
子供はルーペが大好き。
なつめとかんたも来た時も、取りあいして離さなかった。 ぼわ~んと大きく見えるものが、不思議で面白いのだろう。
息子が連れて来たときは、泣いていたのにすぐに泣きやんだ。
口の中にヘルペスが出来ていて、ものが食べられない。 先週木曜から熱を出したあとである。
朝早くコンビニでショートケーキを買ってきていたのを、お昼はかろうじて食べてくれてほっとした。
お昼寝をしている間やご機嫌な時、夕方神戸に持って行くお惣菜を作ったりした。
次女も気遣い夕方なつめの使わなくなったおもちゃをゆいちゃんにと、用意してくれていた。
おもちゃと炊きたてお芋ごはんやおかずも届けつつ、夫と5時半頃ゆいちゃんを送って行った。
マンションのホールに愛ちゃんがひろとと迎えに降りてくれていた。
「じいじにありがとうって言ってきなさい」 愛ちゃんがそう言って、ひろとは夫に会いに出た。
その後神戸に向かう。
時間は早いのにどっぷりと日は暮れて・・外の空気の冷たさでネオンがいっそうきらめいて見える。
本当なら今日、私がお昼に電車で行くはずだった。
夜に伺う事は滅多にない。 一ケ月以上会っていなかったので夫の顔を見た夫人はとても嬉しそうだった。
一緒に会社で働いていた、あの頃に戻るのだろう。 私以上のおつきあいなのだから。
手の骨の異常も大分良くなってきているようだ。
夫人にしてみれば、良くなったら毎週のようには来てもらえなくなる、そんな不安が少しあるかも知れない。
毎週行くと言った時、夫がそこまでしなくてもと言ったの私の大変さよりも、本当はそのことではないかと気づいた。
いつも車で夫と行っていたけれど、方向音痴な私でも充分にお昼間電車で行ける。 3回乗り換えるのだけれど。
そうやなぁ、足が今より遠のくと寂しいだろうなぁ。
1時間ほど話して「まだ夕食をしてないので」と、帰る準備。
冷蔵庫をあけて「あ、忘れてた。 けんちゃんに食べさそうと思ってむいていたんやわ」
手が不自由なうえにちょこちょこ歩きなのに、手押し車でスーパーで梨を買ってきれいに等分して皮をむいてお皿に入れてあった。
(やっぱり夫が来るの楽しみやったんやね..) 夫人の心が見えて、いとおしくおもえた。
戸の開け閉めが硬いから手が痛いと言っていたのに、ベランダに出て暗くて見えないだろうにいつまでも身を乗り出して手を振ってくれていた。
これがいちばん切ない。

帰宅したのは、ちょうど8時半だった。
残りのお惣菜をずらっと夫の前に並べた。
「いいね、いいね~」 ビールに最近はお酒、ぬるめの燗で。
今日は、カツ、千切り大根、ほうれん草ともやしのナムル、お茄子の煮びたし、筑前煮、胡瓜とささみの中華サラダ、卵のあげ巻き、
痲婆白菜、ひじきごはん、前に作ったさつま芋ご飯が美味しかったと言われたのを思い出し、4時頃また炊いた。
私は今日は筑前煮が一番、と思っていた。
夫に「今日のおすすめは?」 と聞いたら、「千切り大根が絶妙やで」と。 「ふ~ん千切り~、そうなん?」
ゆいちゃんが、料理をしている私を後ろからいつの間にか撮っていた。
さぁ、ゆいちゃんのヘルペスは何日かかるかな。
5日早い3歳のお誕生日パーティーは9日、みんなで集まってお祝いする。 長女も香港から帰ってくるし。
パティシエ愛ちゃん、ママ特製のケーキやご馳走、どうか一緒に食べらますように。
