徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

闘争心/天皇杯四回戦 マリノス戦

2010-11-19 03:04:27 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10


もう次のゲームは明日(土曜)になるわけだが、水曜はニッパツ三ツ沢球技場で天皇杯四回戦、横浜マリノス戦。
小雨が降り注ぎ、寒風が吹くという、スタンドに立っているだけでもかなり辛い環境。結果的にはギリギリ、ポンチョを被るほどではなかったのだけれども、オレにしては驚異のロングスリーブ3枚重ねという厚着でも結構な寒さでありました。
それでもエスパサポは熱かったスよ。何か、もはや、ゴール裏には(も)ほとんどストレスがない。

風下に立った前半(の特に序盤)はセカンドボールを拾われ続け、パスを2本以上つなぐこともままならずマリノスの時間帯が続いた。このゲームで本当にヤバかったのはこの時間帯。前半30分過ぎからは後半勝負の気配が濃厚になってきた。「エスパルスは後半落ちてくる」とコメントしていたマリノスのプレーヤーがいたのだが、一体何を見ていたのだろう。
今シーズン前半戦の調子の良かった頃のエスパルスというのは、後半に「変わってくるチーム」だった。
そういう意味では日曜日の湘南戦と同じような展開ではあるのだけれども、あのゴール破壊事件のブレイクタイムでチームは良かった頃の感触を思い出したんじゃないか…というような邪推をしたくなるように、後半に入るとチームは「落ちる」どころかスピードを上げてきた。
前半はかなり危なっかしかった辻尾もスペースへ勝負を仕掛けてきたし、何よりも全体としてサイドチェンジ、パススピード、縦への意識が強まった。キックオフ早々に先制点をゲットできたのが大きかったとはいえ、後半はかなり安心して観られた。俊輔のフリーキックは西部が必ず止めると思ってましたがね(でも、やっぱりスーパーセーブ!)。

どのクラブもハードな日程をベスメン規定を有名無実化するほどやりくりをしながらこなしているわけだが、この日のエスパルスはほとんどメンバーを落とすことなくゲームに臨んだ。これが今後の中2日、中3日で3ゲームをこなすという、シーズンの最終盤にちょっとどうかと思うようなハード(アホ)な日程に影響しないわけがない。でもシーズン終盤は結局はどのクラブも最後の総力戦なわけで、大事なのはアグレッシヴさなんだと思うね。



何でオレたちはアグレッシヴでいられるのか。

健太「今季でチームを辞めていく選手もスタッフも多い。気持ちの切り替えがしにくくて重苦しい時期もあったのだが、湘南戦の前に、いい形で終わろう、お互いにゲームに対して闘争心を出していかないとサポーターに失礼だと、選手たちと確認し合った。(中略)今は吹っ切れて、練習でも試合前のロッカールームでも明るい雰囲気でできている。私をというより、伊東や市川などに少しでも長くこのチームでサッカーをやらせてあげようという思いがチームにあるような気がする」(J'sGOAL 11月17日付

終了後は地元の酒場で祝杯(亀戸てのは横浜までのアクセスは物凄く、意外なほどラクチンなのだ)。完勝があまりにも嬉し過ぎて閉店まで呑んだ。ハイペースで呑み過ぎた。

このチームで観られるゲームは、あと数えるほどしかない。
東北地方、関西地方のエスパルスサポの皆さん、仙台戦や神戸戦は是非スタンドで彼らの姿を目に焼き付け、コールしましょう。
オレも仙台行きたいし、神戸にも行きたい…が…どうするかは今日一日考えよっと。

終わり、始まる/第30節 湘南戦

2010-11-15 13:37:58 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10


伸二「そうですね。勝ち点が40点代になった頃から凄く失速したんで……今日も(勝利して勝ち点が)50点越えてるのかなと思ったら、48点だったんで、ちょっとびっくりしましたけど、まあとにかく、このままね、勝ち点3を積み重ねて、最後はどうなるかっていうのはね、ホント勝つことだけ考えてやってきたいなと思います」(Sの極み 11月14日付)

日曜日。アウスタで湘南戦
ゴールポストが折れて中断したとか、久しぶりの5-0の爆勝だとか、選手・監督の退団報道合戦後の初のホームだとかいろいろと思う所もあったが、セレッソ戦があまりにも惨めなゲームだったのに比べ、とにかく感動的なゲームになった。
退団が報じられているフローデがゴールを決め(しかも前回のアウエイ湘南戦で決めて見せた時に似た低い弾道のゴール)、イチ、テルが自分の存在価値を証明するような動きを見せたのは、プロとして当たり前といえば当たり前なのだが、実に感動的だった。西部も好セーブを見せたし、直前に移籍交渉が報道された淳吾も伸二のビューティフルゴールをビューティフルアシストした。ミスも多かったように見えたがこれなら名古屋が欲しがるのも当たり前である(当たり前だ、清水の10番である)。また兵働、タクはセレッソ戦より遥かにアグレッシヴな動きを見せ、元紀は方向性が変わり始めたチームを歓迎し、象徴するように躍動した。
ほぼ降格が決まっている湘南相手とはいえ、またこのチームから4、5人のプレーヤーが離脱する可能性があるとはいえ、スコア以上にとても前向きなゲームに見えた。
それぞれのプレーヤーがそれぞれの価値を証明するようなゲームが出来れば、このチームは本当に強いのである。
特にテル、イチ、西部に関しては感傷的になってしまうのだけれども…最終戦は泣くね。間違いなく。
ゲーム後にチャントの中、いつもの淡々とした表情で歩いているテルとか、マフラーを受け取った西部の姿を見ると胸が締め付けられるような思いになる。
テル、イチを擁護したいがために、フロントはともかく、淳吾や西部をやり玉に挙げて非難する、外様嫌いの近所のオヤジさんはうんざりだけれども。まあ、それもこれもうんざりするようなこともあるけれども、チームは終わりと始まりに向かって走り出したんだから、よしとする。

