ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
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グラミー賞 ノミネート 『Best Rock Album』

2017-01-11 23:16:41 | ルーツ・ロック
Cage The Elephant / Tell Me I'm Pretty

珍しくロック系から攻めてる当ブログのグラミー特集。と言う訳で今回は『Best Rock Album』部門です。気になるノミネートは以下の5組。(クリックすると参考音源(YouTube)に飛びます。)

Blink-182 / California
Cage The Elephant / Tell Me I'm Pretty
Gojira / Magma
Panic! At The Disco / Death Of A Bachelor
Weezer / Weezer


09年にフジロックで来日して以来、私がこよなく愛しているロックバンド、ケンタッキー州出身のケイジ・ジ・エレファント!! 08年の1st作「Cage The Elephant」は、パンキッシュでありながらヒップにファンキーに荒れ狂う、新人らしい”やんちゃ”なオルタナ感に溢れながらも、スライド・ギターが醸す泥臭いグルーヴなど、その根っこにブルースを感じさせる佳作でした。その後の2nd作「Thank You Happy Birthday」はデビュー時の田舎臭さをかなぐり捨て、よりハードにアヴァンギャルドに一皮剥けた印象。サマソニでのハイエナジーなライヴ・パフォーマンスも圧巻でした。そしてグラミー賞『Best Alternative Music Album』部門にノミネートされるなど高評価を得た3rd作「Melophobia」に続く4枚目がこの「Tell Me I'm Pretty」です。

プロデュースはザ・ブラック・キーズのダン・オーバック。ブラック・キーズと言えば、これまでに複数のグラミーを獲得している新世代のブルース・ロック・デュオ。そしてその片割れであり、プロデューサーとしても辣腕を振るうダン・オーバックは、ドクター・ジョンの「 Locked Down」を手掛けたことで、コアなルーツ・ファンの間でも話題になったあの人です。

そのダン・オーバックがケイジ・ジ・エレファントをプロデュースすると言うことで、ケイジの根っこに横たわっているであろう土臭いフィーリングを多いに引き出してくれるのでは?と期待していたのですが、流石はダン・オーバック、土臭いと言うより、彼らしい、サイケでガレージな雰囲気に溢れたレトロ・モダンなミクスチャー・ロック作に仕上がっています。それでいてケイジらしいグシャッとしたオルタナ感が凝縮されていて、 まったくもって天晴な1枚です。

前作「Melophobia」でも感じたことですが、アレンジや熱量もさることながら、楽曲自体が魅力的なんですよ! 重く歪んだギターリフに先導される「Cry Baby」や「Mess Around」というブルージーなロックン・ロールに始まり、センチメンタルなメロディーが秀逸な「Sweetie Little Jean」や「Cold Cold Cold」、スウィートなスロー・ナンバー「Too Late To Say Goodbye」、さらにソウルの定型リズム的なグルーヴを乗りこなす「That's Right」や「Punchin' Bag」等々、個性豊かな楽曲群が、1曲ごとに耳を捉えていく。ある意味、とっ散らかっているようでありながら、それらを全て飲み込んでいくのがケイジ流。文句無しに格好良い!!


さて、このケイジ・ジ・エレファント、本国ではグラミー賞に2作連続でノミネートされる程ですから人気もあるんでしょうけど、日本ではどうなんでしょうね? 来日もフジロックとサマソニだけで単独はまだしていないと思いますし…。やっぱりケイジと言えば、エネルギッシュなライヴ!な訳で、またあのステージを日本で見せて欲しいです。それにはグラミー獲って弾みをつけないと! 前作は残念ながら受賞を逃したグラミー賞でしたが、今年こそしっかり受賞して更なる飛躍に期待したいところです。



さて、対抗は、やっぱりウィーザーですかね。サマソニのライヴも良かったですし。って言うか、Blink-182 とかGojira とかってほとんど聴いたことなくて…。すいません…。


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