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この日はこれまで金曜日の官邸前抗議を「運営」してきた反原連が主催から外れた。これは今年の3.11に実行した国会包囲を受けてかなり早い時点から決定していた29日の国会大包囲に注力するためにこのような措置となったようだ(スタッフの皆さんの疲労も考えて、ということなのだろう)。
6月に雪だるま式に盛り上がった金曜日の官邸前抗議だが、29日の国会包囲はスケジュール的に動かしようのないイベントなので、これは金曜日(27日)の行動は日曜日(29日)にスライドさせるしかないのだろうと予想はしていた。
むしろイベントの日程の決定が早かったので、再稼動を含めて流動的な状況を考えた場合に本当に大丈夫なのか不安もあった。6月、7月にはどんな状況になっているのか、それはちょっと想像がつかなかった。官邸前抗議が1000人前後で推移していれば、金曜も、という話になった可能性もあるだろうが、あまりにも官邸前抗議の熱は急速に拡がり過ぎた。予想以上に拡がり過ぎたとも言える。何てったってもはや毎週金曜日、国会は実質的に包囲されているからである。
主催サイドに立てば金曜日の官邸前抗議は日曜日の国会大包囲と連続していると理屈では理解しても、どうしたって場の継続性や連帯は損なわれる。官邸前に呼応して勃発している各地での抗議行動は「金曜日」に行われているからである。
まあ、勿論去年の春から夏にかけてのTwitNoNukes、秋以降の抗議行動を共にしてきた自分としては、その継続の中にある反原連を支持するものではあるけれども、スタッフの皆さんが休まれるのは構わないが、取り立てて休む必要もない人間はいつも通り行動した方がいいんじゃないか、ということで、この日も「いつも通り」参加した。
幟旗やマルチイシューや場所取りの問題はひとまず置いておく(実に面倒な話である)。
いつも通り18時を過ぎたあたりで霞ヶ関に到着すると、やはり明らかに参加者は少ない。といっても警備も「いつも通り」で、すでに国会議事堂横の歩道も「いつも通り」埋まりつつあった。この日はOPKの「ファミリーゾーン」に行くことはなかったので、そちらの様子はよくわからない(爆発的に参加者が増えたこの2、3週間は議事堂横の歩道にも足を踏み入れることはなかった)。
警備の物々しさを除けば、この光景はまるで6月8日あたりの官邸前抗議を彷彿とさせた。
「話題」の最前線も見に行こうとしたが途中で通行規制が行われ立ち入ることもできなかったので、六本木通りの交差点近くの最後尾に並びひとしきりコールした。
その後は新しい参加者がやって来るたびに最後尾に回りこみ、ひたすらコールを続けた。近くにいたおばさんや二人組の兄ちゃんが呼応してくれたので、1時間程度ずっと声を出し続けることができた。前日放送された「クローズアップ現代」を観て来た参加者も少なくないんじゃないかというツイートもあったが、ここ数日の最前線を巡るいざこざを知らないで「見に来た」人がいたのならばそれは嬉しいことだと思う。
オレは、自分が「ここ」で「何を」しに来ているのか、それを「見せる」ためにコールを続けたんだから。もう今日は本当に脱水状態寸前になるくらい汗をかいた。
極端な話をしてしまえば主催や運営がどうであれ、「個人」がやることは大して変わりはしない。たかが組織のために個人の行動が変わってしまうのならば、それは不幸なことだし、克服しなきゃならないことだと思う。
オレはどんな場所でも変わらずにやりたい。
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