これから天皇杯四回戦を挟んで中2日、中3日のゲームが来週末まで続く。京都以外のJ1クラブはどこも同条件とはいえ、リーグの最終盤にこういうスケジュールはいかがなものかと思わなくもないが、この日の後半のようなゲーム(つまりシーズン前半戦のような戦い)が取り戻せる、取り戻せているのならば、短いインターバルでゲームが続くのも悪くはない。また本当に選手層が薄いチームはここで脱落していくからね。
とりあえず水曜の天皇杯四回戦は必勝で。

以下、どちらでもいい話。

このゲームで湘南の降格が決まったことにより恒例の勝ちロコが自粛された。いや、“公式”には自粛されたけれども実際には行われた。
以下、経緯。

・エール交換
・強制「王者の旗」の後、OWコール
・パルコールの途中で一部が勝ちコロ開始
・コールリーダーの呼びかけにブーイング
・改めて勝ちロコ
・エスパルスコール

まあサポ同士がエールを送るのはJリーグのイイ話だと思うのだけれども、プレーヤーがピッチから去ってもスタンドにはそれなりに多くの“客”も残っていた。彼らが待っていたのは間違いなく勝ちロコだっただろう。ホームのメンタリティというのはそういうものである。敗れ去っていく相手に対する気遣いというのは美しいものだし、プレーヤーが湘南のプレーヤーを気遣って勝ちロコを自粛する気持ちもわかる。勿論サポ同士がエールを送り合う気持ちもよーくわかる。
しかしホームのサポが義理を果たした上で、ホームの儀礼まで自粛しようとする意図がわからない。
アウエイだったらまだわかる。実際他クラブではそれで揉めたりするゲームもあったわけだから。
しかし、だったら5点取って喜ぶなって話だよ、それ。ホームなのに。健太の退任、テル、イチ、フローデ、西部、アオの退団報道後、初めてのホームなのに。しかも何ゲームか振りの爆勝なのに。
おまけにゲーム前に湘南を気遣うコメントしていたオカが、ダメ押しの後の徹底的なダメ押しになった2点を獲っているというw(まあ、それは“ゲーム”だから当たり前なんだけど)
オレにとっては湘南の降格よりも健太の退任発表後の初勝利の方がとてつもなく重い。
だって、ここはホームだもん。

勝利の時にはホームのスタンドを歓喜で埋め尽くす。自分たちも<闘って>、チームのプレーヤーに勝利を要求するっていうのはそのためなんだと思うよ。
あなた、湘南の降格よりも清水の勝利の方が大事でしょ。
ま、それもこれもバランスの話ですけどね。難しいけど。
ゲリラ的な勝ちロコの後にすかさずエスパルスコールをしたコールリーダーはさすがバランサーだなあとは思ったな。

そんな話はここまで。
次は中2日で、横浜で天皇杯四回戦のマリノス戦。
ここで勝てるかどうかでまたクラブの方向性も決まってくると思うんで、今度は気遣いなしでw全力で声を絞り出します。
まあ、状況はかなり有利に動いているとは思う…。

ゲーム後は駅南で時間まで2時間ほど呑む。
カウンターで呑んでいてブルーハーツががっつり沁みた。
終わっちゃうんだよなあ、このチーム。まあ、これから始まるんだけど。
ちなみに酒場の兄ちゃん情報によると兵働や元紀は素でもいい人らしいです。

後の祭り/第29節 C大阪戦

2010-11-10 01:12:55 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
土曜日。大道芸ワールドカップで静岡に行っていたため、BSでセレッソ大阪戦
前回のホームではまだ好調だった攻撃陣がゴールを量産したものの、終盤に立て続けに失点してしまうという、現在の、というか今シーズン後半の不調を象徴するような内容で“完勝”した相手。
つまり内容は悪くないが、意味不明の失点を繰り返す…。
思えば10月の落日は9月の凋落に予告されていたし、9月の凋落は8月、7月の停滞に予告されていた。それは新潟戦、磐田戦、そしてセレッソ戦だった。いまや順位だけではなく勢いという意味でも上位のセレッソだが、それでも健太退任、フローデ、イチ、テル、アオ、西部の退団報道という超巨大なカンフル剤をぶち込まれたチームがどんな動きを見せるか。結果はともかく、それだけがポイントだった。
そしてそれは完全に裏切られたと言っていい。アウエイとはいえ、特に前半のプレーの淡白さは泣きたくなるほどだった。失点以外の後半のプレーはシーズン前半を思い起こさせるものではあったけれども、ゴールを決め切れず先に失点してしまっては、それは後の祭りというものだ。
本当に祭りの後というのはあるのだな。京都戦の後も酷かったけれども、正真正銘、祭りの後の焦燥感が襲ってきた。1年目の終盤からほとんど疑うことなく、健太とこのチームを信頼してきたオレにとってはこの6年というのはまさに祭りだったのだ。アントン爺ちゃんの退任あたりから始まる、このブログのエスパルス関連のカテゴリーは、ほとんど健太エスパルスの狂信的なまでの信仰日記と言ってもいい。
それが今、終わろうとしている。

当然、大道芸のナイトパフォーマンスを観に出かける気力はなくなった。あるわけがない。
そして酒を呑んでサッカーにそれほど詳しくないはずのド素人のオヤジと口論になった。主張は「こんなに早く退任、退団報道が出れば選手の身体が動かなくなる」という至極まっとうなものだった。
そんなものは最初からわかっている。
そんなものは最初からわかっているのだ。
だからこその超弩級のカンフル剤だ。こんな状況だからこそピッチに立つプレーヤーが動かなくてどうするのだ。
オレが軽くビールを3本程度飲んだぐらいで12時間以上寝ちゃうのも当然だと思う。
嫌なことは寝て忘れるしかない。

