有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

1299 ゆみこ様 これからは一緒にあちこちに行けますね

2014-02-21 20:21:25 | ご支援者からのプレゼント

  全国のみなさまからのお招きで講演会会場にうかがうのにホテルは予約していても、途中で行きつけずに野宿ばかりしている時期がありました。ある時、ご支援者のゆみこ様との笑い話で「車の中で、協会犬と場所を争って寝るんですが、一番良いところをとられてしまって、講演中に腰が痛くて」などと申し上げました。次の時に「あなたたちに必要なのは、どこでもきちんと寝て行かれるキャンピングカーよ」と、本当に、購入してくださることになりました。

 感謝の意を表するために、お名前を車体に入れさせていただくことになっていました。お名前入りの車で、協会犬と佐渡に遊びに行くのもお約束でした。多少のお約束の延期は、いつものことでした。ベルファイヤーを購入できたのが2012年の6月。キャンピングカー仕様となったのが2012年の8月。さっそく、キャンピングカーを見ていただきたくて、お昼をご一緒しました。

 ラッピングのデザインを決めるのに、有馬の予定がたたず、吉澤デザイナーさんとの打合せがなかなかできず。でも、まだまだ時間があると、のんびりとしていました。

2013年7月。佐渡に一緒にと、ゆみこ様をお誘いすると、ご体調のためにキャンセルになりました。

9月5日。偶然、仕事がキャンセルになり、東京から新幹線でご自宅にうかがいました。ご不在でしたので、おかずになる物をと、おこぶをドアにかけて帰りました。なんとなく、カーテンのかかった窓から、ゆみこ様が見ていてくださるようで、お目にかかれなかったのに「来て良かった」と思いました。

9月8日。宮田村から出かける間際に、料理をしていると何か、足や手にフワーフワーとまといつくよう な感覚がありました。亡くなった協会犬のタカとかくろちゃんが来てくれたのかなぁと、思っていました。怖くはなく、見守られているような感覚でした。

9月9日。ゆみこ様が亡くなられたとのお報せでした。イベントには、スタッフに行ってもらい、八王子事務所から走って新幹線に乗り、告別式に参列させていただくことができました。

 すべてをのんびりと構えていた野放図さが悔やまれました。その後、気持ちがなえてしまい吉澤デザイナーに申し訳なかったのですが、ラッピングがさらにノビノビとなり、購入から1年8カ月でやっとラッピングができました。バックのガラスに、ゆみこ様とゆみこ様が一番お気に入りのあきちゃんのイラストを、ユーザーの上原さんに描いてもらいました。

 人と人とのご縁は、いつかはなくなるものですが、こんなにも急にいなくなってしまったゆみこ様。悲しいより、のんびりと構えていた自分に腹がたちます。

 いかがですか? 天国から見てくださいますか? ベルファイヤーがやっと、ラッピングできました。

 これからは、いつも私たちと一緒にあちこちに行ってくださいね。