近頃の新聞は、ガースーさんの評価ものが多いですね。
今回目に止まったのは「株式会社化する日本」というもの。
日本学術会議の任命拒否問題について、長期的には日本全体の国益を損ねると。
国益…、与党の皆さんは普段からよく使われるセリフだけど。
スガ政権発足から3か月。
ガースーさんは、選択と集中で無駄を排除する新自由主義的な性格が強いとも書かれていました。
感染症対策には医療資源の戦略的備蓄が必須なのに、感染が広がっていない時には無駄に見える。
だから新自由主義には馴染まないのだ。
なるほど…。
いつまでに、どういう手段で、どんな数値目標を達成しようとしているのかを明示しない。事後的に成否の判断が出来ない。
ただ頑張ったという主観的な自己評価をして、対策は成功したとの答えに結びつける。
なぜでしょうね、政権維持自体が目的だから。
ガースーさんの目指す社会のイメージとして、最も近い組織が株式会社。
ワンマン経営者が独裁的に判断し、トップダウンで末端まで指示が行き渡るようにするには、異議を唱える人が邪魔。
従業員一人ひとりの意見を全て吸い上げて経営判断するワケでは無いのだから。
そう、弱い声には耳を貸さないってことでよろしいでしょうか。
「回答を差し控える」として議論を避けて通ろうとするのもガースーさんの特徴。
安倍政権から続く論理性の無い政治の延長、法律よりも政治権力が上位にあるってお考えでしょう。
会社に定款があり就業規則があっても、結局は社長が全てを決めてしまうってのと同じ。ああ、確かにわかりやすいかも。
そして若い世代が、その傾向に異を唱えないことにも警鐘を鳴らす。
具体的な政策を吟味することも無く、自分にとっての利益や損を考えて判断したのでも無い。
現に権力を持っている人に逆らうのはありえないという感覚。
反抗しない若者が増えれば、時の政権にとっては望ましい状況になると。
どちらも同じ。
従順なようで、裏で何をしているのかわからないんだから。