でも翌日は天皇杯四回戦、マリノス戦のチケットを買った。
オレにとっては健太エスパルス最後のアウエイ戦になるかもしれない。
2ちゃんにはコールリーダー引退の噂も出ている。何だか行動が正直すぎるように見えるところはあったけれども彼の真摯な姿勢は大好きだった。横浜ではゴール裏で潰れるまで声出しますよ。
こんなところで終わらせないために。

今朝の静岡新聞のコラムに「一週間気持ちを切り替えるのが難しかった」というコメントが紹介されていた。これが健太のものなのかははっきりしないが、健太のものならば16日の京都戦の惨状の理由、そしてゲーム終了後のスタンドに漂っていた、認めざるを得ない終末感の理由がわかったような気がする。
リーグは残り1ヶ月。まだ、いろんな話が出てくるだろうね。
まあ、ACL出場権だってまだ諦めるような位置じゃない。諦めるのはまだ早い。

tribeとsociety

2010-11-04 18:40:21 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
以前も書いたことがあるけれども、やはりエスパルスが現在のような極端な状況になると、自分が清水系のフォロワーを積極的にフォローしていない理由を実感してしまう。オレ自身がエスパルスに関してはそんなに甘いことは書かないから気分良くない人もいるだろうけど(まあ、ブログに書いている内容はかなり大甘で感情的なのは自覚しているが)。

やっぱり…例えば自分にとって音楽系のフォロワーはある意味tribeだと思うけど、サポーターという集団はどうしたってsocietyなんだ。
いや、もちろんフォローして頂いている清水サポーターの方は共感できる方が多いので別のリストに入れて読んでいます…いますが、最近のエスパルス関連のタグで大半を占める感情的な意見というのは、もはや2ちゃんと大差ないと感じているのも確かなんだな。
エスパルス(サポーター)がtribeになるにはまだ時間がかかる…。

天敵~その後/第28節 FC東京戦

2010-11-02 03:26:13 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
健太「まだまだこれから先のあるチームになったという部分といろんな選手がいろんな形でね、(中略)育って行く過程を見ることができたのもホントに監督としてはしあわせです。(中略)単なるクラブチームではなく、やっぱり静岡、清水の『サッカー王国』のクラブなんだと、そこにどれだけ誇りを持って、戦えるかどうかととうところはまず、選手には訴えて、(中略)それを十分理解した上で選手がこのチームにどれだけ愛着を持って、誇りを持って戦ってくれるか、というところはまず教えてですね、それは非常に十分理解してくれて、まあそういう意味では、そういうハートを持ったね、選手が数多く出てきたということは非常に大きいことではないかなと思っています」(Sの極み 11月1日付)

2日の予定だった公式発表が、反響の大きさだろうか、急遽今日に行われた。
このブログもサッカー専門、エスパルス専門というわけではなくでガンボ状態で書き続けてきたわけだが、健太体制前夜から始め、この6年ほど健太と共に走り(書き)続けた。そして今日の健太のコメントにもあるようにチームが<育っていく過程>というものを実際にスタンドから感じ続けていた。草創期エスパルスの象徴であるノボリが現役引退した2005年年末から翌年元日の天皇杯決勝からは信じるに値するものとして書き続けてきた。
結果的に現時点ではタイトルこそ獲れないでいるが、エスパルスは変われるし、強くなれることが信じられた。
健太エスパルスは愛すべき、若きチームだった。
その航海が6年目にして一旦終わることが宣言された。
健太のインタビュー全文は是非読んでもらいたいほどだが、再開したSの極みで読んでいただきたい。

土曜日、アウスタで東京戦
台風の中、いつもの席に着くとシーチケのご近所さんはものの見事に一人も来ていなかった。台風が来ているとはいえ、こんなことは初めてだった。この日、アウスタに集まった“コアサポ”は7000名弱。ナビスコ予選でも天皇杯緒戦でもあるまいし、この人数である。いつもゴール裏はアウエイ専なんだけれども、あまりにも少ないゴール裏に思わず足が向きそうになった。それぐらい寂しいスタンドだった。
そして相手は降格危機が現実味を帯びてきた天敵東京。

健太「逆にどうだったですか? あのチャンスの数では自分達が意図して崩した数っていうのは間違いなくエスパルスの方が多かったという風に思ってますし、まあもちろんカウンターから危ない場面も何回かありましたけど、そういう意味では『チャレンジ』という部分に関しては、攻撃的な姿勢は最後まで持ってね、戦かってくれたんじゃないかなという風に思ってます」(J'sGOAL 10月30日付

ここ数戦、というか後半戦のゲーム後に呪文のように繰り返された「内容は悪くない」という言葉は、この日も繰り返された。そしてそれはほとんどの場合、間違っていないのだから始末に負えない。結果が伴わないだけであって、内容について極端に手も足も出ないぐらいに押し込まれたという場面、ゲームはこれまでだって数えるほどしかなかったと思うのだ。
ただ、この日のゲームの場合、イチの消極的なプレーに関してはちょっと絶望的な気分になった。大前投入前後から縦に鋭いグラウンダーのパスがたびたび繰り出されるようになった早い展開の中でイチがストップをかけていた場面は少なくなかった。
そして負けた。
誰かがtwitterでも書いていたが、現実的にACL目標と口にしてはいても目標を見失っていたのは確かではないのか。ブーイングはあったのか。風の音か雨の音でかき消されてしまったか。実に寒く(凍えた)、痛々しい敗戦だった。

