徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

始動/2010サポーターズサンクスデー

2010-01-25 02:33:04 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10

Twitterでぐだぐだと書いていたが週末は静岡。
2010年シーズンのスタートということで土曜日は魚町稲荷神社の必勝祈願を経由して、ツインメッセでサポーターズサンクスデー。

前半のトークショーはステージサイドの場所をキープしたので比較的よく聞き取れた(これが椅子席より後ろになるとステージ全体は見えるが、トークはほとんど聞き取れない)。「金田喜稔 健太エスパルスに物申す!」の金田さんは熱かった。マリノスOB、健太の先輩という立場から<物申す!>というほどの内容ではなかったけれども日本サッカー界やリーグへの熱い思いというのは伝わってきた。また健太本人から昨年の大失速に対するコメントを聞くと、まあ、それも仕方ないかなという気持ちにもなるわな。

岩下仕切りの「敬輔の部屋」はラジオでのぐだぐだっぷりを思い出して不安だったが、岩下の無茶振りと強引な進行に対して、ここのところサポサンでは控えめだった印象の兵働がさすがのトークで盛り上げた。キャプテンは頼りになるわ。西部、永井、伸二と揃った浦和の話題と<背番号……1>のくだりはウケた。




選手会ステージはちょうどシーチケ特典の撮影会と重なったのでほとんど観れなかったが、宏介がだいぶ盛り上げた模様。
ちなみに今回のサポサンはアオと純平が欠席した。
アオの場合、真面目なだけに“青山”つながりというだけで、去年のサポサンで青山テルマに扮したトラウマがまだ残っていることは想像に難くない。

「もう思い出したくない、早く忘れたい」(Sの極み 2009年1月26日)

あと、フロントが大事にしているのか、オカにパパの自覚が出てきちゃったのか、それともやっぱり天下の代表FW様ということなのか、オカの出番があまりなかったと思うんだが、オカのキャラ的にももっとイジってやんないと良くないんじゃないかと思う。

ところで今回最後の「王者の旗」がなかったのはなぜなんだろうか。
ちょっと時間が押していたので端折っちゃったのか。

ま、いいか。

さあ今年はTHE CONFIDENCEということで始動。

※※※(追記 1月26日)
<選手会パフォーマンスステージに出演し、マイケルジャクソンに扮してムーンウォークを披露する予定だった>(Sの極み 1月26日)

アオ、失礼した。日本平のゴールパフォーマンスで披露してくれ!

今年もこの調子

2010-01-24 23:15:22 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
備忘録として記す。

清水のユニホームの胸スポンサーは、Jリーグがスタートした1993年から一環して「JAL」で相思相愛の間柄。(中略)法的整理となったJALが、これ以上スポンサーを続けるのは道義的にも難しい。(夕刊フジ編集委員・久保武司)>(zakzak 1月23日

道義的に難しいのは事実ですが、一貫して胸スポなんていう事実はありません。
一体何書いてんすか。

今年もこんな調子で順位予想しますか、編集委員。

空気

2010-01-10 01:53:55 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
小野伸二選手(ブンデスリーガ VfLボーフム) 完全移籍にて加入内定のお知らせ
<清水エスパルスに移籍することができて、すごく嬉しいです。一つでも多くのタイトルを獲得できるように全力で頑張ります。応援よろしくお願いします。>(清水エスパルス公式 1月9日付

清水番のスポーツライターの大場さんが運営している「Sの極み」のオフ企画で読者が投稿した<2009年シーズンのたられば>が掲載されている。読めば読むほど去年のシーズンは運がなかったとしか思えない。シーズン回顧するにも、実に虚しいのである。
運というのはただ待っていれば葱を抱えた鴨が飛んで来てくれるわけではなく、それはそれで、やはり自分から掴みにいかなきゃならない。
伸二の清水加入が公式に発表された。
1998年の駒場で<伸二をありがとう>という屈辱的な弾幕を目にしてから12年(ちなみにそのゲームは言うまでもなく爆勝だったのだから悪いことはできないものである)。
清水の小野伸二がようやく日本平で観られるわけである。間もなく始まる龍勇さんのシゴキを乗り越えられれば。

