港に
霧が深い
夜霧よ
今夜も有難う
今夜も有り難く存ずる
今宵は存在の困難を深く思い患う
ふたりの恋を全うする困難を
忍びあう恋を抱擁するやさしさ
目隠しする思い遣りよ
夜霧よ
瓦斯灯のほの暗さ
波止場の沖の霧笛
島へ渡る連絡船の
最終便が出たあとの
うら淋しい
夜の波止場
瓦斯灯のほの暗さ
遙かな灯台の霧笛
夜の霧
マッチ擦る暇なく
うらぶれたホテルのドアを押すと
ベースが唸りドラムが地を叩く
ピアノが泣きサックスが咽ぶ
ヴォーカルは物語る
瓦斯灯のほの暗さ
波止場の霧の深さ
霧が深い
夜霧よ
今夜も有難う
今夜も有り難く存ずる
今宵は存在の困難を深く思い患う
ふたりの恋を全うする困難を
忍びあう恋を抱擁するやさしさ
目隠しする思い遣りよ
夜霧よ
瓦斯灯のほの暗さ
波止場の沖の霧笛
島へ渡る連絡船の
最終便が出たあとの
うら淋しい
夜の波止場
瓦斯灯のほの暗さ
遙かな灯台の霧笛
夜の霧
マッチ擦る暇なく
うらぶれたホテルのドアを押すと
ベースが唸りドラムが地を叩く
ピアノが泣きサックスが咽ぶ
ヴォーカルは物語る
瓦斯灯のほの暗さ
波止場の霧の深さ
寺山修司のかの短歌「マッチ擦るつかのま海に霧深し身捨つるほどの祖国はありや」(表記いい加減)も。
鮎川信夫の「繋船ホテルの朝の歌」も遠くで響いているつもり。
横浜に気仙沼を重ねるということでもある。