ST. PAUL & THE BROKEN BONES / HALF THE CITY
2014年総括企画、今回はブライテストホープ、いわゆる新人賞です。
昨年も沢山の新人さんがデビューして、私もおそらく色々聴いているんだとは思いますが、あまりにも各ジャンルから続々とニューフェイスが登場するもんですから、いまさら頭の整理がつかない状況で、かえって昨年のブライテストホープ?誰が居たっけ?っていう感じだったりするなか、このグループだけは、圧倒的な衝撃度で脳裏にこびりついております。
その名もセイント・ポール&ザ・ブロークン・ボーンズ。
まあ、なんて言いますかこのジャケットのインパクトですよ!ちょっぴり太めで、眼鏡に蝶ネクタイ、そしていかにもシャウト絞ってますって感じのこのヴォーカリスト、なんかラヴリーですよね。対照的に、楽器も持たずにただ微笑んでるバンドメンバーもなんか不思議。
米アラバマ州から登場した6人組(7人組?)のサザン・ソウル・バンド。初めてその音を聴いたとき、今時こんなバンドが居るなんて!と驚愕したものです。フロントマンのポール・ジェインウェイは幼い頃から教会でゴスペルを学び、牧師になることを目標にしていたとか。流石にその鍛え上げられた喉はまさに本格派。塩辛いシャウトから滲み出るようなスイートなソウルフィーリングが堪りません。このルックスにしてこの声ありです。期待を裏切りません。
そしてバンドがまたいい音を出すんです。1曲目「I'm Torn Up」からタメの効いたスローグルーヴにやられます。そしてジワジワと寄せては引くようなホーンアレンジはまさに南部マナー。さすがアラバマ出身だけありサザン・ソウルのツボを心得ています。「Call Me」や「Like A Mighty River」のようなリズムの立った曲も格好良いですし、まるでモータウンのような「Sugar Dyed」も面白い。この曲でのはち切れんばかりなポール・ジェインウェイの歌唱も最高ですが、彼の魅力が際立つのはやはり「Broken Bones & Pocket Chnage」や「Grass Is Greener」、「Let It Be So」、「Dixie Rothko」などのスローナンバーです。ホント、昨今珍しい個性ですよ!!
ちなみにこのアルバム、録音はマッスルショールズのナットハウス、そしてミックスはFAMEで行われたそうです。さらにプロデューサーは、あのアラバマ・シェイクスの鍵盤奏者ベン・ターナーですからね。アラバマ・シェイクスもそうですけど、伝統的な古き良き南部のサウンドを、現代にどう鳴らすか?というところで、単なる焼き直しではない、これからに向けての勢いを感じさせてくれます。とは言え、アラバマ・シェクスなんかに比べると、断然オーソドックスな雰囲気ですけどね。
https://www.youtube.com/watch?v=v4ubJZWPqKY
「I'm Torn Up」。いやはや、ライヴも凄そう!
https://www.youtube.com/watch?v=z7s9A3s8iv8
「Call Me」。土っぽいグルーヴが最高!ポール・ジェインウェイのダンスにも注目。
2014年総括企画、今回はブライテストホープ、いわゆる新人賞です。
昨年も沢山の新人さんがデビューして、私もおそらく色々聴いているんだとは思いますが、あまりにも各ジャンルから続々とニューフェイスが登場するもんですから、いまさら頭の整理がつかない状況で、かえって昨年のブライテストホープ?誰が居たっけ?っていう感じだったりするなか、このグループだけは、圧倒的な衝撃度で脳裏にこびりついております。
その名もセイント・ポール&ザ・ブロークン・ボーンズ。
まあ、なんて言いますかこのジャケットのインパクトですよ!ちょっぴり太めで、眼鏡に蝶ネクタイ、そしていかにもシャウト絞ってますって感じのこのヴォーカリスト、なんかラヴリーですよね。対照的に、楽器も持たずにただ微笑んでるバンドメンバーもなんか不思議。
米アラバマ州から登場した6人組(7人組?)のサザン・ソウル・バンド。初めてその音を聴いたとき、今時こんなバンドが居るなんて!と驚愕したものです。フロントマンのポール・ジェインウェイは幼い頃から教会でゴスペルを学び、牧師になることを目標にしていたとか。流石にその鍛え上げられた喉はまさに本格派。塩辛いシャウトから滲み出るようなスイートなソウルフィーリングが堪りません。このルックスにしてこの声ありです。期待を裏切りません。
そしてバンドがまたいい音を出すんです。1曲目「I'm Torn Up」からタメの効いたスローグルーヴにやられます。そしてジワジワと寄せては引くようなホーンアレンジはまさに南部マナー。さすがアラバマ出身だけありサザン・ソウルのツボを心得ています。「Call Me」や「Like A Mighty River」のようなリズムの立った曲も格好良いですし、まるでモータウンのような「Sugar Dyed」も面白い。この曲でのはち切れんばかりなポール・ジェインウェイの歌唱も最高ですが、彼の魅力が際立つのはやはり「Broken Bones & Pocket Chnage」や「Grass Is Greener」、「Let It Be So」、「Dixie Rothko」などのスローナンバーです。ホント、昨今珍しい個性ですよ!!
ちなみにこのアルバム、録音はマッスルショールズのナットハウス、そしてミックスはFAMEで行われたそうです。さらにプロデューサーは、あのアラバマ・シェイクスの鍵盤奏者ベン・ターナーですからね。アラバマ・シェイクスもそうですけど、伝統的な古き良き南部のサウンドを、現代にどう鳴らすか?というところで、単なる焼き直しではない、これからに向けての勢いを感じさせてくれます。とは言え、アラバマ・シェクスなんかに比べると、断然オーソドックスな雰囲気ですけどね。
https://www.youtube.com/watch?v=v4ubJZWPqKY
「I'm Torn Up」。いやはや、ライヴも凄そう!
https://www.youtube.com/watch?v=z7s9A3s8iv8
「Call Me」。土っぽいグルーヴが最高!ポール・ジェインウェイのダンスにも注目。