毎年恒例の「フジロックの10曲」。今年もフジロックで印象に残った瞬間を選んでみましたが、とても10曲では納まらないので、今回は「フジロックの20曲」です!
ONDA VAGA / デイドリーム・ビリーバー(7/26 RED MARQUEE 前夜祭)
LOS LONELY BOYS / I'm a Man(7/26 RED MARQUEE 前夜祭)
怪しい三人組 / 西酒場警察(7/27 SILENT BREEZE)
MIMI MAURA feat. 石川道久セッション / You Don't Love Me(7/27 SILENT BREEZE)
ERNEST RANGLIN / These Times(7/27 FIELD OF HEAVEN)
HIROMI THE TRIO PROJECT / Endeavor(7/27 ORANGE COURT)
TOOTS AND THE MAYTALS / Sweet And Dandy(7/27 FIELD OF HEAVEN)
SEUN KUTI & EGYPT 80 / The Good Leaf(7/28 GREEN STAGE)
倉井夏樹 / Orange Blossom Special(7/28 GYPSY AVALON)
ELVIN BISHOP / Fishin'(7/28 FIELD OF HEAVEN)
STEVE KIMOCK / Many Rivers to Cross(7/28 FIELD OF HEAVEN)
BUDDY GUY / 74 Years Young(7/28 ORANGE COURT)
JUSTICE / ???(7/28 WHITE STAGE)
GALACTIC / Hey Na Na (7/29 GREEN STAGE)
MICHAEL KIWANUKA / Home Again(7/29 RED MARQUEE)
M.WARD / I Get Ideas(7/29 RED MARQUEE)
DUMPSTAPHUNK / Deeper(7/29 FIELD OF HEAVEN)
THE DIRTY DOZEN BRASS BAND / When The Saints Go Marching In(7/29 FIELD OF HEAVEN)
RAY DAVIES & BAND / All Day and All of the Night(7/29 FIELD OF HEAVEN)
Kensington Hillbillys / I Fought The Law(7/29 苗場食堂)
まずは前夜祭から、ONDA VAGA。おそらく日本ではこれまでほとんど紹介されることが無かったであろう、アルゼンチンのミクスチャー・グループ。そんな海のものとも山のものとも分らないバンドがタイマーズの「デイドリーム・ビリーバー」を日本語で歌い始めた瞬間、観客達は大盛り上がりで大合唱。前夜祭ならではの高揚した空気と相まって、まさに会場が一つになった瞬間でした。その前夜祭でロス・ロンリー・ボーイズが観れたことは嬉しかったですね。金曜日の出演枠は上原ひろみと被ってて観れないな~と思っていたところでしたので、私にとってはまさかのサプライズ。特にスペンサー・デイヴィスのカヴァーにはやられました。
そして初日。会場に着くや否や、朝ご飯だけ食べてドラゴンドラに乗ってしまった私にとって、本番3日間のスタートを切ったのは、その標高1346mの頂上、サイレントブリーズを根城にする怪しい三人組でした。ハッチハッチェルさんが面白すぎて「西酒場警察」の“角刈りで、角刈りで♪”というフレーズが3日間頭から離れませんでした…。そして下山した後、遥か最奥の小屋、カフェ・ド・パリで観たミミ・マウラ。小屋の怪しくも猥雑な雰囲気と彼女のエキゾチックな歌声がマッチして思わず引き込まれましたね。ドーン・ペンのカヴァー「You Don't Love Me」なんかはまさにばっちりなムードでした。ちなみにミミ・マウラのあとはお馴染みのポールダンスで盛り上がっていました。
ヘヴンで観たジャマイカの至宝アーネスト・ラングリン。気持ち良いレゲエのリズムを匠の技で彩ってくれました。そしてこの日の個人的メインであった上原ひろみトリオ。新曲も披露してくれたそのステージはとんでもなく濃密。かつとんでもなく開放的。圧巻でした! フジロックの上原ひろみ、神がかってました!そしてこの日のラストはトゥーツ&ザ・メイタルズ。まさに名曲オンパレードでしたが、1曲選べと言われれば、やっぱりロック・ステディな香り漂う「Sweet And Dandy」ですかね~。気持ちよかった!