京都戦で覚悟していたとはいえ、今季で退任は決定的だと思った。
そして実際、翌日にはスポーツ紙ではない、朝日新聞に退任の記事が掲載された。
これは目標を見失ったプレーヤーたちに向けたぎりぎりのタイミングでの、これ以上ないカンフル剤だと思った。
さらに今日のスポーツ紙には健太退任と共にテルとイチ、そしてフローデに対して来季の契約を結ばないとの記事が掲載された。
後任監督予想のおまけつきで。
健太への退任勧告はナビスコカップ準決勝、広島戦敗退翌日の10月11日に行われた。つまり京都戦以前には既に満期での退任は決定していたということになる。イチには10月25日、テルにも10月中旬に通告されたという。フロントはこちらの想像以上に現状についてシビアに捉えていた。監督は別として、イチとテルに関しては当然、名古屋、マリノスの淳吾へのオファーが22日にあったことも影響しているだろう。また代理人契約をしていないふたりに対してある程度の時間を与える意味で早めの公表…というか情報流出も理解できないこともない(感情論は別として)。
これらは契約更改、補強についても水面下で進みつつあるという意味なのかどうかはわからない(が、たぶん、関係がないとは思えない)。これらについてはこれから一ヶ月、二ヶ月の間にさらに動く可能性もある。
健太はもちろん、イチ、テルにもある程度の思い入れはある。感情的にならないと言ったら嘘になる。彼らは正真正銘、純粋培養の清水の魂だ。しかし、それはすべてが終わった後に書きたい。
まだ何も終わってはいないのだ。リーグ戦は残り6ゲーム。天皇杯予選もまだ残っている。

一昨日、昨日のフロントの情報流出については憤りも感じたのは確かだが、驚くべき早さで他クラブに先駆けてフロントが動いたということを今の時点ではポジティブに捉えたい。
これは決して失敗の上に下された決断ではなく、明らかに次のタイトルを狙うための行動である。

FC東京あたりとは違うのである。悪いけど。

(追記)
青山の退団も記事になった模様。事情や偏った情報で浮かれる他サポには悪いが、こんなものは「崩壊」なんぞではない。いずれにせよ、CBは整理しなければならない課題だったのだし、遅かれ早かれ2005年組の誰かは移籍する可能性が高かったのだ。
ま、情報流出はいかがなものかと思うが。
こういうときこそ選手層が問われるわけだし、残るプレーヤーがどんな面子になるのか、むしろ楽しみになってきたぜw

しかし…

2010-11-01 05:43:44 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
情報が錯綜している。こういうのが錯綜と言うのか言わないのか、わからない。
ほぼ決まっているのは健太の退任発表が明日、2日に行われる見込みとのこと。
あまりにも後味が悪かった京都戦で腹は決まっていたとはいえ、山形戦で一縷の望みを持っただけに、一昨日の東京戦、そして昨日の朝日朝刊の記事は堪えた。

さらに今日のスポーツ新聞の朝刊には衝撃的なニュースが載っている、らしい。らしいというのも嵐の中、コンビニに行ったのにまだ新聞が届いていないせいで、2ちゃんの速報見出し以外は読めなかったからだ。
今晩のSの極みにはある程度の情報は出てくるだろう。
ということで、一連の情報流出が落ち着いたところで改めて東京戦レポートと併せて今晩書く。

しかし、まだ、どこまで動くかわからない。
そして、リーグはまだ一ヶ月、天皇杯に勝ち残ればまだ二ヶ月闘いは残っているというのに、どんな意図があってここまで情報が流出するのか。
目標を失ったチームに最後のカンフル剤を投入するための健太退任の発表は仕方がない。それは、もうここしかないというタイミングだったのだと思う。残りの闘いはプレーヤーたちに託された。
しかし、なぜ来季の構想までもが流れ出してしまうのか。
twitterで書いている人もいたが、健太はこれまでの5年間を堅守速攻をテーマにチームを構築してきた。そのはずが今季の失点癖は異常事態だった。冷静に考えてもそのすべてが監督が全面的に悪かったとは思えない。しかし、やはりあと一歩タイトルに手が届かなかった責任は、どうしたってチームの最高責任者が取るしかないのは当然だ。健太とフロントの決断に、まあ、文句はない。
しかし、この情報流出の状況が続くのなら穿った見方をせざるを得ない。

それにしても、誰なんだ、リークした奴は。

しかし、それ以前に、清水は降格するチームのように成績が悪くてリセットするのではなく(確かに後半戦は降格ペースなのだが)、タイトルを獲るためにリセットするのだ、という大前提は確認しておきたい。
それでなくちゃ今回の退任報道の意味がない。

何で落ちたのかわからない/第27節 山形戦

2010-10-24 21:24:23 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
健太「グラウンドが少し固めだったというところで、非常にボールが弾むような状況が続いて、両チームともそこになかなかアジャストできないような状況が続いたと思いますが、前半の途中ぐらいからだいぶサイドで起点が作れるようになってきて、サイドバックが上がれるようになってきて、少しずつ山形のゴール前に迫るシーンが増えてきたのかなと」(J'sGOAL 10月23日付

スカパーで山形戦
スカパーの実況を聞いていたら山形の小林監督は「何で落ちたのかわからない」と言ったという。
「サッカー関係者の誰もが戦力の充実と戦術の浸透を認め、事実、前半戦首位だった清水が何で落ちたのかわからない」ということである。
2ちゃんあたりで揶揄されようが、サポはもちろん、多くのサッカー関係者や慧眼の持ち主は清水の実力がわかっているはずだ(言い切ってやる)。だから「何で落ちたのかわからない」。
そんなものがわかれば世話はないのであるが、確かに運不運は勿論、戦術的なものだけでも割り切れるような失速ではない。首位に立った途端に未勝利が続いた昨年と比較して、まだ運が良かったのはリカバリーする時間があったことぐらいだろう。優勝するにはとんでもないミラクルが起こらないと難しいのは確かだが、あと7ゲームあると考えればACL圏内、2位までは充分に狙える位置に(まだ)いる。
もちろん失速がたったひとつの原因で起こるとは思えない。そんなものだけで解決するならウイイレである。サカつくである。何かを槍玉に挙げて批判している連中はウイイレやってろ、と心底思う。
疲労、負傷によるプレーヤーの離脱、プレッシャー等による心理的要因…さまざまな要素はあるのだろうけれども、今季のアウエイの成績を考えるとやはりピッチの問題もあるんじゃないだろうか。
このところ関東圏ぐらいしかアウエイはいけないのだけれども、日本平(アウスタ)以上のピッチにはお目にかかったことがない。この日のNDスタもテレビの画面で見てもそれほど良い状態とは言えないように見えた。

