ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

詩誌霧笛 第137号 編集後記

2021-08-26 12:36:18 | 霧笛編集後記
〈編集後記〉
◆さて、おかえりモネとオリンピックとコロナ・ウィルスの三題噺か。コロナ騒ぎがなければ、今頃気仙沼は晴れ晴れと、浮かれっぱなしの夏,喧噪の夏を迎え、観光客で溢れ返っていたはず。三陸道のベイブリッジも、震災後に再開した海水浴場も、内湾周辺も、8月後半に設定したみなとまつりの頃まで途切れることなく賑わっていただろう。ウィルスは、祭りのムードに冷や水を浴びせ、アンチ祝祭の役割を果たした。あ、コロナ騒ぎがなければオリンピックは昨年終わっていたのか。震災がなければ、まだベイブリッジは存在しなかった。今回の朝のドラマも制作されなかった。
 ベイブリッジなどという巨大な人工物が完成すれば渡ってみたくなるし、オリンピック開催は賛成できなくても、モスクワ以来の同級生の個人史を振り返りつつテレビを見れば涙したくなる。なるほど。(千田基嗣)

表紙:小田亜希子



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