伸二に期待したいことはいくつもある。プレーはもちろん、何よりも彼が生み出すであろう空気だ。健太が監督就任当時から言っていたように<清水が優勝してもおかしくない>という空気作りはそれなりに出来上がりつつある。オカをはじめとしてピースは揃いつつある。しかし2009年は運がなかった。あれはどう考えても空気に負けてしまったとしか思えない。
僕らの生きている世間って奴は自分を後押ししてくれる空気と同じぐらい悪意に満ちた空気で充満している。それをコントロールし、空気を作り出すということは結局は自分との戦いでしかない。
伸二が加入することで、2010年はまた空気が変わることを期待したい。
今の清水に必要なものの答えは彼のキャリアの中にある。小野伸二というスターがいればそれだけでチームに運が転がり込むってわけじゃない。それを掴み取り、自分で自分たちの空気を作り出すのは、やはり、離脱することなくこのチームでタイトルを獲ることを願っている若いプレーヤーたちの仕事である。

まあ、個人的に去年のMVPだった岩下が早期復帰して、新加入のボスナーがフィットしなきゃ話にならんが。

今年も23日の必勝祈願からスタート。
ホントは「時は来た!」とか言いたい気分。


背中は責められない/天皇杯準決勝名古屋戦

2009-12-30 12:30:37 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
昨日はエコパで天皇杯準決勝「名古屋対清水」。

オカらしい素晴らしいゴールで先制。圧倒的な守護神である楢崎を交わすならあの形しかないんじゃないかと思えるぐらい勇気あるゴールだった。
前半15分だったがもうほとんど勝ったと思ったね。アオ、岩下が怪我で離脱し、平岡と新というスクランブルなCBで戦い始めてから約1ヶ月が経った。もちろん不動のふたりと比較してしまうとフィードや押し上げる勇気や強さで物足りない部分はあるのだけれども、ケネディやクロスへの対応は安定していた。
頭を抱えたくなるようなパスミスやどうしちゃったのというようなシュートの拙さがあったものの、決定的な場面は清水の方が圧倒的に多かったと思う。
新が与えてしまったPKは家本の気分の問題なので仕方がない。結果的にそれが勝負を決してしまってわけで、これは相変わらずの家本問題としか言いようがない。
だからこそ90分(120分)で勝負を決めるべきだった。誰かのせいとは言いたくはないが、延長前半にあった2度の決定的チャンスを決め切れなかったオカは残念だった。スペースを察知する能力はあるんだから、あとは時間の把握や使い方という意味で冷静さの問題。ホントに惜しかったし、120分で勝てたゲームだった。

ゴール裏から観た楢崎は大きかった。最初のキッカーであるイチがボールをセットしたときに両腕を大きく広げた楢崎。これは本当に大きいと思った。
しかしチームで一番のベテランであるイチがこの期に及んで初っ端から外すというのはちと信じられない(イチが外してしまったからこそ、その後のキッカーが冷静に決められたのかもしれない、とも思うが)。
最後の海人の背中は、もう責められない。
だが悔し紛れにニヤニヤするのはどうなのか。
海人はメンタル的には楢崎というよりも能活に近いんじゃないかと思うが、能活みたいに周囲からウザがられるぐらい、もっと自分を熱く表現すべきだ。
背中は責められないが。

とっとと東京へ帰る。
声はすっかり枯れていた。
こういうときは酒呑んですぐ寝るに限る。

ということでIt's All Over Now, Baby Blueなわけで、何にもする気になれない。
年賀状も掃除も明日にします。今年はKEIRIN GPもパス。
つくづく運がなかったと思える今年のシーズン総括は改めて。

伸二を迎えに…

2009-12-29 02:33:24 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10


昼過ぎに神楽坂の事務所に行って福岡の高坂圭さんが進めている書籍の資料にナカスのバックナンバーを発送。ツー・スリーに挨拶してから有明コロシアムへ向かう。
念のためにオレンジのマフラーもバッグに入れておいた。