これまでの対戦成績が3戦全敗ながらホームである山形は序盤から激しくプレッシャーをかけて、清水のパスワークはまったく見るも無残なものだった。先制点までの30分はまさに圧倒された…というか、それはやはりプレーがピッチに影響したのかボールがまったく足についていないように見えた。
結果的には中押し、駄目押しが決まり、先制点以降は完勝と言ってもいい内容になったのだが、ダメダメな時間帯とそれ以降のゲーム運びが鮮明だっただけに、やはりピッチ状態に慣れるまでの30分間は気になった。
この辺りはシーズン終了後の総括で…て、そんな季節になったんだなあ。一年が早いよ。

そしてこのゲームでは移籍(オファー)報道があった淳吾がゴールを決めた。
これからは一戦一戦、スタンドの淳吾を見る目は厳しくなっていくことだろう。ゴールを決めれば惜しまれ(愛しまれ)、ミスをすればさらに厳しい声が飛ぶ。
まあ、それでも自分の価値をゴールで証明してくれたことは本当に嬉しい。
名古屋やマリノス程度のクラブへ行くようなプレーヤーではないことを残り7ゲームでさらに証明して欲しいものだ。

次節今月30日は、本当に降格危機が迫りつつあるFC東京戦。新潟あたりと並んで、ここ数回の対戦では煮え湯を飲まされて来た天敵、さらにこの時期に降格危機の相手ほど難しいのは確かだが、それだけにホームできっちり叩かなければ今回の快勝に意味がなくなる。
まずは自分たちでミラクルを起こそうぜ。

カウンターの餌食/第26節 京都戦

2010-10-18 02:50:28 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
健太「ああいう1-0で緊迫した状況の中で、スパッと踏ん切りがつかなかったというか、なかなか動けなかったのは事実ですね。(中略)もう少し楽な状況であれば、切れる選手はいたと思います。たが、あの状況の中で、中盤でプレッシャーをかけられている中で、フレッシュとはいえ、あの状況をガラッと変えられる選手というのが、今回はベンチで思いつかなかったなと。もう頑張ってもらうしかないという思いで見ていました」(J'sGOAL 10月16日付

土曜日はアウスタで京都戦
9月は辛いロードばかりでナビスコ準決勝と天皇杯三回戦があったのでリーグ戦としてはずいぶん久しぶりのアウスタになる。
リーグの現状・展開を考えても、この日のゲームの状況を考えても、もはや内容よりも結果、である。
だからこそ難しいゲームになってしまった。

75分を過ぎたあたりからは顕著だったと思うが、膠着した状況が続いた後半、スタンドにいたほとんどの人間はいつ健太が動くのかという点に集中していたと思う。しかし結局ほとんど最後まで健太は動かなかった。
誰の目にも一樹の疲労は明らかだったし、兵働はずっと狙われていた。逃げ切るにせよ、追加点を狙うにせよ、カードを切るのは当然だと思った。
動かなかったのか、それとも動けなかったのか。
結論から言えば、やはりコメントの通り、動くに動けなかったのだと思う。
本来ならばスタメン級でもある新、タク、真希、ボスナーという逃げ切り要員の大駒を欠いたスタベンは、揃いも揃ってほとんどが攻撃的なプレーヤーで、悪く言えばディフェンスに難がある。これが(考えたくもないが)0-1、もしくは0-0の状況であればカードは切りやすい。得点しなければ勝てないのだから攻撃的なカードを切っていくのは当然だ。しかも巡り会わせが悪いとしか思えないが、天皇杯の水戸戦は別として、ここのところ鹿島戦やナビスコ広島戦のような遮二無二ゴールを狙わなければならないゲームが続いていた。
スタッフはこの京都戦でどんなヴィジョンを描いていたのか。想像するに1-0で勝つというようなイメージはなかったのではないか。
しかしこのゲームは、京都の鋭いカウンターに悩まされながらも後半89分まで耐えていた。
ウノセロで。
しかしリスクを考えれば有効的に切れるカードはない。
ならば極力リスクを排して、ベストな現状維持で勝負を賭ける。
勝負師というのはそういうことを言う(我ながら苦しいな…)。

ピッチ上のプレーヤーがセーフティーを選択したのか(結果的に京都の気迫にミスを招いて、カウンターの餌食になった)、それでも追加点を狙いに行ったのか(結果的にシュートまで持ち込めず、カウンターの餌食になった)、またいつ健太がこのまま逃げ切ろうと決意したのかはわからない(結果的に切れるカードがなく、カウンターの餌食になった)。
わからないが結果的にはすべてが中途半端になってしまった。そしてディエゴにボールを集めながら前線の3、4人で鋭いカウンターを見せる京都にゴール前を脅かされ続ける。
ロスタイムに元紀、翔を立て続けに投入したのも、あまりにも付け焼刃的な印象しか残らなかった。
そしてゲーム終了後は健太の印象ばかりが悪くなる。

