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Story of the Year - Tear Me To Pieces (アルバムレビュー/感想)

2023-05-01 08:26:02 | 洋楽レビュー/感想 2023
洋楽レビュー/感想 2023


ヘヴィで熱くてハードでありながら
程好い疾走感があってメロディアスで軽妙でエモい
オルタナ/ポストハードコア作品。




◆Story of the Year - Tear Me To Pieces
ハードでメロディアスでエモいタイプの「スクリーモ」のパイオニア的なバンドの一つである
アメリカ出身のポストハードコアバンドの
「Story of the Year」の約6年ぶりの新作なんですが、
彼らを一度でも好きになった事がある人なら気に入ること請け合いの
これまでを総括したような成熟感&充実感のある作品になっていて、
適度な疾走感があってヘヴィで熱くてハードでメロディアスで軽妙でエモい
リード曲で1曲目の「Tear Me To Pieces」から実に素晴らしい!

年齢を重ねた事もあるのか円熟味があって
深みや巧さが増してますし、
それでいて熱さや勢いやエモさは保っており、
静と動などの緩急の付け方、
演奏や構成やアレンジなんかも実に見事で、
前作くらいから出て来たエレクトロニック要素も巧く溶け込んでますし、
モダンなメタルコア要素があったり、
同時期に活躍していた「Yellow Card」辺りに通じる様なポップパンク的な曲もあるように、
曲の構成やアレンジがバラエティ豊かでフックがあるので飽きが来にくいし、
日本人の琴線に触れる感じの哀愁がある歌メロが多いのも良いですし、
全体的にハードでありながら聞き易いというか
メロディアスに洗練されていて隙らしい隙が無い!

そしてやっぱりボーカルの「Dan Marsala」は熱くて上手くて最高だなと!
これぞスクリームという感情の籠った絶叫は最高としか言えないですし、
クリーンボイスとグロウルとスクリームの使い分けも実に上手くて巧いし、
歌で喜怒哀楽の感情を見事なまでに伝えてる!エモい!

歌詞は基本的にはいつも通りというか、
内省的でエモい感じですが、
曲名通り「戦争(War)」に付いて述べている曲もあるように、
以前より社会的な要素があったりするので、
今まで一番シリアス要素も強いですが、
変に難しい言い回しでは無く、
ストレートな物言い多めですし、
それが歌や曲に上手く合っているので、
良い感じに曲に説得力が産まれているのもよいよい。

最近はこの手の音楽をメインに聞いてない自分ですが、
今作はかなり気に入りました。力作で良作!
あとは日本(出来れば近場)でライブあるといいな~

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