2日目。まずは昼間のグリーンで2時間に渡ってアフロビートを繰り広げたシェウン・クティ! タイムテーブルが発表されたときは、メイン・ステージでこれ大丈夫なの?と少々心配になったりもしましたが、さすがはフジロック。盛り上がってました! グリーンを揺らすアフロビート! 熱い熱い!! フジロックって本当に素敵なフェスだな~と再実感! アヴァロンで観た日本人ハープ奏者、倉井夏樹。この人、良いハープを吹くんですよ~。特に本来はフィドルによる高速ブルーグラス「Orange Blossom Special」をハープで吹き抜けた格好良さは半端ありませんでした。そしてヘヴンでブルース・ロックの重鎮エルヴィン・ビショップ。名曲「Fishin'」でステージからフィールドへ降り立ち、観客達に幾重にも取り囲まれながらギターを弾きまくる。さらに歓喜狂乱渦巻くなか、女の子を一人ステージへ攫って帰るという離れ業をやってのけ、観客達の心を鷲掴み。天晴なライヴでした。
そして今年最もヘヴンらしいアーティスト、スティーヴ・キモック。残念ながら私は1/3程度しか観れませんでしたが、ジミー・クリフの「Many Rivers to Cross」の素晴らしさにはホント感動しました。今年のベスト・ソングです!! キモックのスティール・ギター、そしてオルガンを弾くのはなんとP-FUNKのバーニー・ウォーレル。彼のオルガンがまた良いんですよ! 泣けましたね。そしてそのキモックを涙ながらに後にして向かったオレンジでバディ・ガイ!ブルースの魔王! 貫禄のライヴでした。そしてそんな奥地から帰路につく途中、ホワイトで出くわしたのがジャスティスでした! テクノというか、ダンス系アクトですけどね、まあ、とにかくサウンドのギラギラ加減とその音圧が凄まじかった! 文句無しに格好良い! 奥地でスティーヴ・キモックやバディ・ガイを堪能した直後、少し歩いただけでまったく違う音楽に出会う。これぞフジロックの醍醐味ですよ!! (と言いつつ、ジャスティスについてはあまりよく知らないので曲名は分りません…。)
最終日。グリーンに登場したギャラクティックは新作から私の一番好きな曲「Hey Na Na」で大盛り上がり。そしてレッドで観たマイケル・キワヌカの「Home Again」には癒されました。さらにレッドでM.ウォード。ヘヴンへ移動しなくてはならなかったので半分しか観れなかったのが残念。でも私の大好きな「I Get Ideas」が聴けたので満足です。途中、大渋滞に巻き込まれながらもなんとかヘヴンに辿り着いてのダンプスタファンク。1曲目「Deeper」から、ヘヴィなニューオーリンズ・ファンクにどっぷりと浸かり、続くダーティ・ダズン・ブラス・バンドまで嬉し過ぎる至福の時間を満喫。まさにニューオーリンズ・パーティ! こんなパーティをフジロックで体験出来る何て!!ホント幸せ!
そしてそのヘヴンのラストを務めたのがレイ・デイヴィス。キンクス時代の名曲を惜しみなく次々に披露していく圧巻のステージ。ラストにやった「All Day and All of the Night」の盛り上がりは、キラー・チューンならではのお祭り騒ぎと、終わりゆくフジロックの黄昏がない交ぜになったような独特の昂揚感。嗚呼、ヘヴンって良いな~。そんな思いで一杯に。そしてフジ終了の寂しさを紛らわすように吸い込まれた苗場食堂でケンジントン・ヒリビリーズ。スティール・ギターを擁するカントリー・バンドがアウトロー感たっぷりに披露するクラッシュ曲「I Fought The Law」。苗場食堂ならではのディープな盛り上がり。これもフジロック!!
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MIMI MAURA feat. 石川道久セッション / You Don't Love Me(7/27 SILENT BREEZE)
ERNEST RANGLIN / These Times(7/27 FIELD OF HEAVEN)
HIROMI THE TRIO PROJECT / Endeavor(7/27 ORANGE COURT)
TOOTS AND THE MAYTALS / Sweet And Dandy(7/27 FIELD OF HEAVEN)
SEUN KUTI & EGYPT 80 / The Good Leaf(7/28 GREEN STAGE)
倉井夏樹 / Orange Blossom Special(7/28 GYPSY AVALON)
ELVIN BISHOP / Fishin'(7/28 FIELD OF HEAVEN)
STEVE KIMOCK / Many Rivers to Cross(7/28 FIELD OF HEAVEN)
BUDDY GUY / 74 Years Young(7/28 ORANGE COURT)
JUSTICE / ???(7/28 WHITE STAGE)
GALACTIC / Hey Na Na (7/29 GREEN STAGE)
MICHAEL KIWANUKA / Home Again(7/29 RED MARQUEE)
M.WARD / I Get Ideas(7/29 RED MARQUEE)
DUMPSTAPHUNK / Deeper(7/29 FIELD OF HEAVEN)
THE DIRTY DOZEN BRASS BAND / When The Saints Go Marching In(7/29 FIELD OF HEAVEN)
RAY DAVIES & BAND / All Day and All of the Night(7/29 FIELD OF HEAVEN)
Kensington Hillbillys / I Fought The Law(7/29 苗場食堂)
まずは前夜祭から、ONDA VAGA。おそらく日本ではこれまでほとんど紹介されることが無かったであろう、アルゼンチンのミクスチャー・グループ。そんな海のものとも山のものとも分らないバンドがタイマーズの「デイドリーム・ビリーバー」を日本語で歌い始めた瞬間、観客達は大盛り上がりで大合唱。前夜祭ならではの高揚した空気と相まって、まさに会場が一つになった瞬間でした。その前夜祭でロス・ロンリー・ボーイズが観れたことは嬉しかったですね。金曜日の出演枠は上原ひろみと被ってて観れないな~と思っていたところでしたので、私にとってはまさかのサプライズ。特にスペンサー・デイヴィスのカヴァーにはやられました。
そして初日。会場に着くや否や、朝ご飯だけ食べてドラゴンドラに乗ってしまった私にとって、本番3日間のスタートを切ったのは、その標高1346mの頂上、サイレントブリーズを根城にする怪しい三人組でした。ハッチハッチェルさんが面白すぎて「西酒場警察」の“角刈りで、角刈りで♪”というフレーズが3日間頭から離れませんでした…。そして下山した後、遥か最奥の小屋、カフェ・ド・パリで観たミミ・マウラ。小屋の怪しくも猥雑な雰囲気と彼女のエキゾチックな歌声がマッチして思わず引き込まれましたね。ドーン・ペンのカヴァー「You Don't Love Me」なんかはまさにばっちりなムードでした。ちなみにミミ・マウラのあとはお馴染みのポールダンスで盛り上がっていました。
ヘヴンで観たジャマイカの至宝アーネスト・ラングリン。気持ち良いレゲエのリズムを匠の技で彩ってくれました。そしてこの日の個人的メインであった上原ひろみトリオ。新曲も披露してくれたそのステージはとんでもなく濃密。かつとんでもなく開放的。圧巻でした! フジロックの上原ひろみ、神がかってました!そしてこの日のラストはトゥーツ&ザ・メイタルズ。まさに名曲オンパレードでしたが、1曲選べと言われれば、やっぱりロック・ステディな香り漂う「Sweet And Dandy」ですかね~。気持ちよかった!