小野伸二、乾貴士参加の<FOOTBALL FREEDOM 2009>。到着したときにはもうトークショーはとっく始まっていて、しかも音声がよく聞き取れない。アシックス主催のフットサルイベントなので、さすがに司会者から生臭い質問もあるはずがなく淡々とトークショー終了。ここまで有明到着からわずか十数分、何のために有明まで来たんだ。
……と思ったら、イベントそのものは終了したが、しばらくすると「やべっちFC」の公開収録が始まった。再び小野、乾、そして名波も登場。名波のインタビューが軽くあったものの、「フランスのときも(選出は)ギリギリだったし可能性がある限りワールドカップを目指す」といった無難な内容。
まあ、こういう場所で正式発表してもいない宣言をするわきゃないんだが。

いや、しかし。
さすがの伸二のボールタッチ。
来年、あのトウカイテイオー級の柔らかいボールタッチが間近に観られるかもしれないと思うと、日本平の盛り上がりも目に浮かぶね。もちろん清水の若きプレーヤーたちにギガトン級の刺激を与えるだろうし、さすがに観客動員と経済効果への影響も小さくないわな。まあ、本当に来たら、の話。

17時過ぎに収録も終了。
御徒町へ行って吉池で年末年始の酒と肴の買出し。
今年は酔鯨。来年は龍馬だから、ということも少し頭を過ぎったわけだが。
亀戸に戻って荷物を降ろしてから、もんじゃで酒。

あと数時間したら元旦のスケジュールを決めるためにエコパへ向かうわけですが。
今年ももう時間がない。

成長するってこと/天皇杯準々決勝新潟戦

2009-12-13 12:07:14 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
アウスタで天皇杯準々決勝、清水対新潟
11月の5連敗の間にも天皇杯では札幌、甲府を相手に勝ち上がってきたわけだが、ちょっと意味合いの重い勝利となった。リーグではマリノス戦、名古屋戦と徐々に調子の戻ってきたチームだったが、この日は連敗中に戻ってしまったかのようにディフェンスが終始安定せずバタバタし続ける。逆にこれまで無得点を続けてきたオフェンスは結果的に勝負を決めるまで120分かかってしまったとはいえ、常にリードをし続けた。3つのゴールも実に“らしい”ゴールだった(児玉のゴール後のパフォーマンスが浦和戦とほぼ同じだったのが微笑ましい)。
で、J1相手に久しぶりに勝った訳だ。まさか3点も取れるとはね。
もう、追いつかれるたびに負けを意識した。まあ、同時に常にリードしていた展開だったので仮に追いつかれても「まだ同点」という意識もあった。内容はとても悪かったものの3点も取って勝つなんてのは、先月のような<運の悪いチーム>だったらできるものではない。
運ばかりで何とでもなるわけではないけれども、やっぱり何か変わったかもよ。

次は29日、エコパで岐阜対名古屋の勝者と準決勝。
あと2週間、きっちりコンディションを整えて、怪我の岩下が戻ってディフェンスを再確認する時間はある。

ゲーム終了後、掛川の引退セレモニー。

掛川「世の中には素晴らしい結果を出した人もいますけども、それはやっぱり出せる出せないっていうのはしょうがないことじゃないですか。ってことはじゃあ何かって言ったらやっぱりサッカーに懸けたり、その人生にどんだけ自分なりに懸けれたかっていうことなんで、まああんまり後悔はないです」「『サッカーは大人を紳士にする』って言うけど、ここのチームメイトはそれができます。他のチームはわかんないですけど(笑)。ぜひエスパルスに来た方が良いですよ、みなさん」(Sの極み 12月12日付)

これはプレイヤーに限った話ではない。
誰もがスーパースターになれるわけではない。いくら才能を秘めていたとしても、努力したとしても誰もが自分の持っているポテンシャルを全力で表現できるわけではない。そして一握りの幸運な連中以外の人々は満たされないまま、あまり望まない人生を歩む。それはほとんど運としかいえない。
だからこそただ目的のために貪欲になるというわけではなくて、そのときのために志を持つというのが人間的成長だろうと思う。元全日本女子ソフトボール監督の宇津木妙子女史は歯を食いしばって努力する選手たちのために「努力は裏切らない」と語ったけれども、それだってそれ以前の志がなきゃ自分の人生は耐え切れないですよ。
自分でしか自分の道は造れないっていうかね。

