『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『ヘルタースケルター』を観た(超短信)]

2012-07-15 14:01:52 | 物語の感想
☆日本を席巻するトップモデル・リリコの美しさの秘密と、その崩壊を描いた物語。

 これは、古来から語り尽くされてきた「美の追求と維持」と言う、女性の永遠のテーマであり、

 これまでは、「『白雪姫』の女王」に代表されるが如き<物語の一要素>としかしていなかったもの…、それだけを全面に…、醜悪(いい意味で!)に押し出した作品である。

 だから、物語が無駄に長い。

 でも、それでも最後まで飽きずに見られるのは、ひとえに、主演の沢尻エリカの美しさである。

   

 モデル役なれど、その沢尻の容姿は女性的に非常に柔らかく、物語は「作られた美」の宿命に裏打ちされているはずなのに、

 その顔も、冷たい能面の美ではなく、沢尻エリカ特有の丸い頬と優しい瞳の可愛らしさを内包していて、「人工美」への飽きはない。

 乳首も美しかった^^

 おっぱいもけつも柔らかそうだった^^

 ただ、どうしても気になったのが、リリコの傲慢さからくるエキセントリック具合である。

 身体中の全てを美容整形するほどの過去との決別においては、もう少し、経験からくる性格上の優しさとか控えめさとかが見られて然るべきなのに、そういったことについての物語的な配慮が全くなかったことだ。

 だから、そもそもの「キチガイ女」に見えてしまう。

 ただ、性の組み合わせパターンを全て網羅しようとする作り手の欲張り具合は悪くなく、

 未だに、「都会の雑踏」「クラシックの名曲の数々のBGMへの使用」に代表される『エヴァンゲリオン:まごころを君に』の頃の庵野監督演出がリスペクトされているのには苦笑させられた。

 あと、浅はかなるかな園子温監督からの無意識の影響も見られるね。

 大森南朋演じる検事のセリフに代表される脚本はクソだったね^^;

 沢尻エリカにだけ、五つ星を与える!!!

                                             (2012/07/15)


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2 コメント

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Unknown (Ageha)
2012-07-17 11:52:48
大森南朋が言うてたセリフそのものは
けっこう重要な単語だったような気はするのですが、
大森さんになんでこんな演技をさせたのかなってのがむしろ気になりました。

寺島しのぶにしても、桃井かおりや原田美枝子にしても、脇を固める俳優さんたちの演技はよかったのに、作品そのものがあれだけド派手な
極彩色映像にもかかわらず単調になって
記者会見からあとがなんか無性に長かったというかここっていう見せ場がなかったのが残念です。いや、いろいろ詰め込んで拡散してもて
結局盛り上がらなかったのかな・・・
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Agehaさんへ♪ (ミッドナイト・蘭)
2012-07-18 22:06:43
セリフも、他の人を配役すれば活きると思いますし、
大森南朋も、存在感のある役者です。
おそらく、その相性が悪かったのだと私は思っています。

原作でも、最後は「リリコ健在」なのでしょうか?

今、「リリコ」を変換しようとしたら、「利利己」と出て、確かに、利己的だったなぁ、と^^;
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