アンネイ手帖

キモノや着付け、暮らしの覚え書き。

松竹座「七月大歌舞伎」へ

2014-07-10 | キモノ


ベルさんにお世話いただいて、七月大歌舞伎へ行ってきました。
松竹座ひさしぶりです!
そしてそして、この度は片岡仁左衛門さまの復帰の舞が楽しみな舞台です!
7カ月舞台を休まれていたのですが、先日の船乗り込みの際には、文楽について頼もしいご発言もあり、
お元気になられたお姿を拝見するのが本当に楽しみでした。

夜の部だったのですが、休憩を挟んで開演から終了まで5時間です。
藤十郎さんの「沼津」は、客席通路で演じられる場面があるのですが
間近で・・・役者顔というか、お綺麗ですねぇ。

30分休憩には、ベルさんは松竹座で買われた鰻弁当を。
私は白飯がいらなかったので、事前に阪神百貨店で中華のお惣菜パックをいただきました。
甘いもの~サザエの草餅もかりんとう饅頭もやっつけた!
台風のニュースも気になりながら、まだ本降りにも時間があったのでキモノで行きました。
ベルさんも同じような縮みの夏キモノ。縮み姉妹。。。
黄色いコードはイヤホンガイド。


さて、いよいよ仁左衛門さま!
お能の舞台を模したところで「身替座禅」、まず衣装がとっても美しくてステキ
橋之助さんが太郎冠者、とっても可愛い奥様がヤマムラモミヂ翫雀さん。
まぁコメディタッチの舞踊なのですが、笑顔や表情も素晴らしくてやっぱり最高!
上品で軽やかな身のこなし、舞台復帰を心からお祝い申し上げます
楽しかった~最初から最後まで堪能しました。

次は、菊之助・時蔵の「豊志賀の死」ホラーであります。
菊之助ちゃまお綺麗ねぇ、なんて呑気に構えていたら
けっこう怖くって、ビックリして口の中を噛んでしまいました!
血の味を感じながら観る怪談って、怖いもんですよぉ・・・
そうそう、時蔵さんのご子息の梅枝さん。
身替座禅で腰元、豊志賀の死でも可愛い町娘を演じられましたがなんとも綺麗ですね~。

さぁ、最後はいよいよ孝太郎ちゃまの舞踊「女伊達」です!
寒い怪談のままだったら、暗い夜道が怖かったかも知れませんが、
強いおきゃんな女伊達、次々に現れるやんちゃな男どもをばったばったと倒していく。
追っかけ五枚銀杏・まつしまやの番傘もにぎやかに、大きな拍手で終演とあいなりました。
ほんまにあの柄の傘、売り出して欲しいですねぇ。

帰りも降られることなく。
でも、家を出る時は少し降っていたので、時雨履きを履いて出ました。
バッグも濡れても大丈夫なビニールコーティング。


思っていた以上にキモノ姿の方が多くて、うれしかったです。
洗える夏キモノに麻帯、東風杏さんのバックル帯留め。


クローバー扇子も帯に差しました。
15cmほどなので、帯の幅とほぼ同じ~帯に挟むのには最適でありました。
しかし湿度が高くて暑かった。何もかも汗だくでぐっしょぐしょです。
ベルさん、ありがとうございました~

さて、台風におののく日本列島ですが、被害が大きくて心が痛みます。
お見舞い申し上げますとともに、万全の備えで通り過ぎるのを待ちましょう。