負けたのならともかく、終了間際に同点ゴールでドローというのも、また中途半端ではある。もちろん負けていいはずはないが、この日は今季のアウスタ一番のブーイングが轟いた。
しかしスタンドもまたプレーヤーたちに追加点を煽り過ぎた、という印象もある。いくら東城があまりにもいつもの東城で、レフリングで観客を煽ったとはいえ、である。
個人的には残り15分、10分あたりで、もはやウノセロしかないとは思ったのだがね。ましてや残り5分になったときには「キープ!」としか叫べなかった。
内容より結果というのはそういうことである。
健太やプレーヤーを野次るよりもやるべきことはある。王国清水のスタンドの観客ならば。

まあ、オレは健太を絶対支持するし、徹底擁護しますが。

しかし今回ばかりは帰ってからも呑んだなあ…台所事情は言い張れるが、さすがにヤバいなあって。

勝利という薬/第25節 鹿島戦

2010-10-04 04:34:25 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
土曜日は鹿島スタジアムで鹿島戦。
いつ来てもアウエイ鹿島戦のゴール裏というのは雰囲気がいい。見やすいし、声も出しやすい。アクセスについては遠い、不便と文句は言うものの、鹿島サッカースタジアムはハコとしては日本有数の、とてもいいスタジアムだと思う(芝は論外、この日もワールドカップスタジアムとしては話にならない状態)。同じアウエイとはいえ浦和戦あたりとは雲泥の差である。浦和が、というよりも、これはスタジアムの構造の問題。鹿島には妨害PAはないしね。またイージーなお客さんが気軽に来れるほどアクセスも良くないということも言える。
まあ、生き残りを賭けた決戦なのである。せめて前後半90分ぐらいは真剣に観て貰わなきゃ困るのである。

ホンタク「ここで負けてしまうと優勝の望みがなくなってしまう状況だった。選手たちはみんな気持ちが入っていたと思う」(清水エスパルス公式

結果はドロー。終了のホイッスルが鳴った瞬間に何人かの両チームのプレーヤーが座り込んだことからもわかるように激闘であったことは確かだった。あれを観てブーイングはできない。もちろんナビスコカップ準決勝のアウエイ広島戦から中2日でのアウエイ鹿島戦というのがそもそも厳しい状況であるのは確かで、いくらここのところ勝ちゲームがないと言っても、何でもそれは割り引いて評価するべきだろう。
しかしポイントはいくつかある。清水の態勢が整わない中でのリ・リスタートで鹿島の抜け目のなさが発揮された失点の場面。正直汚いプレースタイルはともかく、この小笠原が見せた抜け目のなさは実に素晴らしいし、本気で学ぶ必要がある。ギリギリのタイミングでプレーしているプロは、相手のミスか隙を狙わなければどうしたってゴールは奪えない。

岩政「(得点シーンは?)ミツ(小笠原)と僕しかわからない感覚です。ミツはつねに隙を狙っている。これまでも、何度かあとタイミングで取ったことがある。あのタイミングにまわりが合わせないといけないと思います」(J'sGOAL 10月2日付

そしてフローデがまったくボールキープができなくなっている状況。再びシュートを打たなく/打てなくなっているメンタリティ。かつてフランスW杯後にサカマガが<善戦の時代は終わった>と表紙に打っていたが、清水ももはや「内容は良かった」では済まない事態に陥っている。3大タイトルのうち、これでリーグタイトルはかなり厳しい状況になった。現実問題として奇跡的に現状から好転して、前半戦のように全勝するぐらいの勢いを取り戻さなければ、到底名古屋には追いつけない。さらに首位との間には4クラブもいるのだ。セレッソ、ガンバとは直接対決が残っているとはいえ、状況としては厳しい。
ということで、好転の可能性を高めるには、とにかくまずナビスコカップの決勝に進出するしかないだろうと思う。10日、広島との準決勝第二戦。無失点勝利、もしくは1失点に抑えた上で3得点以上の勝利で決勝進出が決定する。
もはや勝利しか薬はないのである。

オズワルドオリヴェイラ監督「サッカーというのは複雑というか、そこがおもしろい部分なんだと思います。内容が良いからと言って、必ずしも勝てるわけではないですし、内容が悪くても勝てる時があります。そうしたおもしろみがあると思います」(J'sGOAL 10月2日付

そして日曜日の広島戦も含めて、本当に「勝たなければならないゲーム」「負けたらオシマイ、ドローでもオシマイ」というのは、16日からの、ホーム京都戦から始まる下位との対戦だ(天皇杯の対戦があるとは言え、ハードなスケジュールも京都戦以降は落ち着く)。
残留争いをしている下位というのは実に厄介な相手だが、勿論本来の実力から考えれば勝てない相手ではない。また間にはセレッソ、東京、広島という本来の実力差を越えた難敵が控えているとは言え、これらも決して勝てない相手ではない。そして最終節のホームガンバ戦をどんな状況で迎えることができるか。
残っている対戦カードを考えれば、目標を修正する必要はまったくない。

伸二「今日の試合はとにかく勝つ以外に浮上する望みがなかった。(中略)勝てなかったことは残念だけれども、またすぐに試合が来る。集中して臨みたい」
清水エスパルス公式

健太「9月はエスパルスにとって厳しい月になりましたけど、気持ちを切り替えてリーグ戦もまだまだ上位が狙える位置にいると思いますので、なんとかここから巻き返していきたいと思っていますし、来週はカップ戦があるので、ホームで良い結果を出して次の決勝戦に進めるように全員で準備をしていきたいと思います」(J'sGOAL 10月2日付

ようやくアラタの安定感も戻ってきた感触もあったし、まああと2ヶ月、無駄にネガティブになることもないと思うのである。
それにしても帰りの成田線で大声で語ってた鹿のジジイがウザかったなあ…。

