アンネイ手帖

キモノや着付け、暮らしの覚え書き。

母の昭和浴衣

2009-08-10 | キモノ
「あんたにやる」(あげるの大阪弁)
と言われてははぁ~と受け取って、ずっとお蔵入りだった浴衣があります。
だってだって
旅館か病院か、さぁどっち?みたい(私の勝手なイメージです)で
母には申し訳ないけれど、ずっと箪笥の肥やしにしていましたの。

でも今年、やっとこ着てみました。

リサイクルにもよくありますね、白+紺のこういうの。
何度も洗っていたのか、糊がしてあるけれども木綿の柔らかさを感じます。
まぁお家ならイケるわね。

帯は博多の単帯で、半幅帯よりも広い六寸帯と呼ばれるもので
コレでだいたい22.5cmありますねん。

胴に巻くには少し折って15~16cmにしないと
背が低いのでお腹がゲヒョ~となります。
でも、背丈のある人ならこのままでかっこいいはず。

後ろ側は広いまま使ったら、文庫結びでも大きく華やかに
お太鼓にも出来ますね。奥さんお徳ね。

でも、わたいのような我慢の足りない人間には
幅を狭くするために折る=布が重なる=暑い
の図式が出来てしまい、
今日はさっさと脱いでアッパッパに着替えてしまいました。

ほんの数センチの布の重なりが暑くてたまらなく思える、
そんな蒸し暑さでございます。
大雨の災害に遭われた地域の方々には心からお見舞い申し上げます。