☆大方の予想を裏切り、本日公開の映画で、俺が最初に観たのはこれだ!
だって、『アリス』は、アリスが成長しちゃって少女じゃないんだもの。
いや、俺的には、もう興味は幼女に移っているので、もはや少女でさえも「おばさん」扱いなのだ・・・^^;
◇
てな訳で、『クレヨンしんちゃん』。
面白かった。
序盤の日常風景での、お母さん・ミサエが、自分の結婚式のウェディングドレスを見つけて喜ぶ様から、その映画的大画面の横で、妹・ひまわりがハイハイしながら畳んだ洗濯物の上をゴロゴロするシーンから、お笑い的にも、映画的にもつかみがOK! てな感じだった。
また、お母さんにこめかみをグリグリお仕置きされるシーンも、その動きが360度回転し、映画的豪華映像で、これからはじまる、アニメ的心地いい動きを醸してくれるし、また、その「グリグリ」は、しんちゃんが、大人になった自分に召喚されし未来世界においても伏線として活きてくる。
それは、未来においてツルピカハゲになってしまった父親と一緒にいた、中年太りしてしまった母・ミサエとの絡みの伏線でもあり、また、エンディングでの、青年しんちゃんへの婚約者タミコの嫉妬の言葉でもあり、何と言うのかな、過去から未来へのつながりでもある。
今回の作品は、しんちゃんの未来世界での花嫁が興味をひいていたのだが、その婚約者タミコは、序盤から出ずっぱりで、なかなか魅力的だ。
そのタミコによって、しんちゃんは、いつもの幼稚園の仲間と、「かわのそば公園」で、未来の自分を語り合ったりして遊んでいたら、タイムマシーンで未来に連れて行かれる。
てっきり今回は、しんちゃん一人の冒険と思いきや、幼稚園の仲間達「かすかべ防衛隊(風間トオル・桜田ネネ・佐藤マサオ・ボーちゃん)」もついてくる。
「おいおい、お前らも来るのかよ!^^;」
などと思っていたら、しんちゃんの花嫁がポイントだと思っていた物語が、「かすかべ防衛隊」のメンバーの未来の姿こそが更なるテーマなのだと分かる。
また、かすかべ市自体も廃れている。
未来の地球は、宇宙からの隕石によって退廃させられており、また、「かすかべ防衛隊」のメンバーの未来も、自分らが夢見たものとは異なっていた。
メンバーは、廃虚と化した「かわのそば公園」に至る。
ここの、物語中の現在との比較シーンなどは、『漂流教室』を思わせた。
序盤で意識させられた公園の俯瞰映像が、正反対のイメージで現われるのだ。
結構哀しい展開だが、そこに過剰にのめり込まないのが、作り手の子供対象作品への思いだろう。
タミコの父親は、未来世界の独裁者みたいな立場で、青年しんちゃんとタミコの利益なきつきあいに反対し、青年しんちゃんを窮地に追い詰めていたのだった。
と、簡単にストーリーを書くと、緊迫しているようだが、話はスローテンポで丹念に進む。
「かすかべ防衛隊」のメンバーは、自分の未来の姿と心ならずも対峙することになる。
子供の頃の自分と出会い、大人になったメンバーも、自分を見つめなおすことになる。
また、タミコの父親に雇われた刺客集団「花嫁(希望)軍団」なんてのも出てきて、いつもウエディングドレスで、しんちゃんやタミコを襲う。
アラサーの自虐的なギャグを織り交ぜつつ、見ている大人の苦い笑いを誘い続ける。
ドヤ街化したカスカベ市(ネオトキオ)のスラムを、敵味方入り乱れてのチェイスシーンも素晴らしい。
また、当然ながら、変な顔やお尻プリプリ、デブハゲ臭い靴下と言う子供っぽいギャグも織り交ぜて、
クライマックス・・・、話はタミコの望まぬ相手との結婚式会場へと流れていく。
その前後のしんちゃんの、しんちゃんらしからぬ、照れ隠しのタミコへのツッケンドンの態度は良かった^^
が、同時に、しんちゃんらしくない違和感も感じた。
結婚式会場に殴り込みをかけるしんちゃんは良かった^^
『カリオストロの城』のクライマックスシーンを思い出した。
しかし、ここからのアクションがやや冗長だったかな。
前作においても、終盤と思われたシーンからのアクションに飽きを感じさせられた記憶がある。
だが、このシーンにおいて、未来のボーちゃん博士が作った「ボーちゃん28号」と、タミコの親父の操る「大家電ロボ」との戦いは、今村監督泰宏監督の『鉄人28号』的な重量感を意識したロボット格闘アクションぽくって良かったかな。
全篇を通して、私は二度ほどホロリとさせられたし、私にとって満足の出来の作品でした^^v
