今年のフジロック、面子がしょぼいなどと言われておりましたが、いえいえ、本当に素晴らしいライヴの連続でした！！ タイムテーブル片手に次はこっち、その後はあっちと、まるでハイエナのごとき嗅覚でステージ間を移動しまくった３日間、まさに至福の音楽漬体験。その中でベストアクトを一つ選べと言われれば、それは２日目のフィールド・オブ・ヘヴンにてトリを務めたギャラクティック・フィーチャリング・メイシー・グレイ です！！！
凄かったですよ！何はともあれメイシー・グレイ！ ゴージャズなドレスに身を纏った彼女が、２人の女性バック・シンガー達を従えながら貫禄たっぷりにステージへと現れた瞬間のあのオーラ！堪りませんでしたね。これぞディーヴァでしたよ！「Relating to a Psychopath」や「I Try」、「Stoned」といった自身の代表曲から、ギャラクティックの最新作で客演した「Into The Deep」までを、あの個性的なハスキー・ヴォイスと独特のファンク／ブルース・フィーリングで歌い上げる。やはり彼女の歌唱というのは特別ですね！まるでその場の空気を全て時分色に染め上げていくかのよう。また、オーディエンスとの愛嬌たっぷりのやり取りでライヴという“場”の共有感や一体感を高めていく辺りも流石。例えば「自己紹介して！」と観客達に各々の名前をステージへ向かって一斉に叫ばしたりとか。そんなちょっぴり変わったことする辺りがまた素敵。しかもその喋り方が何とも言えなく可愛らしいんですよ～。
一方のギャラクティックはメイシーのバックに徹しつつも、彼らならではの特異なグルーヴで一夜のソウル・ショーを彩っていく。例えばファンキーな「Relating to a Psychopath」なんかは明らかにギャラクティックならではのタメと隙間の効いたファンクネスに塗り替えられていた訳で、メイシー・グレイを主役に据えながらも、実は彼らの磁場がステージを支配しているという、そしてその磁力に観客達もジワジワと侵されていく。正直、メイシーという個性にギャラクティックは飲み込まれてしまうのではないか？という不安もあったのですが、いやはや、その個性を引き立てながらも自身のグルーヴを浸透させていくその手練手管に、あらためてギャラクティックの凄みを感じさせられました。
もちろん名義上の主役はギャラクティックですから、新作からのインスト曲なども披露してくれましたよ。ですがそれも含めて今回はメイシーを軸にしたソウル・レビュー的な展開であり、ギャラクティックとメイシーの個性が完全に噛み合った極上のソウル・ショー。ギャラクティックも楽しそうでしたし、良く笑い、良く踊るメイシーの姿も印象的でした。あとソロで「Right On」などを歌い場内を上げに上げた女性バックシンガーさんにも拍手です！！
そして圧巻はアンコール。それまで大人しかった暴れん坊トロンボーン奏者コーリー・ヘンリーが中央に進み出ての「Ooh Nah Nay」。これまで我慢していたニューオーリンズなヴァイヴが一気に溢れ出たかのような祝祭感。コーリー・ヘンリーの歌とトロンボーンも最高潮。終盤にはロバート・マーキュリオのベース・ソロからスタントン・ムーアのドラムソロへと、ジャムバンドとしての面目躍如な展開に。ちなみにコーリー・ヘンリーは“TRUMPET BLACK"とプリントされたTシャツを着ていました。TRUMPET BLACKとは今年５月、来日ツアー中にここ日本で亡くなられたニューオーリンズの若きトランぺッター、トラヴィス・ヒルのこと。コーリー・ヘンリーとトラビス・ヒルは共にリル・ラスカルズ・ブラス・バンドで活躍した仲でしたからね。なんだか胸が熱くなりました。
そして最後はもちろんメイシー・グレイが再登場。メイシーはそれまでにもお色直しを繰り返し、その艶やかなドレスで観客の響めきを誘っていましたが、最後は黒のレオタードと言いますか、ほとんど下着のような雰囲気に真っ赤なガウンを羽織るという、なんともダイナマイトセクシーな出で立ちで現れ、拍手喝采を受けていました。そして曲はなんとアレサ・フランクリンの「Rock Steady」。もう最高でしたね！
溢れんばかりの好奇心と冒険心でニューオーリンズ・ファンクの“今”を更新し続けるギャラクティック、そして唯一無比のしゃがれ声とそのフィーリングでR＆B界屈指の個性派シンガーの座に君臨する女傑メイシー・グレイ。両者の共演は、夜のフィールド・オブ・ヘヴンという最高の舞台を、幸福感横溢のソウル＆ファンクに染め上げました！天晴！！
さて、ギャラクティックは同日の昼間、岩盤スクエアでサイン会を開いていたんです。ミーハーな私ももちろん参加しました。ミーハー過ぎて整理番号１番でした！ ちなみにメイシー・グレイとコーリー・ヘンリーは居ませんでしたけどね。