掛川はエスパルスに必要な志のある“大人”だった。山西や西沢と同じように、エスパルスの若いプレーヤーたちにきっと何かを残していってくれたことだろうと思う。たったひとりでは何もできないチームスポーツであるサッカーに人間的成長ほど効果があるものはないものね(てか、スタンドで頓珍漢で心無い野次を飛ばす輩も流れを読む目を養って人間的成長をしていただきたいものである)。
掛川はこれから清水の下部組織に関わるようなので期待している。
セレモニーに涙ぐんでしまうのは単にオレが年を喰っただけだろうが。
あと半月、元旦まで掛川とチームは最後まで完全燃焼して欲しいものである。



そして、また清水のレジェンドが帰ってくる(かも)。
チームを成長させてくれる“大人”なら大歓迎であります。

<小野が清水に移籍、岡崎とホットライン>(日刊スポーツ 12月13日付

てか、先週の雨の名古屋戦から福岡経由して、どう考えても風邪が悪化してオレのコンディションが最悪だよ…。

燃え尽きるまで/最終節名古屋戦

2009-12-07 02:47:11 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10


土曜日。
アウスタでJリーグ最終節、清水対名古屋
12月の雨ということで凍えるほど寒い。
しかし照明が入った、雨の日本平のピッチは美しい。

6節前に勝ち点50で首位に立ったものの、5節を消化した時点で勝ち点はそのまま50、順位も7位まで落ちた。一気に落ちた。最終節のドローで勝ち点1を積み上げたものの、最終的な勝ち点は51。首位になってから勝ち点1しか積み重ねることができなかったわけである。
これはいくらなんでも信じ難い展開で、ここ3年ほどは終盤、確実に勝ち点を積み重ねてきた清水にとっては異常事態である。堅守速攻のチームでレギュラーのCB2人が揃って負傷し、前線で身体を張っていたフローデも調子落ちというスクランブルがあったとはいえ、ここまでの崩壊は、ちょっと、記憶にない。
最終節の名古屋戦でも前半、駿は前線でまるでボールを収めることができず、CBはケネディの高さにことごとく負けていた。かつて清水は高さをストロングポイントのひとつにしていたはずなのに、ちょっとどうなのよというぐらい競り負けていた。まあ、岩下が無事に出場していたら対ケネディとのガチ空中戦でカード必至という感じもしないでもないが。

何人かのプレーヤーは明らかにこの状況に動揺していた(しかもひとりは、平均年齢24歳台の若いチームの中では確実に実績もあるベテランのはずなのに、である)。自らゲームを動かさなければならない立場なのにチームを引っ張るどころか、リスク回避に走っているように見えてとても悲しくなった。ケネディに競り負けている後輩を気遣ってバランスを取る気持ちもわからないでもないけれども。
S極の大場氏もよく書いているけれども、エスパルスというチームはとても真面目なんだろう。真面目で誠実なのに、ファンの罵声を浴びるなんて理不尽に思うかもしれないけれども、プロスポーツがエンタテインメントで、彼らの戦場がサッカーというゲームの中である限り、単純に<結果がすべて>のアマチュアではないんだからリスクを負ってエンタテインメントするのは当然の仕事である。リスクを負ったチャレンジの向こうにエンタテインメントとエスパルスのヴィジョンがある。サッカー用語に言い換えればスペクタクルである。チャレンジしなければエンタテインメントもないし、スペクタクルもない。そしてエスパルスの未来もない。

そのチャレンジのひとつがシュートだろうと思う。
スリッピーなピッチ状態もあったのだろうけれども、最終節の清水は実によくシュートを打った(全チーム中3位…だったかな)。精度が足りなくても、威力がなくてもゴールに向かうシュートを打たなきゃ何も変わらない。
もちろん、どんなにゴールを外していてもオレはすべてのシュートに拍手した。
シュートはプレーヤーの自己表現だから。
チャレンジする自己表現には拍手を送るべきだろうと思う。
高さで競り負けていたとはいえそれほど悪くなかった前半を折り返して、後半に入るとぐんと内容は良くなった。誰の目にもチーム状態の復調気配は明らかだったと思う。まあ、それでも勝てないのが連敗地獄の地獄たる所以なのだろうけど。
これで最終節ながら名古屋戦のドローでリーグ戦の連敗地獄はストップした。だが、勝っていないんだから来年の開幕戦まで連敗地獄は持ち越しという見方もある。

