ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

祈り・稔り

2009-02-18 23:01:09 | 寓話集まで
   
土砂降りの雨と
照りつける日差しが
秋の
豊かな稔りをもたらす

穏やかなここちよい気候は
ひとを養うだけの食料を与えない

烈しさが
人間には必要だ
やさしいだけでは
人間は生きていけない

もちろん
やさしくなければ
人間は
生きていけない
穏やかにここちよい眠りなしに
人間は
成長しない

ああ
真夏の浜辺の
照りつける太陽
爽快な微風
冷たい海水
重力から一時解き放たれた運動

時は
正午!









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1 コメント

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やさしさ ()
2009-05-05 23:33:41
 この詩では、壤晴彦氏とともに、気仙沼演劇塾うを座の指導者である、振付家鎌田真由美氏のことを思い浮かべていただいてもいい。彼女のやさしさを。
 もちろん、チャンドラーの例の台詞は前提。あと、ランボーの正午の海水浴がどうこうの詩。
 私自身、厳しさとやさしさ、どちらを取るかと突き詰められれば、やさしさ、と答えるだろう。
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