毎日がトーナメント/第24節 名古屋戦

2010-09-26 18:57:32 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
土曜日はアウスタで名古屋戦
まさかここまでスコアに差が出るとは思わなかったが、前半から後半最初の得点までの内容は明らかに清水のゲームだったと思う。またしてもオカが外しまくっていたのには嫌が予感がしたが、いくつかのチャンスで決めることが出来ていたら、と思わないでもない。
前半はかなりタイトで、面白い内容だったので、ハーフタイムには<1点勝負かもしれない>と思ったし、相性が良くないレフリー西村の挙動から<誰かにレッドが出るかもしれない>と思った(それは勿論、プレーが荒っぽい名古屋の方に、である)。
前者は外れたが、後者は当たってしまった。
西村がいかに否定しようとも、無意識のうちに西村に岩下への偏見と先入観があるのは間違いない。これではフェアなレフリングなどできない。確かに得点機会の阻止には見えるが、これに関してはもはや運がなかったと思わざるを得ない。追いつくために平岡を下げた直後に岩下が退場し、もはや切るカードも使い切ってしまったという健太の運の無さもあった。もう打つ手がなく、見守るしかないというのも、これブラック・バースデーだよなあ。

エダの得点で「勝てる!」と思ったのは確かだ。
しかし3分後には同点ゴールを許し、短い時間に立て続けに2失点を喰らってしまった。実力差というよりも息をつかせないで畳み掛ける名古屋の意思が上回った。数字でゲームを語ることもできるのだろうが、メンタルがゲームに大きく作用する現実をまざまざと見せられたように思う。とにかく最初の失点(同点ゴール)があまりにも早すぎた。

4失点目が入った瞬間にスタンドから観客が動き始め、5点目であからさまに席を離れ出した。まあ、さすがにゴール裏にはそんな「お客さん」はいないだろうが、あれはスコアと同じぐらい悲しい光景だ。あの光景はきっとプレーヤーの視界にも入ったことだろう。
それはどこかで最近観たことがある風景だと思った。W杯で南アフリカ代表が予選敗退を決めたゲームの客席の風景だ。淡い期待を持ちながら、案の定史上初の開催国の予選敗退という不名誉に苦笑いを浮かべながら席を立つ南アフリカの国民たち…。正直ハングリーさに欠けて、良くも悪くも諦めのいい静岡県民と重なるんだよ。
そんな諦めが良くっちゃ勝てるものも勝てないよ。
終了のホイッスルが鳴る最後まで、オレたちはそれ観なければいけないのだよ。優勝の喜びはそんな悲しい光景の積み重ねの上にある。

勝ち点はあと30ポイント稼ぐことができる。
ナビスコ、天皇杯、そしてリーグ戦。これからは毎ゲームがトーナメントだよ。
次は29日水曜日にナビスコ準決勝、広島戦。
本当に下を向いている時間などないよ。

伸二「先のことを考えるというよりも、僕らは勝点3を積み重ねなければ意味はないので。それしか残る道はないし、自分たちの力をこれからもう一度、シーズンが終わるまでしっかりと出して。(中略)もちろん、まだ優勝は諦めていない」(J'sGOAL 9月25日付

喧嘩必勝法というのは腕力の強弱ではなく勝つまで喧嘩を止めないことだという。
やっぱり優勝するのも優勝するまで諦めない奴だよ。
今週末の鹿島戦のチケットは買って来た。勝つために鹿島へ行く。

次…/第23節浦和戦

2010-09-19 17:29:00 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
土曜日は埼スタで浦和戦
ちょっと引くような快晴だったのだけれども空気はドライで心地の良い夏といった雰囲気。アウエイ側のゴール裏もほとんど日陰なので、先週のナクスタのような灼熱地獄はない。まあ、ただ、いつものことながらアウエイエリアが縦長だから整列組が固まる下と比較したら上半分というのはどうしたって雰囲気がヌルくなるんだよなあ…。

数的優位を作られまくった上に、スペースを突くこともできない両サイドはちょっとどうかと思ったが(さらに致命的なミスをしたイチは…)、全体的にはそれほどストレスを感じるような内容ではなかったのだが、当たり前なのだけれども、勝ちたかった。名古屋が引き分けたんだから勝ちたかった。次節は首位名古屋との直接対決なのだから是非とも勝ちたかった。
まあ、名古屋との差が拡がらなかったことは幸い。
本当に大事なのは次だよ、次。
名古屋戦の後から9月上旬のようなタイトなスケジュールがまだ始まるんだから。

真っ直ぐ帰る。王子で呑みたかったけど。

北関東ツアー/第22節 大宮戦

2010-09-13 02:14:35 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
土曜日はNACK5スタジアムで大宮戦
猛暑が残る中で15時キックオフという、下手したら殺人的な環境で覚悟はしていたとはいえ、ゲーム前後を含めてゴール裏で約5時間ほど直射日光当たりまくり。まあ終わった後の着替えのTシャツも持って行ったし、改めて覚悟はしていたので汗ダダ漏れ状態でも平気なもんなのである。むしろここまで来て今更「暑い」などと言ってる方が野暮というか。あと若いオネエチャンとか、あの暑さの中でドライでいられる人間って新陳代謝的に物凄く問題があるんじゃないかとか。
ちなみにオレは秋春賛成派です。

上手いことを言おうとか全く思ってはいないんだが、ゲームは天候とは逆にお寒い内容になってしまった。大宮、神戸戦あたりではありがちな展開なのだが、今回もまた先制点が全てという展開になってしまったように思う。それも前半を無失点に抑え切れればまた違った内容になったとは思うが、それにしても時間が経つごとにプレーヤーの動きが明らかに落ちていくのは、約2週間でリーグ戦に加えナビスコカップ、天皇杯予選を加えた5ゲームを消化するという、この季節にちょっとどうかと思うような日程の影響が大きかった。
プレーヤーは「言い訳になる」とコメントを避け、健太も苦しい中でもプレーヤーを責めずに、さらに日程も責めないという苦渋のコメントを残したが、だから彼らに代わって周囲が言ってあげるべきなのだ。
春や秋といった比較的過ごしやすいシーズンのタイトなスケジュールならともかく、ただでさえ負担のかかる季節の連戦に何の意味があるのか。
もちろん「完敗」は事実だが、連戦の疲労とピッチ上の酷暑でまともなゲームになっていないのだからプレーヤーを責めるわけにもいかない。

