父が亡くなって
そろそろ1ヶ月。早い。
父の葬儀の様子を
紹介させてください。
30年前の阪神優勝グッズ。
祭壇の前のお供えの場所には
お酒やらおにぎりやら
タイガースやら。
職場のワンゲル部のユニフォームシャツも。
好きだったものがたくさん。
義兄が「釣りに行こうと話してたから」と
釣ってきて天ぷらにして
供えてくれました。
30年前の阪神優勝グッズ。
岡田と掛布のサインが入った
年季の入った帽子。
トルソーは葬祭場で用意してくれ、
私物のタイガースのタオルもくれましたw
なんせ食べることと
なんせ食べることと
飲むことが大好きな父でした。
おにぎりや茹で卵、
日本酒を供える。
お酒を棺に入れたい、
と言ったら、
葬祭場の方で
綿が入った紙コップを用意してくれ、
そこにお酒を入れて
菊の花でフタをしたものを
棺の四隅に入れました。
美しくて嬉しかったです。
口に湿らせるお水も
お酒にしたし
死出の旅路はへべれけだね、
と皆で笑いました。
阪神が好きなら、
と葬祭場が提案してくれて、
火葬場への出棺時は
六甲おろしが流れました。
お父さんらしい。
声が大きく、
ひとりにぎやかで、
湿っぽいのが嫌いでした。
思っていたより
多くの方が来てくださり
式の後は、母の前に行列ができました。
ありがたい光景でした。
父は、中学時代の友達とも
仲良くしていて、
葬儀にも来てくださいましたが
一番古い友達は
幼なじみの方。
80年来の付き合いの
その方から、後日お手紙が届きました。
「人生ではじめての友達の浩ちゃん。
御冥福をお祈り申し上げます」
この手紙や
葬儀に来てくださった方々を想うと
自分の知らない
父が生きてきた
長い時間に触れた気がして
なんだろう。
嬉しい気持ちと
いなくなって寂しい気持ちと
尊敬のような色々な気持ちになるんです。
父の昔話をすると
母が何度も「暴君だったよね」
というし(笑)
すぐに怒鳴るし
モラハラ気質だったし
わたしも
あんなイヤな思い出も
こんなイヤな思い出もあるんだけど
結局皆に慕われて
にぎやかに送り出されて
お父さん、ずるいな、
と思う私がいます(笑)
根っこは優しい人でした。
ちょっとコミカルで
人が好きで
にぎやかで
遊び好きで
愛されキャラでしたね。
お父さん、ずるい。
でも、ありがとう。