ああっ!とうとう公開だっ!ということで早速観てきたのですっ!
※ブライアン・シンガー監督『ボヘミアン・ラプソディー』 20世紀フォックス製作
映画は実に良かったのです!人物の掘り下げ方がヨワかったり、ライブ・エイドに出たいっ!という動機の描き方が曖昧だったりはするものの、メンバーのエピソードを散りばめて再構成し、ファンをグイグイ引っ張ります!(ロジャーがフレディーの妹にちょっかいを出すシーンなんか、実に『クイーンあるある』ですねー!(↓脚註))。
特に『ライブ・エイド』を完全再現(!)のラスト20分は必見!ウェンブリーに行けなかったファン全員への超特大クリスマス・プレゼントですっ!今までクイーンのファンを続けてきたヒトたちへの『ご褒美』に違いありません!
しかし、観ていてビミョーな違和感が・・・ああフレディーはこんなに背が低くないっ!もっと顔が長い!これじゃチンチクリンのカリカチュアだ!という思いがアタマの隅にチラチラと・・・。主演のラミ・マレックが似せれば似せる程、コアなファンにはフレディーとの違いが際立ってくる。
※角度によってはとても似ているラミ・マレック。
いやいや、良くデキているのです。熱演なのです。でも違うンだなあ。ラミ・マレックが演じると半眼のガンダーラ仏みたいな表情なンだけど、本物のフレディーはもっとギラギラしている。
これはフレディぢゃねー!ああフレディーは本当に死んでしまったのだ!
ここまでやるンだったら、3DCGとモーション・キャプチュアを駆使して『デジタル・フレディー』でイイから完全再現・・・して欲しかった!
ああ、コアなファンの業です。ポール・ロジャースがヴォーカルをやっただけで『こんなんクイーンぢゃねー!』と叫んでしまうンです。でも映画はイイ出来なンです...是非見に行ってください。クイーン人気が再燃し、過去の埋もれた音源が日の目を見て発売されるようになればファンは満足です(コアなファンのためにフィルム・コンサートも上演してください!)。
今回のサントラは『ライブ・エイド』の音源からのリマスターがたっぷり入ってお買い得!同じ曲でもヴァージョンが違えばファンは買います!買わねばならないのですっ!
※サントラは超お買い得!
今回の映画での不満は初来日のエピソードが無かったこと。
クイーン人気がいまひとつパッとしなかった頃、真っ先にファンになったのは日本人でした。彼ら自身『初来日のとき空港に押し掛けたファンの大群衆を見て信じられなかった』という意味のことを以降のインタビューで何度も答えています。いわば、日本の『カワイー』に乗ってイギリスに逆輸入されたカタチでクイーンはトップスターに登りつめるのです。そのため、以降は日本語の歌詞が入った曲を結構作ってくれます(最初聞いたときは絶対『これは空耳だ』と思いました)。
※Queen『手をとりあって(Teo Torriatte / Let Us Cling Together) 1979 Tokyo × Remastered 2011
でもイイ映画です。是非観に行ってください。いや行くのです。行け!ゼッタイ行け!
※脚注:当初、「ブライアンが」と書いていたのですが、私の記憶違いでした(コメントでご指摘ありました⤵)。
謹んで訂正致します。