徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

匿名とか実名とか

2011-01-17 04:53:52 | News
常岡浩介さんと烏賀陽弘道さんがTwitter上で朝日のチュニジア報道に関して揉めている。
揉めている内容については単純な事実誤認だろうと思うけれども、まあ、それはともかく、ぶっちゃけ、烏賀陽さんの常岡さんに対する言葉がかなりストレートに辛辣…というか、独善的にさえ感じる喧嘩腰だった。言いたかないけど、これが絵に描いたような記者クラブ風情なんだw 烏賀陽さんの物言いでいやーな記憶が甦った。まあ常岡さんも軽く煽り気味のキャラなんだけど…。
そしてこのネタで絡んでくる匿名の輩に対する烏賀陽さんの罵倒はかなり高圧的だ。
で、周辺は実名だ、匿名だと議論している。
しかし問題の本質は名前なんかではなくて要するにいつだって内容でしかない。実名の方が信頼できるなんてのは嘘っぱちで、信頼性ではなくて要するに発言の抑制を促したい(押し付けたい)だけの話だろう。

で、思い出したのはまた橋本治なんだけどw
いつかのエントリーで橋本治が酒鬼薔薇事件の頃に書いたエッセイを引用したような記憶があるんだけれども、見つからないので記憶で書いてしまおう。
あの頃議論されていたのは、子供から<人はなぜ人を殺してはいけないのか?>と訊かれたときに大人はなんと答えるべきなのか、ということだった。仇討ち的な感情的な答えから順法精神に富んだ実に面白みのない答えがある中で、治ちゃんはその問いとして、その行為によって「人間関係を破壊するから」と書いた。

これは2ちゃんあたりでの<荒らしにはスルー>という意味で同じだろう。人間ってのはどうしたって「関係」で成り立っていて、関係を破壊=傷害や殺人(荒らし、粘着)を犯す(書き込む)ような輩とは関係を解消(スルー、ブロック)しようとする。
それはそれで、そういう人がいたって仕方がないけれども、それ以前に<名無しや匿名だから>ってのは偏見でしかない。てか、そういう言葉が飛び出す時点で怪しいんだよ。
あの罵倒、ちょっと呆れましたね。ネタとしては最新のヲチ対象になりましたがw

Twitterは怖いね。まあ、それも面白いところではあるんだけど。
確かにツイートはひとりの世界だけど、やっぱりどうしたってTLは擬似2ちゃんみたいな掲示板になっちゃうからね。

(追記 1月19日)
ネットで長持ちするためには、ある意味「鈍感さ」がなければやっていけないと思うのだが(リアルな人間関係でも同じことも言えるが)、どうも烏賀陽さんは…あれでは「悪意」に遊ばれるだけだと思う。
では認証式に切り替えるか。
でもネットって実名、匿名を問わず、何はともあれ全面的に開かれてないと面白くない。
一見さんお断りで、通りすがりの人間も来ない店なんて面白くないもんね…と思ったら烏賀陽さんは京都出身だったw なるほど。

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