2日目。まずは昼間のグリーンで2時間に渡ってアフロビートを繰り広げたシェウン・クティ! タイムテーブルが発表されたときは、メイン・ステージでこれ大丈夫なの?と少々心配になったりもしましたが、さすがはフジロック。盛り上がってました! グリーンを揺らすアフロビート! 熱い熱い!! フジロックって本当に素敵なフェスだな~と再実感! アヴァロンで観た日本人ハープ奏者、倉井夏樹。この人、良いハープを吹くんですよ~。特に本来はフィドルによる高速ブルーグラス「Orange Blossom Special」をハープで吹き抜けた格好良さは半端ありませんでした。そしてヘヴンでブルース・ロックの重鎮エルヴィン・ビショップ。名曲「Fishin'」でステージからフィールドへ降り立ち、観客達に幾重にも取り囲まれながらギターを弾きまくる。さらに歓喜狂乱渦巻くなか、女の子を一人ステージへ攫って帰るという離れ業をやってのけ、観客達の心を鷲掴み。天晴なライヴでした。
そして今年最もヘヴンらしいアーティスト、スティーヴ・キモック。残念ながら私は1/3程度しか観れませんでしたが、ジミー・クリフの「Many Rivers to Cross」の素晴らしさにはホント感動しました。今年のベスト・ソングです!! キモックのスティール・ギター、そしてオルガンを弾くのはなんとP-FUNKのバーニー・ウォーレル。彼のオルガンがまた良いんですよ! 泣けましたね。そしてそのキモックを涙ながらに後にして向かったオレンジでバディ・ガイ!ブルースの魔王! 貫禄のライヴでした。そしてそんな奥地から帰路につく途中、ホワイトで出くわしたのがジャスティスでした! テクノというか、ダンス系アクトですけどね、まあ、とにかくサウンドのギラギラ加減とその音圧が凄まじかった! 文句無しに格好良い! 奥地でスティーヴ・キモックやバディ・ガイを堪能した直後、少し歩いただけでまったく違う音楽に出会う。これぞフジロックの醍醐味ですよ!! (と言いつつ、ジャスティスについてはあまりよく知らないので曲名は分りません…。)
最終日。グリーンに登場したギャラクティックは新作から私の一番好きな曲「Hey Na Na」で大盛り上がり。そしてレッドで観たマイケル・キワヌカの「Home Again」には癒されました。さらにレッドでM.ウォード。ヘヴンへ移動しなくてはならなかったので半分しか観れなかったのが残念。でも私の大好きな「I Get Ideas」が聴けたので満足です。途中、大渋滞に巻き込まれながらもなんとかヘヴンに辿り着いてのダンプスタファンク。1曲目「Deeper」から、ヘヴィなニューオーリンズ・ファンクにどっぷりと浸かり、続くダーティ・ダズン・ブラス・バンドまで嬉し過ぎる至福の時間を満喫。まさにニューオーリンズ・パーティ! こんなパーティをフジロックで体験出来る何て!!ホント幸せ!
そしてそのヘヴンのラストを務めたのがレイ・デイヴィス。キンクス時代の名曲を惜しみなく次々に披露していく圧巻のステージ。ラストにやった「All Day and All of the Night」の盛り上がりは、キラー・チューンならではのお祭り騒ぎと、終わりゆくフジロックの黄昏がない交ぜになったような独特の昂揚感。嗚呼、ヘヴンって良いな~。そんな思いで一杯に。そしてフジ終了の寂しさを紛らわすように吸い込まれた苗場食堂でケンジントン・ヒリビリーズ。スティール・ギターを擁するカントリー・バンドがアウトロー感たっぷりに披露するクラッシュ曲「I Fought The Law」。苗場食堂ならではのディープな盛り上がり。これもフジロック!!
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