厄介な男…からっぽな世界の生き方
The Bothersome Man
2006/ノルウェー
監督:イエンス・リエン
出演:トロンド・ファウサ・アウルヴォーグ
<40歳のごく平凡な男アンドレアスは、自分が気付かぬ間に奇妙な世界に移っていた事に気付く。一体何が起きたのか、一切の記憶がないまま、恵まれた仕事と、居心地の良い住まいと、美しい妻が与えられる。彼が求めていた生活が、いとも簡単に叶えられる理想の世界…のはずだったが、親しい知人や家族には本当の感情がなく、会話は表層を上滑りして交わっていかない。食事には味がなく、モノには匂いがなく、街には無駄な音がない。全てが秩序の内側で流れていくだけの退屈な世界。(中略)彼は世界の出口を見つけて、”向こう側の世界”へ行くことが出来るのだろうか。2006年 カンヌ国際映画祭 批評家週間、ACID連盟賞>
(シネフィル・イマジカ)
浮世は厄介な人と厄介なことだらけで、誰しもが厄介で、厄介からは逃れられない無情の世界。
男が放り込まれた<幸福の街>は誰一人として厄介な人間もいず、厄介ごともない。部下への気遣いを忘れない上司と何でも受け入れてくれる女。しかしそれでも満足できないのが人間の厄介なところで男は、この<幸福の街>からの逃亡を図る。穴の向こうに何があるのかわからないまま。
厄介というのは人間関係を実に味わい深くさせているのであった。
ネット周辺で面倒くさい書き込みをスルーすれば何とかなると思い込んでいる連中や過剰にメディアリテラシーを主張(意識)する人たちが物足りないのは、そういうことなんだと思うのである。
設定がちょっと甘い感じもしないでもないが、同棲中の恋人と別れて駆けつけた新しい彼女の無感動に絶望して電車で轢かれまくる場面はまさに悪夢。
The Bothersome Man
2006/ノルウェー
監督:イエンス・リエン
出演:トロンド・ファウサ・アウルヴォーグ
<40歳のごく平凡な男アンドレアスは、自分が気付かぬ間に奇妙な世界に移っていた事に気付く。一体何が起きたのか、一切の記憶がないまま、恵まれた仕事と、居心地の良い住まいと、美しい妻が与えられる。彼が求めていた生活が、いとも簡単に叶えられる理想の世界…のはずだったが、親しい知人や家族には本当の感情がなく、会話は表層を上滑りして交わっていかない。食事には味がなく、モノには匂いがなく、街には無駄な音がない。全てが秩序の内側で流れていくだけの退屈な世界。(中略)彼は世界の出口を見つけて、”向こう側の世界”へ行くことが出来るのだろうか。2006年 カンヌ国際映画祭 批評家週間、ACID連盟賞>
(シネフィル・イマジカ)
浮世は厄介な人と厄介なことだらけで、誰しもが厄介で、厄介からは逃れられない無情の世界。
男が放り込まれた<幸福の街>は誰一人として厄介な人間もいず、厄介ごともない。部下への気遣いを忘れない上司と何でも受け入れてくれる女。しかしそれでも満足できないのが人間の厄介なところで男は、この<幸福の街>からの逃亡を図る。穴の向こうに何があるのかわからないまま。
厄介というのは人間関係を実に味わい深くさせているのであった。
ネット周辺で面倒くさい書き込みをスルーすれば何とかなると思い込んでいる連中や過剰にメディアリテラシーを主張(意識)する人たちが物足りないのは、そういうことなんだと思うのである。
設定がちょっと甘い感じもしないでもないが、同棲中の恋人と別れて駆けつけた新しい彼女の無感動に絶望して電車で轢かれまくる場面はまさに悪夢。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます