月の初めが日曜日。
珍しく予定のない夫が、何日か前から「どこか紅葉見に行こうや」と言っていた。
「う・・ん」今ひとつの返事だった私。
行きたい気持ち逸れど、まともに歩けないし・・ゆっくりは歩けても、長々は無理。
夫は早朝から京都へ、と思っていた。
昨日、仕事仲間のOB会の忘年会。 帰るや否やまるで帰宅を見ていたかのように友人から電話、9時過ぎから麻雀に出て行った。
もういいや・・飲んで寝不足だろうし、出かけても後足絶対に響くわ・・。 夜中過ぎ、強烈な痛みもあり帰りを待てずに寝た。
早朝、それでも行くと言ったらと、お弁当を作って熱い珈琲も入れて用意万端。
7時頃起きて来た。 「どうする?お弁当は作ったけど」 「あんたの足次第や。 もう京都は無理やからどこか探してみて・・」
と言いながら、座椅子ですぐに居眠るんだから。
あちこち検索したが、夫が満足しそうな場所って今ひとつで箕面は去年行ったしなぁ・・。
行くと言っても麻雀の帰宅後夫は二夜連続のオリンピック・・・のドラマを見て寝たのは朝方である。
寝不足の夫に運転気の毒だしなぁ。
夫は卓球や忘年会やゴルフやと良く出かけるので、何処へも行かない私(行けないのだが)に悪いとサービスをしようというのだ。
「今日はいいわ、足自信ないし。 打ちっぱなしに行ってくれたらいい」
出かけたのはいいが、打ちっぱなしと飲み会が終わって電話がなった。 フルコースの麻雀が無くなったのだ。
「カメラ持ってきて、八幡屋公園まで」 「2日前に行ったし・・」 とは言ったが、夫は駅のオームからは紅葉撮っても行ってないし。
月初めから断るのもね、「は~い」 でも心は(なんや、つまらない、留守の方がいいのに~)
2日前からの風で、大分葉が落ちていた。 しかし今日はいいお天気である。
グリーンヒルズへあがったが、歩くペースも撮るものも違うし、それぞれに撮る。
(わ・・きれい) 先日撮り始めてバッテリー切れた場所の紅葉を。
重いのに一眼を持って行ったがピントが甘くきれが悪い。
紅く紅葉した葉のグラデーション・・夫にもおいでよと電話した。
夫はアップではあまり撮らない、いつも場所が分かるような景色専門なのですぐにヒルズを降りた。
真っ赤に染まりそうな私の目に、ヒルズの階段を降りたところの山茶花がとてもすきっと鮮やかに見えた。
木の下に座り込んで待っていた夫に「十月桜が咲いてるねんよ」と誘う。
「大阪プールを入れて撮ってくれい」 夫がかき集められた落ち葉を、ぱっと空に向かってふり巻く。えらい演出するねんなぁ。
公園にはいっぱい人が楽しんでいたが、変な老夫婦?って思ってたかも。
朝潮橋のポプラ並木も色濃くなって少しづつ終わりに近づいている。
グリーンヒルズへ上がるのも降りるのも大変だったし・・とても京都でなんて・・出かけるなんてとんでもなかった。
夫に惹かれてプチ紅葉狩りかな、こんな年もあるよね。 それが今年の出来事なんだし。
紅葉紅葉と思いきや、今年は我慢の子、来年は元気に歩いて行けますように・・。
ご近所さんで・・それでも夫の電話がなければ、家にこもっていた私、お父さんありがとう・・ってとこかな、そんな月の初め。