有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

37: 協会で、静かな日曜日

2005-09-25 15:00:57 | 補助犬&聴導犬&介助犬
 市川でのプロジェクトが急遽、台風でキャンセルになり、夜に帰ってきたので、久々に日曜日に協会におります。なんとも静かな宮田村です。

 屋根の軒にスズメバチと、赤蜂という獰猛2種が巣を作っているので、このところ、窓が開けられません。近くの「蜂」プロがおっしゃるには、
「スズメバチはまだいいが、赤蜂はおっかねーぞ」
 とのことで、ワンちゃんたちが刺されても困るので、10月末に蜂が自主的に巣から離れるのを、待つことにしました。

 協会のスタッフの半分は、岐阜の獣医師会のお招きで動物愛護フェスティバルに出かけました。毎年お招きいただけるのは、とてもありがたいことです。
 さっき、スタッフから電話があり「デモは順調ですが、岐阜はまだまだ暑いですよーーー」と、悲鳴半分、愚痴半分。
「ワンちゃんたちに水を飲ませてねーー」と、それだけ言っておきました。

 本当なら、市川で同じ境遇を、私と矢沢ちゃんが、体験するはずでしたが、静かな、宮田村日曜日になり、なんか、幸せ。

 市川に同行した3頭も、今は、ぐっすり。
 風の通る部屋でノビノビと体を伸ばして寝ています。犬舎が私自身、嫌いなので、病気で隔離しなくてはならない時以外はほとんど犬舎を使いません。
 なので、常時、協会犬がオフィスに10頭ちかくゴロンゴロンしています。

 おもしろいのは、午後の4時か5時ごろ「寂しい時間」があって、1頭が「抱っこしてほしい」と言ってスタッフにすり寄ってくると、その後に列を作って、どの子も抱っこされる順番を待つんです。
 なので、1頭ずつ同じ時間の長さで抱っこして、頬ずりして「大好きだよ」「かわいいね」「いい子だね」って語りかけることで、感情豊かでやさしい子に育てるようにしています。
 スキンシップは哺乳類であるどの動物にも、仲間として生きていくためには必要なことなので、この時間は「健全な成長」にとって、とても貴重な時間です。

 さて、今日は、これから、助成金の申請と、認定試験のカリキュラム創りとをして、岐阜組の帰りを待ちます。宮田村は、曇り。風は強いですが、秋風の爽快な日和です。



36: 台風で、急遽 帰って参りました

2005-09-25 02:29:04 | 補助犬&聴導犬&介助犬
 台風で、市川商店街の活性化プロジェクト(国土交通省助成)が、中止になり急遽(きゅうきょ)長野に帰ってきました。本当なら、24,25日と市川で補助犬を紹介させていただく予定でしたが、自然の力にはさからえませんものね。

 協会への到着が遅く、夜の12時くらいなのに、協会では煌々(こうこう)と、電気がついているので「あれれ」と思ったら、スタッフのMAYUMIさんが助成金の申請で残業中でした。
 運転してきてくれたスタッフのさおりさんと、矢沢ちゃんの帰宅後、たまたま行った横浜の明治屋さんで購入したチーズとスモークサーモン、ルッコラなどの野菜をカンパーニュという丸いパンにサンドイッチにして、チリワインと一緒にいただき、一息ついたところです。

 予断になりますが、私は決してグルメではありませんが、食べ物にはこだわります。そのきっかけになったのが、MAYUMIさんの師匠。彼女はプロの写真家なのですが、師匠はカメラマンの酒井毅さんとおっしゃって、その方がとてもご飯にこだわっていらっしゃいました。
 彼女の修行中、食事後に、常に
「後、人生で何回ご飯が食べられる」
 残りの食事回数をカウントしていらっしゃったと、MAYUMIさんから聞いてから、(私はとても単純なので)、
「そうか、一回、一回ごとの食事にこだわらなければ」
 と、思うようになりました。
 なので、できるだけ、体に良い、原料の明らかな、味覚的に優れた物をいただけるようにしています。ただ、後何回とカウントできるほど、潔く自分の人生を決めることができないので、酒井師匠ほど、キッパリとはできないのですが。
  
 話がそれましたが、市川商店街の活性化プロジェクトがキャンセルになったのは、本当に残念でしたが、9月23日だけでも
「補助犬と会うために真間商店街に来てください」
 のスローガンで、ドッグパレードができたのは、幸いでした。お天気さん、がんばってくれて、ありがとう!

 市川の商店街は、大門商店街、真間大門商店街、真間商店街とあって、真間という地域の史跡は1300年の歴史があるそうです。
 集合場所となった手児奈霊堂は、手児奈姫という、かぐや姫のモデルになったといわれる美人がいたそうで、あまりに求婚者が多く、自ら命をたったそうです。(でも、これ、聞き伝えなので、定かかどうか、書いてから心配なんですが・・・)。
 そういった由緒正しい場所で、補助犬を紹介できるのは、これまたありがたいです。
 
 聴導犬と介助犬ユーザーさんも参加。市川でのドッグパレードには、聴導犬ユーザーさんと介助犬のユーザーさん、Pro-Dog Clubのメンバー犬のアラン君(スタンダードプードル)と、キキちゃん(ロングヘアーのミニチュア・ダックスフンド)も、協会のスタッフ犬と共に参加してくださいました。

 お行儀の良い犬たちに対して、パレードの時も商店街の方々からの応援の声がかかりました。参加した方々も、笑顔がたえませんでした。暑かったけれど、楽しかったですね。
 参加犬は、すべてさわやかTシャツ(水でぬらすと、着ているほうが涼しい)を着用。ビシャビシャのT-シャツで体温を下げながらのパレードでした。途中、ヨーグルトドリンクを飲ませたり、休憩も、何回も取りました。
 最後は、みんなで、市川駅前のオープンカフェでお茶とサンドイッチをいただきましたが、テーブルの下でお行儀良く寝ている犬たちを見て、やっぱりいろいろな方が話しけけてくださいました。
 補助犬や犬が社会にいるって、「心のバリアフリー」効果がありますね。

 とにかく、まだまだ社会に知られていない補助犬なので、その現状を理解してくださるたくさんの方々のお力添えをいただけることが、エネルギーになります。
 協会スタッフもがんばっていますが、その頑張りができるのも、たくさんの方々からの応援があるからと、感謝しています。

 聴導犬、介助犬の普及は日本ではスタートしたばかりといってもいいので、ユーザーさんが、補助犬と暮らしやすい環境を創るためにも、普及啓発が必要です。
 育成と普及啓発が活動の両輪のようでなくてはなりませんが、たくさんの方々の応援がないと、やっぱりできませんよね。
 協会を応援してくださいます方々がいてくださること、幸せです。
 それと久々にみなさんや顔なじみのワンちゃんに会えるので、それも、楽しみでもあります。
 
 パレードの写真は、明日、矢沢さんが来てからアップします。