BS2で「ゴジラVSビオランテ」を見る。
公開当時、有楽町での試写会に当選し、そこで見た記憶がある。おおまかな印象はそのときと変わらないが、
改めて見直して、特撮シーンの細かさには感激した。ビオランテも強かった。原作というか原案を出したのは
小林晋一郎。誰かといえば、新マンの「許されざるいのち」とレオゴンの原案を出した人でもあり、ビオランテも
言うなればレオゴンと同じタイプの怪獣。使い回しというかセルフカバーか。特撮シーンは結構良かったのだが、
大森一樹による人間部分のドラマに余計な演出が多すぎ。最後の殺し屋と三田村の格闘は蛇足だろうし、試写会では
分解されていくビオランテにオーバーラップする沢口靖子のイメージ映像のシーンで、場内に笑いが満ちたのを
今でも鮮明に覚えている。どう反応したらいいかわからずとりあえず笑ってしまった、みたいな感じ。
あと、この世界では、日本人が西洋人ほどには地震を恐れないのと同じようなことなのか、どいつもこいつも
ゴジラを怖がらなさすぎだろう。クマや動物園のライオン、ゾウでも間近に見たら恐ろしいのに、その数十倍の
サイズとパワーを持つゴジラがそこにいるのにのんびりと戦況を見守ったり、自分が直接攻撃されなくても
あれほどの巨大なものが暴れればとばっちりを食うのは明らかなのに、危機意識乏しすぎだ。
そこらへんの演出にこそ凝ってもらいたかった。
公開当時、有楽町での試写会に当選し、そこで見た記憶がある。おおまかな印象はそのときと変わらないが、
改めて見直して、特撮シーンの細かさには感激した。ビオランテも強かった。原作というか原案を出したのは
小林晋一郎。誰かといえば、新マンの「許されざるいのち」とレオゴンの原案を出した人でもあり、ビオランテも
言うなればレオゴンと同じタイプの怪獣。使い回しというかセルフカバーか。特撮シーンは結構良かったのだが、
大森一樹による人間部分のドラマに余計な演出が多すぎ。最後の殺し屋と三田村の格闘は蛇足だろうし、試写会では
分解されていくビオランテにオーバーラップする沢口靖子のイメージ映像のシーンで、場内に笑いが満ちたのを
今でも鮮明に覚えている。どう反応したらいいかわからずとりあえず笑ってしまった、みたいな感じ。
あと、この世界では、日本人が西洋人ほどには地震を恐れないのと同じようなことなのか、どいつもこいつも
ゴジラを怖がらなさすぎだろう。クマや動物園のライオン、ゾウでも間近に見たら恐ろしいのに、その数十倍の
サイズとパワーを持つゴジラがそこにいるのにのんびりと戦況を見守ったり、自分が直接攻撃されなくても
あれほどの巨大なものが暴れればとばっちりを食うのは明らかなのに、危機意識乏しすぎだ。
そこらへんの演出にこそ凝ってもらいたかった。