まずはジェシー・ヒル「Ooh Poh Pah Doo」。1960年、まさにトゥーサン黄金時代の始まりを告げる号砲のような名曲。そしてウィルソン・ピケットで有名な「ダンス天国」の元歌であるクリス・ケナーの「Land of 1000 Dances」。こんな重要曲にもトゥーサンはプロデューサーとして絡んでいるんです。そしておそらくトゥーサンがミーターズをバックに起用したものの中でもかなり初期の1曲ではないかと思われるウォーレン・リーの「Funky Belly」。まさにニューオーリンズ流レア・ファンク!!そしてミーターズのデビュー曲「Sophisticated Cissy」。なんだかんだでトゥーサン抜きでミーターズを語ることは出来ませんよね。この両者のタッグがニューオーリンズ・ファンクの新しい70年代を演出したのですから。そんな最強タッグが産み落としたニューオーリンズ・ファンクの最高峰が、ドクター・ジョンの「Right Place Wrong Time」だったり、アール・キングの「Street Parade」だったり。ただアール・キングの方はクレジット上はトゥーサンのプロデュースではないようですけどね。ですが間違いなくアレンジには関わっているでしょうし、実質上のプロデューサーだったのではないでしょうか?
ザ・バンドの「Life Is Carnival」はトゥーサンがホーン・アレンジを担当。両者の邂逅がトゥーサンの名をロック界にも知らしめたとか。そしてトゥーサン関連最大のヒット曲となったラベルの「Lady Marmalade」は説明不要ですね。さらにジャッキー・ロマックスがリード・シンガーを務めたバジャーあたりのソフトなソウルロック的な味わいにおいてもトゥーサン・プロデュースの持ち味発揮。ちなみにこの曲、ギターはジェフ・ベックが弾いてたり。最後は一気に時代が飛んで1996年にトゥーサンが立ち上げたレーベルNYNOから、ジェイムス・アンドリュース率いるニュー・バース・ブラス・バンド!!