日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 10月です *

2022年10月01日 | 雑感


新しい月のはじめである。 
今朝夫は、起きるなりベッドの横にある自分のカレンダー9月の1枚を、バリバリと破った。
10月、仕事や病院やゴルフ、友人との色々約束事とか書きこんでいた。  
夫がいない時、そこに赤マジックで10日に丸をつけて、結婚記念日と書き足した、勝手に。

私のカレンダーは昨日めくった。 
大晦日から元旦に年が変わるようなドキドキ感、緊張感はないが、(さぁ今月は何しよ!) そう言ったワクワク感はある。
だから月の終わりカレンダーをめくるのが好き、季節の色が見えるから。
私も家族の予定、身内の月命日やら誕生日やら、友人とのランチの約束等々、色々書いている。
もう記憶は頼れない、昨日の事や今さっきの事さえ忘れていることが多い今だからカレンダー様様である。

8月の終わり近く、享年百歳・・人生を生き切った母はその生きざまを心の財産と私たちに残し、永遠の眠りについた。  
今年の初めから、実家や身内、我が家でも様々な出来事があった、今もあるけれど。
「辛くてまだ思い出と向き合えないでいます」兄亡き後、そう言う兄嫁さんは、それまでと変わらないほど、いえそれ以上に
変わらず母に心を尽くしお世話をして下さっていた。 
もうそれは言葉にできないほどで、有難くて感謝のひと言に尽きる私たち。
そんな兄嫁さんだからきっと虫の知らせ、亡くなる20日前ラインのビデオ電話で、母とみんなで会話したのである。

家族で過ごす楽しい時間、夫婦で出掛けるゆったり時間、友人と食事を楽しんでいる時など、( 兄嫁さんは、そんなときにも
労を惜しまず母のお世話をして下さっている )瞬間にその姿を想像しながら心底楽しめないでいたり、申し訳ないと思ったりした。
母が亡くなった途端に、その心の中の重さはストンと落ちた、不思議な位に。 
(もう気を遣わなくていいのだ・・お母さんごめん・・そしてありがとう) 

兄嫁さんが「こちらの事は私がいますから大丈夫です、皆さんは其々のご家族の事を一生懸命に頑張って下さい」
時折、そう言って下さっていたけれど、離れていて何もできないのに、母がいる間は中々その心になれなかった。
10月は縁あった私たちが夫婦となり、新たな人生のスタートをきった大切な月である。 
これからはすっきりと家族の為に、そして自分たち夫婦、そして自分自身の為にも頑張っていかなければ。

ここ2ヶ月間、時間が有ったら自分のブログをさかのぼって写真や文章を楽しんでいた。 
写真や文章の勢いが今の私にはとても新鮮に思えた。 年取った・・若さに負けている、完全に。写真も撮りたいけど、足が重い。
初心に返る・・にしては49年は遠いけれど、今のままでは現状をうまく乗り越えられない気がしている。
母が私の心を軽くしてくれた分、身を起こさないとね! 

母の口ぐせ「人生、一生が勉強、頑張ろうで!」 秋めいた空から、そんな声が聞こえてきそうな今日である。