GALACTIC / INTO THE DEEP
こちらがサインを頂いたギャラクティックの最新作「INTO THE DEEP」。タイトル曲をメイシー・グレイが歌っている他、ＪＪグレイやメイヴィス・ステイプルズなども参加。
凄かったですよ！何はともあれメイシー・グレイ！ ゴージャズなドレスに身を纏った彼女が、２人の女性バック・シンガー達を従えながら貫禄たっぷりにステージへと現れた瞬間のあのオーラ！堪りませんでしたね。これぞディーヴァでしたよ！「Relating to a Psychopath」や「I Try」、「Stoned」といった自身の代表曲から、ギャラクティックの最新作で客演した「Into The Deep」までを、あの個性的なハスキー・ヴォイスと独特のファンク／ブルース・フィーリングで歌い上げる。やはり彼女の歌唱というのは特別ですね！まるでその場の空気を全て時分色に染め上げていくかのよう。また、オーディエンスとの愛嬌たっぷりのやり取りでライヴという“場”の共有感や一体感を高めていく辺りも流石。例えば「自己紹介して！」と観客達に各々の名前をステージへ向かって一斉に叫ばしたりとか。そんなちょっぴり変わったことする辺りがまた素敵。しかもその喋り方が何とも言えなく可愛らしいんですよ～。
一方のギャラクティックはメイシーのバックに徹しつつも、彼らならではの特異なグルーヴで一夜のソウル・ショーを彩っていく。例えばファンキーな「Relating to a Psychopath」なんかは明らかにギャラクティックならではのタメと隙間の効いたファンクネスに塗り替えられていた訳で、メイシー・グレイを主役に据えながらも、実は彼らの磁場がステージを支配しているという、そしてその磁力に観客達もジワジワと侵されていく。正直、メイシーという個性にギャラクティックは飲み込まれてしまうのではないか？という不安もあったのですが、いやはや、その個性を引き立てながらも自身のグルーヴを浸透させていくその手練手管に、あらためてギャラクティックの凄みを感じさせられました。
もちろん名義上の主役はギャラクティックですから、新作からのインスト曲なども披露してくれましたよ。ですがそれも含めて今回はメイシーを軸にしたソウル・レビュー的な展開であり、ギャラクティックとメイシーの個性が完全に噛み合った極上のソウル・ショー。ギャラクティックも楽しそうでしたし、良く笑い、良く踊るメイシーの姿も印象的でした。あとソロで「Right On」などを歌い場内を上げに上げた女性バックシンガーさんにも拍手です！！
そして圧巻はアンコール。それまで大人しかった暴れん坊トロンボーン奏者コーリー・ヘンリーが中央に進み出ての「Ooh Nah Nay」。これまで我慢していたニューオーリンズなヴァイヴが一気に溢れ出たかのような祝祭感。コーリー・ヘンリーの歌とトロンボーンも最高潮。終盤にはロバート・マーキュリオのベース・ソロからスタントン・ムーアのドラムソロへと、ジャムバンドとしての面目躍如な展開に。ちなみにコーリー・ヘンリーは“TRUMPET BLACK"とプリントされたTシャツを着ていました。TRUMPET BLACKとは今年５月、来日ツアー中にここ日本で亡くなられたニューオーリンズの若きトランぺッター、トラヴィス・ヒルのこと。コーリー・ヘンリーとトラビス・ヒルは共にリル・ラスカルズ・ブラス・バンドで活躍した仲でしたからね。なんだか胸が熱くなりました。
そして最後はもちろんメイシー・グレイが再登場。メイシーはそれまでにもお色直しを繰り返し、その艶やかなドレスで観客の響めきを誘っていましたが、最後は黒のレオタードと言いますか、ほとんど下着のような雰囲気に真っ赤なガウンを羽織るという、なんともダイナマイトセクシーな出で立ちで現れ、拍手喝采を受けていました。そして曲はなんとアレサ・フランクリンの「Rock Steady」。もう最高でしたね！
溢れんばかりの好奇心と冒険心でニューオーリンズ・ファンクの“今”を更新し続けるギャラクティック、そして唯一無比のしゃがれ声とそのフィーリングでR＆B界屈指の個性派シンガーの座に君臨する女傑メイシー・グレイ。両者の共演は、夜のフィールド・オブ・ヘヴンという最高の舞台を、幸福感横溢のソウル＆ファンクに染め上げました！天晴！！
さて、ギャラクティックは同日の昼間、岩盤スクエアでサイン会を開いていたんです。ミーハーな私ももちろん参加しました。ミーハー過ぎて整理番号１番でした！ ちなみにメイシー・グレイとコーリー・ヘンリーは居ませんでしたけどね。
GALACTIC / INTO THE DEEP
こちらがサインを頂いたギャラクティックの最新作「INTO THE DEEP」。タイトル曲をメイシー・グレイが歌っている他、ＪＪグレイやメイヴィス・ステイプルズなども参加。