また何年か前の浦和戦でもあったんだけど、ゴール裏がああもゲーム前から力尽きて温いとどうしようもない。位置が悪かったとは言え、オレの周囲でまともに声出してたのオレと、たまたま隣にいた金髪君だけだったもの。オレもかなり力尽きそうになったけれど。

何の因果か次節はアウエイ浦和戦。ちなみに25日の首位名古屋戦、ナビスコカップ準決勝アウエイ広島戦を挟んで、その次のリーグはアウエイ鹿島戦。連戦と北関東ツアーはまだ続く。
まだ時間はあるとはいえ、浦和戦を挟んだ2週間で最大限のリフレッシュと最高のリスタートを切らなければ、ちょっと、リーグはどんどんキツくなってくる。

ああ、大宮駅前の立ち飲み屋で酒呑みたかったなあ…。

9月シリーズ

2010-09-04 00:46:43 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
リーグ戦の川崎戦は、日本平で相性のいい相手ということもあったが、連敗前の自分たちのサッカーを取り戻しつつ快勝、復活の兆しを見せた。水曜日のナビスコカップでの東京戦は、一見風も吹き抜けて心地好いかと思ったら、スタジアム内に入るとそうでもなかったという、あまり良い環境では無いアウエイでしぶとく1-1という、ほぼ理想の結果を得た。
2週間で6連戦という、ちょっとどうかと思うような残暑の9月前半シリーズはまずまずのスタートを切った。

あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ、だったのだが、彼ははきっちり「やるきゃやった」ということだ。
しかしピッチ内はスタンドで観ている以上にキツそうだな。
暑くて、熱い戦いはまだまだ続く。

この後は日曜日に天皇杯2回戦で岐阜代表に圧勝したホンダFCと対戦。何で9月に、2回戦から登場しなくてはならないのは疑問は感じるが、アマの強豪ホンダも中1日だ。ある程度プレーヤーを休ませつつ、きっちりと勝って来週水曜のナビスコカップ準々決勝東京戦第二戦に向かって欲しい。
て、これから中2日が続くんだよなあ…オレは、次はシリーズ最終戦の大宮戦に行きやす。チケットはまだ買ってないけど。

9月のスケジュールって上旬の連戦以外も本当に気が抜けない相手ばかりなんですけど…。
9月シリーズが終わってみて連敗が8月で良かった…と思えればいいのだが。

あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ/第20節 磐田戦

2010-08-23 00:34:56 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
磐田戦
さして言うべきことは無い。

…と人が書くとき、実は言いたいことは山ほどあるが敢えて言わないという場合が多い。

やっぱり新の不在の影響は大きかったんじゃないか、とか。
去年の終盤みたいにディフェンスラインがスクランブル状態だもんな、とか。
ちょっとどうかと思うぐらい球際の激しさが失われているな、とか。
攻撃はどうしたって水物だから「攻撃的」と持ち上げられてもな、とか。
だから健太はこれまでディフェンスの構築に時間をかけて取り組んだんじゃないか、とか。

しかし、今更言っても仕方が無いことである。
首位になれば、すべての“下位チーム”が徹底的に対策してくるのは当然のことだし、真夏の上位争いは熾烈な疲弊との戦いである。また9月に入ればリーグ戦に加えてナビスコカップの決勝トーナメントと天皇杯予選が始まる。

8月29日(日)川崎戦(アウスタ)
9月1日(水)ナビスコカップ東京戦(味スタ)
9月6日(月)天皇杯予選(アウスタ)
9月8日(水)ナビスコカップ東京戦(アウスタ)
9月11日(土)大宮戦(NACK5)

約2週間で5ゲームである。
さらに9月には、
9月18日(土)浦和戦(埼スタ)
そして、
9月25日(土)名古屋戦(アウスタ)
という大一番も控えている。ナビスコカップを勝ち上がれば名古屋戦から中3日で準決勝第一戦である。勝ち上がれば、じゃなくて、確実に勝ち上がるんだけど。

何かが、そして何かを大きく変わる時間は、そんなにはない。
あるわけがない。
プレーヤーもオレらも凹んでいる時間はない。
その意味では一週間後の29日、アウスタでの川崎戦は転機としなければならない。
何とかしなきゃ駄目なのよ。
あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ。



絶対負けられない戦いってのはこういうことなのだろうと思う。
川崎戦はAゾーンの狂犬たちと共に吠えます。オレらの選手たちには拍手を送ります。ロクでもないレフリーはきっちり野次ります。ケンゴさんはいい人なので野次りません。森は野次ります。

今日、後半戦のシーズンチケットが到着した。
アウスタでのリーグ戦のゲームはあと6ゲームしかない。
この6枚のチケットの中に優勝決定戦のチケットがあることを祈っている。
あ、ジュビロとは目指すものが違うのである。悪いけど。

健太「昨年も5連敗という苦い思いをして、同じ繰り返しはもう犯すことはできないし、まだここで切り替えて、自分たちの力で立ち直れば、まだまだ十分首位争いに踏みとどまれると思います。何とかこの1週間で、もう一度メンタル的にも立ち直らせて、川崎Fの試合に臨ませていきたいと思っています。(中略)ただ、現状で走れていないとか、戦えていないというところが、最大の敗戦の原因だと思っているので、そこがフィジカル的な問題というよりは、多少勝っていないとか、自分たちの良いサッカーができていないとか、痛みがあるとかというようなメンタルな部分から引き起こされたところが多々あると思っています。それをもう一度、何が原因なのかというところは、冷静に分析する必要は当然あるんじゃないかと思っています」(J'sGOAL 8月22日付