言わずと知れた「メタル・ゴッド」ジューダス・プリーストの最高傑作の呼び声も高いアルバム。
まず、1曲めの出だしから圧倒されます。
ジューダス・プリーストの持ち味といえば「ド派手なツイン・リード・ギターに加えて高音域のヴォーカル」ですが、ドラムスはいまひとつ。最初から最後まで単調に打ち続けるといった曲も少なくなかったのですが、このアルバムで元レーサーXのテクニシャン「スコット・トラヴィス」が加入、ブラストビートの導入でバンドのイメージが一気に変わりました。
表題曲「Painkiller(ペインキラー)」にみられる「ドラムスのみによる導入部」はまさにスコット・トラヴィスの面目躍如。「前奏なんてドラムスだけで充分さ」という声が聞こえてくるようです。そこへツイン・リード・ギターの雄叫びに加えてロブの超絶金切声が重なるという「いままでの常識を破った」曲なのですっ!まあ聞いてみてくださいっ!
Judas Priest - Painkiller
「ペインキラー」というのは「鎮痛剤」の意味ですが、ここでは「世紀末に降臨する架空の破壊神」の名前として使われています。ヘヴィメタではこうした「アルマゲドン」を扱った曲が多いのです(ええ、嫌いなヒトには「実にクサい」歌詞でしょうが)。「エキサイター(fromステンド・クラス)」等、ジューダスにはこうした曲が多くあり、どれもイイ曲です。
このアルバムを最後にレーベルとの契約問題でロブ・ハルフォードが脱退、(ロブの復帰まで)ジューダス・プリーストは長い迷走の時代を迎えます。
黄金期最後の輝きとなったアルバムにして最高傑作!これなくしてジューダス・プリーストは語れませんっ!
<収録曲>
1.ペインキラー PAINKILLER
2.ヘル・パトロール HELL PATROL
3.オール・ガンズ・ブレイジング All GUNS BLAZING
4.レザー・レベル LEATHER REBEL
5.メタル・メルトダウン METAL MELTDOWN
6.ナイト・クローラー NIGHT CRAWLER
7.ビトウィーン・ザ・ハマー・アンド・ジ・アンヴィル BETWEEN THE HAMMER & THE ANVIL
8.ア・タッチ・オブ・イーヴル A TOUCH OF EVIL
9.バトル・ヒム BATTLE HYMN
10.ワン・ショット・アット・グローリー ONE SHOT AT GLORY
私のオススメは1.6.8.です。
-------☆☆☆-------
※おまけ画像:
※モバちゃんの腕に輝くジューダス・プリースト・ウォッチ(何時かサッパリ分からん。わはは)。