(2010/04/17)
だって、『アリス』は、アリスが成長しちゃって少女じゃないんだもの。
いや、俺的には、もう興味は幼女に移っているので、もはや少女でさえも「おばさん」扱いなのだ・・・^^;
◇
てな訳で、『クレヨンしんちゃん』。
面白かった。
序盤の日常風景での、お母さん・ミサエが、自分の結婚式のウェディングドレスを見つけて喜ぶ様から、その映画的大画面の横で、妹・ひまわりがハイハイしながら畳んだ洗濯物の上をゴロゴロするシーンから、お笑い的にも、映画的にもつかみがOK! てな感じだった。
また、お母さんにこめかみをグリグリお仕置きされるシーンも、その動きが360度回転し、映画的豪華映像で、これからはじまる、アニメ的心地いい動きを醸してくれるし、また、その「グリグリ」は、しんちゃんが、大人になった自分に召喚されし未来世界においても伏線として活きてくる。
それは、未来においてツルピカハゲになってしまった父親と一緒にいた、中年太りしてしまった母・ミサエとの絡みの伏線でもあり、また、エンディングでの、青年しんちゃんへの婚約者タミコの嫉妬の言葉でもあり、何と言うのかな、過去から未来へのつながりでもある。
今回の作品は、しんちゃんの未来世界での花嫁が興味をひいていたのだが、その婚約者タミコは、序盤から出ずっぱりで、なかなか魅力的だ。
そのタミコによって、しんちゃんは、いつもの幼稚園の仲間と、「かわのそば公園」で、未来の自分を語り合ったりして遊んでいたら、タイムマシーンで未来に連れて行かれる。
てっきり今回は、しんちゃん一人の冒険と思いきや、幼稚園の仲間達「かすかべ防衛隊(風間トオル・桜田ネネ・佐藤マサオ・ボーちゃん)」もついてくる。
「おいおい、お前らも来るのかよ!^^;」
などと思っていたら、しんちゃんの花嫁がポイントだと思っていた物語が、「かすかべ防衛隊」のメンバーの未来の姿こそが更なるテーマなのだと分かる。
また、かすかべ市自体も廃れている。
未来の地球は、宇宙からの隕石によって退廃させられており、また、「かすかべ防衛隊」のメンバーの未来も、自分らが夢見たものとは異なっていた。
メンバーは、廃虚と化した「かわのそば公園」に至る。
ここの、物語中の現在との比較シーンなどは、『漂流教室』を思わせた。
序盤で意識させられた公園の俯瞰映像が、正反対のイメージで現われるのだ。
結構哀しい展開だが、そこに過剰にのめり込まないのが、作り手の子供対象作品への思いだろう。
タミコの父親は、未来世界の独裁者みたいな立場で、青年しんちゃんとタミコの利益なきつきあいに反対し、青年しんちゃんを窮地に追い詰めていたのだった。
と、簡単にストーリーを書くと、緊迫しているようだが、話はスローテンポで丹念に進む。
「かすかべ防衛隊」のメンバーは、自分の未来の姿と心ならずも対峙することになる。
子供の頃の自分と出会い、大人になったメンバーも、自分を見つめなおすことになる。
また、タミコの父親に雇われた刺客集団「花嫁(希望)軍団」なんてのも出てきて、いつもウエディングドレスで、しんちゃんやタミコを襲う。
アラサーの自虐的なギャグを織り交ぜつつ、見ている大人の苦い笑いを誘い続ける。
ドヤ街化したカスカベ市(ネオトキオ)のスラムを、敵味方入り乱れてのチェイスシーンも素晴らしい。
また、当然ながら、変な顔やお尻プリプリ、デブハゲ臭い靴下と言う子供っぽいギャグも織り交ぜて、
クライマックス・・・、話はタミコの望まぬ相手との結婚式会場へと流れていく。
その前後のしんちゃんの、しんちゃんらしからぬ、照れ隠しのタミコへのツッケンドンの態度は良かった^^
が、同時に、しんちゃんらしくない違和感も感じた。
結婚式会場に殴り込みをかけるしんちゃんは良かった^^
『カリオストロの城』のクライマックスシーンを思い出した。
しかし、ここからのアクションがやや冗長だったかな。
前作においても、終盤と思われたシーンからのアクションに飽きを感じさせられた記憶がある。
だが、このシーンにおいて、未来のボーちゃん博士が作った「ボーちゃん28号」と、タミコの親父の操る「大家電ロボ」との戦いは、今村監督泰宏監督の『鉄人28号』的な重量感を意識したロボット格闘アクションぽくって良かったかな。
全篇を通して、私は二度ほどホロリとさせられたし、私にとって満足の出来の作品でした^^v
(2010/04/17)