が、しかし。
調子がいい時にリーグ中断が入ったり、悪いときに連戦、一番大事な最終盤に連敗というように今年のエスパルスの間の悪さと言ったらなかったが、幸か不幸か、リーグ戦は終わってしまったが、復調気配の中で今シーズンの戦いはまだ続く。

ゲーム終了後、シーズン終了のセレモニーで最後の健太の挨拶で野次を飛ばしていたオヤジは何なんだろうと思う。
まだチームは道半ばだってのに。志半ばだってのに。
野次るならすべてが終わったあとに野次ればいいのである。まだ今シーズンは終わってないし、健太のチームはまだまだ終わらないし。
次は今週土曜、12日にアウスタで天皇杯準々決勝、新潟戦(チケット発売中)。

不完全燃焼だったリーグ戦を完全燃焼させるまで戦い切って欲しいのである。


(高森朝雄・ちばてつや『あしたのジョー』14巻/講談社)

負けたら今年は終わりなんだから真っ白になるまで、最後まで燃え尽きようぜ(野次オヤジは言い訳だらけのうどん野郎、マンモス西に認定して差し上げる)。

あ、あと今年最後の『王者の旗』の寒々しさってなかったな(あとやけっぱち気味の花火の連射)。
まあ通常は勝ったときにしか歌わない歌だから仕方ないって言えばそうなんだけれども、大事な歌をあんなに粗末に扱っちゃうと惨めなBGMにしか聴こえない。
エスパルスの人間にしか歌えない、みんなの歌なんだから粗末に扱っちゃいけない(まあ、あの歌はファミリー向けだけど)。
チャントもそうだけど、スタンドで歌う歌ってのはサポーターの口から出る魂ですよ。
フロントはもう一度、本気で演出方法を考え直した方がいいと思う。

アンラッキー力/第33節横浜マリノス戦

2009-12-01 00:45:47 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10

健太「ホントに今この流れというところが結果にそのまま結び付いてしまったような感じだという風に思ってます。(中略)『何とか気持ちを見せて頑張れ』という声援を送ってくれて、やっぱそういう気持ちに応えるためにですね、我々もやってるんですが、なかなかそのサポーターの気持ちに応えられずにですね、ズルズルとここまで来てしまった現状ではあるという風に思ってます。」
Sの極み 11月29日付)

中澤佑二「オグ(小椋)と(栗原)勇蔵の(中略)ゴールも、年に1回あるかないかのすごいシュートだった(笑)。チームとしての形から生まれたゴールではない」
J'sGOA 11月29日付

山瀬功治「オグのゴール? やっている選手としては、とりあえず決まれば何でもいいです」
横浜マリノス公式 11月29日付

日産スタジアムで横浜マリノス対清水
昨日の“つぶやき”にも書いたけれども、どう考えてもマリノスのラッキーゴールというよりも清水のアンラッキーゴール。この期に及んで、とてつもないアンラッキー力。内容で圧倒していたのは明らかなのだから、これではもうどうしようもない。

これまでも幾度とあった苦難のときに何をしたか、するべきなのか、思い出して欲しい。
シュートを打つこと。
打たなきゃ何にも始まらないし、何にも変わりゃしないぜ。

ゲーム終了後、ブーイングもないし、拍手もほとんどない前節とほとんど変わらないゴール裏。コールリーダーは意図的に最後のリバイブを封印したのかもしれないけれども、こういうときにゴール裏を表現するチャントが、それか野次を飛ばすかしかないのがエスパルスの難しいところだね。
野次を飛ばすか歌うか、このふたつにひとつなら、それしかないなら歌うしかねえだろうな、と思う。
サポーターのやることなんて、それを歌い続けることしかねえだろう、と思う。
苦笑いしながら帰り支度するよりも、野次るよりも、そっちの方が格好いいと思うよ。


まあ、確かにゲームが終わったあとはしばらく愕然とした。
ちょっと、チーム自体に充分に手応えのある、復調気配があっただけに連敗地獄というアンラッキー力を呪わざるを得ないのだけどね。

