は、究極の「ロリコン小説」とも言えるが、
この作品も、ヒロイン・クレアの幼少時にタイムトラベルした主人公・ヘンリーが、ヒロインの「運命の男(ひと)」と認識され、その後のタイムトラベルでの逢瀬で、ヒロインの成長とともに愛を育んでいく様などが、その筋の者にはたまらない点でもあろう。
うん、主人公は、<若紫>から<紫の上>への成長を見届けられるのだからなあ^^
その、幼少時のヒロインのほかに、主人公の二人が産むことになる娘の少女期も描かれ、なかなかよろしい。
ネタバレになるが、娘もタイムトラベラーで、10歳時の娘が5歳時の娘に多くを教え諭すシーンなどもあって、可愛さ二乗!
ヘンリー役のエリック・バナも、複雑な心境で少女を抱きしめたことだろう^^;
・・・物語を恋愛限定にしているので、不自然なタイムパラックスもなく、見終えての解せなさ感もない。
◇
脚本家は『ゴースト ニューヨークの幻』を手がけた人だそうだが、なるほど、雰囲気に似た点がある。
どちらも、主人公が不幸に始まり、愛の確認をし終えて物語の幕が引かれる。
『ゴースト』で、主人公の霊体としての決まりが律儀に何度も繰り返されて、その設定のリアルが強調されていたが、この作品でも、主人公のタイムトラベルが、見ていて、やや面倒になるくらい繰り返される^^;
また、そのラブシーンも、なかなか大胆である。
『ゴースト』では、ロクロを回しているデミ・ムーアの背後から、最近亡くなったパトリック・スウェイジが抱きしめるシーンが印象に残ったものだが、
この作品では、シースルーの上着を着たクレアの腰を、ヘンリーが抱えるシーンがあるが、シースルー越しにクレアの腰をまさぐるヘンリーの手は「おおっ!^^」と思わせられた。
また、クレア役のレイチェル・マクアダムスがお尻を見せてくれていた^^
でも、お尻見せるなら、乳首も見せて欲しかった。
あと、そのお尻には、はっきりと映していなかったが、タトゥーがあったゾ!!
・・・それと、うん、ヒロインがアーチストという点も共通してるか・・・。
◇
ヘンリーの「特殊事情」を知っている回りの人間たちも魅力的に描けている。
ヘンリーの親父さんや、親友となるゴメスとの関係は、終盤でしんみりさせられる。
不可避的に訪れるヘンリーのタイムトラベルは、この作品では、どうしようもない「病気」のように認識されている。
だから、私には、普通の恋愛物語として楽しめて、その「すれ違い」も、普通の夫婦に訪れる倦怠期のように見えるのだ。
流産ネタもあるし、『レボリューショナリー・ロード』的な局面も垣間見せてくれる。
この作品の評価を低くする人は、『レボリューショナリー・ロード』もダメな人なんだろう。
◇
この作品にはブラッド・ピットがプロデューサーとして名を連ねていることに意外を感じる方もいるようだが、
「特殊事情」の主人公の「普通の恋愛」という点では、『ベンジャミン・バトン』(クリック!)と近しいものがあるので、なるほどと合点がいくのだ。
◇
脚本家が、丹念に、矛盾なく描いた脚本だが、
ヘンリーが裸でタイムトラベルすることに関するご都合主義や、「後付け」のように思える「テレビがONされているとタイムトラベルし易い」や「未来へのタイムトラベル」が気になる。
でも、ヘンリーが、同じくタイムトラベルすることになる娘・アルバに、裸で時を飛んでしまった後の、衣服の調達のための家屋の鍵開けの方法の伝授や、
さりげなく、タイムトラベル先にクレアが用意する靴に、サイズが変化しているかもしれないので靴ヒモが外されているなどの細かいシーンに感心させられるのだ。
泣ける作品ではないのだが、ラストに、ヘンリーとの「再会」に走るクレアの姿に、私はふいにグッときてしまった。
◇
では、かつて、私が、『ゴースト ニューヨークの幻』を見たときのエピソードを読んでほしい。
今回、レイトショーの客は、私と、ややシニアのカップルであった。
[2本立てエピソード・<ロシア上空美人姉妹><映画『ゴースト』観た時>](必読! クリック!)
このリンクのエントリーでの若いカップルが結婚して、『きみがぼくを見つけた日』を見に来たと考えるとロマンチックであり、私はピエロのままである^^;
ついでに、10歳と5歳のアルバのツーショットは、「ロシア上空美人姉妹」を彷彿とさせるのでした^^v
(2009/10/28)
>>hamaさんへ♪
ええ、なかなかよくできた作品だと思いますよね。
ヒロインがはじめてヘンリーに会った時の表情など良かったし、主人公のタイムトラベラーであるのに、肝心なことには無知な表情などなかなかでした。
良作です。
>>sakuraiさんへ♪
私も、あの当時のブームほどにははまれませんでしたが、小技の効いた作品だなあと思ってました。
私はあの頃、『ダイハード』に夢中でした。
最近になって、コメディやロマンス問わず、恋愛物が好きになりました^^
映画はいまいちでしたが、蘭さまの文章で、もとを取れたような気がします。
そういや、「ゴースト」も、あたしははまれなかったんですよ。
ロマンスがあたしには似合わない・・・。
タイムトラベルなラブストーリーだと『それって、運命?』なんて思っちゃいますよねぇ。