祖父は畑で取ったハミを、そのまま生血を吸っていた。
父は皮をはいだハミを串刺し状にして軒下に干していた。干した後は、どのようにして食べていたのか記憶はない。
今思えば、祖父が血を吸った残り物を、父が干して食べていたことになる。
その後、祖父はハミを生け捕りして一升瓶にいれ、それが何匹か貯ったら売りに出していた。
それほど日本が貧しかったのだろう。
それほど畑には、ハミが多かったのだろう。
母方の祖父は、畑でハミに噛まれ、危なかったそうだ。
動物民族1長澤武著 2005年発行・法政大学出版より転記
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マムシ
胆のうを強壮、強精、肺結核、胃弱の薬として生で丸ごと飲む。
あるいは、骨付きの肉を焼いて食べる。
卵や子も同じ目的で煮て食べる。
生きたものをマムシ酒にして、打身、はれ物、痛み止め、肩こり、熱とりに患部へ塗布する。
胆のうは乾燥させて保存しておき、眼病、疳の虫、産後の肥立に湯に溶かせて飲む。
突き目には水に溶かせてガーゼで目につける。
皮は焼酎漬けにしておき、打身、神経痛に貼る。または干して保存しておき、歯痛のとき酢でといて患部へ貼る。
父は皮をはいだハミを串刺し状にして軒下に干していた。干した後は、どのようにして食べていたのか記憶はない。
今思えば、祖父が血を吸った残り物を、父が干して食べていたことになる。
その後、祖父はハミを生け捕りして一升瓶にいれ、それが何匹か貯ったら売りに出していた。
それほど日本が貧しかったのだろう。
それほど畑には、ハミが多かったのだろう。
母方の祖父は、畑でハミに噛まれ、危なかったそうだ。
動物民族1長澤武著 2005年発行・法政大学出版より転記
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マムシ
胆のうを強壮、強精、肺結核、胃弱の薬として生で丸ごと飲む。
あるいは、骨付きの肉を焼いて食べる。
卵や子も同じ目的で煮て食べる。
生きたものをマムシ酒にして、打身、はれ物、痛み止め、肩こり、熱とりに患部へ塗布する。
胆のうは乾燥させて保存しておき、眼病、疳の虫、産後の肥立に湯に溶かせて飲む。
突き目には水に溶かせてガーゼで目につける。
皮は焼酎漬けにしておき、打身、神経痛に貼る。または干して保存しておき、歯痛のとき酢でといて患部へ貼る。