イベントでマリノス、ゴール裏に今季で解任される木村浩吉監督への熱い弾幕が掲げられた。
<木村浩吉一生トリコロール>。
この期に及んで健太の去就が取り沙汰されないのは、わざわざ弾幕を出さなくても彼自身が<一生オレンジ>を背負っていることの証明だ。それは清水、静岡という場所の持つ幸福であり、宿命である。

木村浩吉「……またどこかで(笑)」
Sの極み 11月29日付)

まあ天皇杯でリバイブしていこうよ。
あと一ヶ月、楽しめるぜ。

次はいよいよリーグ最終戦、土曜日にアウスタで名古屋戦。
天皇杯に向けて、マリノス戦のように(結果は別として)手応えを感じさせる戦いを見せて欲しい。

完敗/第32節ガンバ戦

2009-11-22 14:08:24 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10


アウスタで清水対ガンバ

別の意味で熱いゲームになってしまった。
西野朗のプラン通りのゲームに乗ってしまった感が強い。あんまり積極的に認めたくはないけれども文字通りの完敗。完全敗北。
スペースを与えないように引き気味にゲームを進めるガンバ。前半14分に先制するとその度合いはさらに強まる。ボールを持たされるエスパルス、中盤でのプレッシャーを強めつつカウンターに徹するガンバ。まるで前回対戦した万博の裏返しである。
結果的には前半15分で勝負はほぼ決まってしまったとも言える。
チームだけではなく健太の若さも露呈してしまったように思う。

この結果でいくつかの可能性がほとんど消滅してしまった。
今回も予想通りの頑迷なレフリングを繰り返した主審東城穣がゲーム終了のホイッスルを吹いた瞬間、スタジアムは驚くほど静かになった。
もちろんほぼフルハウスのスタンドに囲まれたピッチにいるプレーヤーとスタッフが一番感じていることだろうが、芝居が終演して役者が舞台上に出てきても静かな客席というのは役者にとって拷問に近い。彼らにかけるべき言葉はもう言い尽くされていて、何ひとつない。それもプレーヤーとスタッフが一番感じていることだろう。
卑下する必要はまったくない。それだけの選手層とポテンシャルは持っているはずだから。やれることをやれば、それでいいのである。

戦いは続く。29日は勝つために横浜へ行く。

それでも掲げ続けられたPMAの弾幕に敬意を込めて。



言いたいことはただひとつ。
東城さん、もう二度と日本平には来ないで下さい。

静岡に戻って酒。

(追記)
決して内容が悪いわけではない、という意味での「完敗」です。

あの日のように

2009-11-21 06:27:10 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
思えば2006年春、ヤジがシジクレイを吹っ飛ばして衝撃のゴールを決めた日本平でのガンバ戦は現在の躍進を確実に予感させた内容だった。逆転負けを喰らってしまったが、あのときのガンバも確かに素晴らしかった。あの日、ゲーム終了後に健太に向かって大声で(エラソーに)野次を飛ばしていた、清水に住んでるくせにまるでサッカーを見る目がない、頓珍漢なオヤジは元気だろうか。いや、元気でなくても構わないが。
あの頃、どれだけ成長し続けていたエスパルスを多くの人に観て欲しいと思っただろうか。

優勝争い、と言い切れないのが残念だが間違いなくACL出場権を争う一戦。
3年前のあの夜のように熱くさせてくれればそれで構わない。
チケットは完売なので地上波ベイベーはNHK総合でチェキラッチョ。

Jリーグ「清水エスパルス」対「ガンバ大阪」
NHK総合 14:00
【解説】早野宏史【実況】曽根優 
スカパー! Ch183 13:50~
【解説】川勝良一【実況】桑原学【リポーター】小野響子


それぞれの気持ちの問題/第31節柏戦

2009-11-10 00:13:39 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
日曜日。
日立台で柏対清水

