沖縄慰霊の日、島岡美延です。何があったのか、語れるようになるまで時間がかかり、78年たって、語れる人が少なくなり。
歴史的な事件を芝居にしてきたのが江戸時代の戯作者。舞台を室町時代に変えて討ち入り事件を描いた『仮名手本忠臣蔵』、私も歌舞伎や文楽で何度も見ている全十一段の演目。これをなんと3時間に凝縮! 90分の前後編にわけて、男性ばかりの劇団、花組芝居が下北沢・小劇場B1で上演中(27日まで)。
フライヤーには「これがジャパン的復讐劇の決定版だ!」とあります。城中で刃傷事件を起こして塩冶判官は切腹、お家断絶。相手の高師直はお咎めなしで判官の家臣たちは仇討ちを誓い・・・。名セリフ、名場面の切り取り方はさすが、主宰の加納幸和氏。今回は小さな劇場ゆえ、小道具などは最小限、役者もほぼ紋付袴姿(イノシシの着ぐるみは登場するけど)。
空気が張り詰める切腹、セリフの応酬で聞かせる深刻な場面があれば、皆で踊ったりギャグも。メリハリで駆け抜ける忠臣蔵、堪能!
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