終わった瞬間、こんな顔。


0-5なんていうミラクルなスコアは普通はないわけで、それでもこれだけの点差がつくということは、実は柏がものすごく強かったか、清水がどうにかしちゃったということになる。降格濃厚な柏がいくら頑張ろうと降格濃厚なのは間違いないので、柏の戦略やモチベーションが高かったこともあるが、清水がどうにかしちゃったとしか思えない。
堅守速攻の要であるアオと岩下を2人とも怪我で欠くという超スクランブル状態ではあったものの、さすがにこれでは崩れすぎである(GKの次になかなか替えの効かないポジションであるCB層が薄いという批判はナンセンス)。やはり兵働のスタメン落ちも大きかったように思う。
<頑張るだけじゃ駄目>と言って一躍代表の顔にもなったオカが、一転<頑張るだけ>に戻って(戻らざるを得ない)目立っていたのがとても悲しい。時間が経つにつれて個々の孤立もひどくなり連動性はまるで感じられなかった。上位に立てば綿密なスカウティングをされるのは当然なことで、意思統一の図りやすい下位(残留争い組)と違う意味での厳しい戦いが求められる。

ネルシーニョ監督「全員が助け合って、全員が自分たちのやるべきことをしっかりやったと、とても良い夜になったと思います。エスパルスが驚くような内容と試合運びで支配できた試合だったと思います」(j's goal 11月8日付

これでリーグ戦は、実に悪いタイミングでこの終盤に来て3連敗ということになるわけだが、結果・内容はもちろん、負けた相手というのがよろしくない。降格濃厚で盛り上がるアウエイの大分、柏、ナビスコで散々痛い目に遭ってホームに迎えた東京。負けてはいけない相手である。残留争いのモチベーションが優勝争いのモチベーションを凌駕するというのは戦力差のあまりないJリーグにはありがちなことだが、ありがちで済ませてしまうわけにはいかない。
2節前には首位に立っていたチームがそんなことでいいのか。
点差以上に、2年前のアウエイ磐田戦、去年のナビスコ決勝並のショッキングな敗戦だった。まあホームで言えば去年の名古屋戦みたいな感じ。でも健太エスパルス以前の在京サポってずいぶん酷いゲームばかり観ていたような気がするよ。それでも0-5なんてあまり記憶にないけれども。

最後にゴール裏の出来事について。
プレーヤーたちの挨拶の後、リバイブを歌う集団に対して猛然と怒鳴る漢がひとり。ちょっとした怒鳴り合いになった。揉めることがすべて悪いことだとは思わないが、今はチームの力にならないことはすべきではない。
去年のナビスコ決勝が終わった後、「次の決勝はまた10年後かね、ワッハハハ」てな感じで呑気に話していたオヤジ連中がいて実に腹が立ったのだけれども、彼らのように、大事なところで傍観者になって応援だけをエンジョイしている方々よりも(この日も実際にそんなようなことを口にした観光気分のおじさんグループがいて呆れた)、どう考えてもたかが清水のことで真剣に喧嘩できる連中の方が信頼できると思うけれどね(It's only rock and roll, but I like itということで)。
相手が<NO REYSOL NO LIFE!>だったら、最低限でも<NO S-PULSE NO LIFE!>でなきゃ駄目なのよ。それぐらいの意味わかるよね、おじさん。だからリバイブに怒鳴っていた漢も、喧嘩売る相手を間違えているとしか思えない。まあ、でもこれってゴール裏の力学っすかね。
ゲーム中、ゴール裏からメインスタンドまで走り回って煽っていたコールリーダーが気の毒だった。

戦いはまだ終わっていないのだから、すべてが終わったあとに怒鳴り合いでも殴り合いでもすればいいのだ。
ただオレたちは、こんなんで終わらせないために野次ったり、コールしたりするわけよ。

まあ、終わった瞬間、こんな顔だったけど。


それでも戦いは続く。
次は今週土曜日、鳥取で天皇杯4回戦。

終盤に向けて/天皇杯3回戦札幌戦

2009-11-02 10:39:22 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
土曜日。
アウスタで天皇杯3回戦、清水対札幌
渋滞でキックオフに間に合わず10分ほど遅れたため、永井初ゴールも見逃す。
札幌相手だとはいえ危険なシーンは数えるほどで、終始安定した戦いを見せることはできたし、カップ戦トーナメントの勝ち上がり以上の意味はあったんじゃないかと思う。
まあ、やっぱし去年と同じっすね。残りゲームに見所はあると思う。