ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1986年7月12日付 シンプリー・レッド Simply Red - Holding Back The Years

2022-07-10 20:51:25 | 1986年ビルボードTop40
1986年7月12日付ビルボード All American Top40、2位から上がっての1位はSimply Redの"Holding Back The Years"。Simply Redですが、85年にデビューアルバムを発表、そのアルバムからこの曲は3曲目のシングルですが、初めてのTop40ヒットで、もちろん初めてのNo.1です。

2位は6位からアップ、Genesisの"Invisible Touch"。Genesisですが、グループとしては最高位23位の初のTop40ヒット"Follow You Follow Me"から、この曲で8曲目のTop40ヒットで、初のTop5ヒットです。もちろん、メンバーのソロでは、Phil CollinsにMike + the Mechanics、Peter Gabriel と、特にこの80年代半ばから、大ヒットを連発しています。
3位は1週のみの1位からダウン、Billy Oceanの"There'll Be Sad Songs"。Billy Oceanですが、初めてのTop40ヒットが1976年の"Love Really Hurts Without You"、そこから8年後に突然"Caribbean Queen"がNo.1ヒット、それから大ヒットを連発、この曲で7曲目のTop40ヒットで4曲目のTop3ヒット、2曲目のNo.1です。
4位は5位からアップ、Janet Jacksonの"Nasty"。Janet Jacksonですが、もちろんJacksonファミリーの末っ子。最高位4位を記録した"What Have You Done for Me Lately"に続き、2曲目のTop40ヒットで、2曲目のTop5ヒットになりました。
5位は3位からダウン、El DeBargeの"Who's Johnny (Short Circuit Theme)"。El DeBargeですが、ファミリーソウルコーラスグループDeBargeのリードボーカル。DeBargeで5曲のTop40ヒットで、うち2曲がTop10ヒット、ソロでは初めてのTop40ヒットで、DeBargeの
"Rhythm of the Night"と同じ最高位3位を記録しました。

この週初めての1位を記録したのはSimply Redの"Holding Back The Years"。1位はこの週の1週のみ。年間チャートは22位。初めてのTop40ヒットが大ヒットになりました。

Simply Redですが、イギリスマンチェスター出身のポップ・ロックバンド。デビューは1985年、ボーカルでソングライターのMick Hucknallが中心となってバンドが結成されました。

ファーストアルバム『Picture Book』のリリースはその1985年。このアルバムからは、まずは"Money's Too Tight (To Mention)"がシングルカットされ、イギリスでは最高位13位を記録しましたが、アメリカではヒットしませんでした。このファーストシングルは、アメリカでは、"Holding Back The Years"が大ヒットした後にチャートを上がり、最高位28位を記録しましたね。この曲は彼らのオリジナルではなく、The Valentine Brothersの82年のヒット曲のカバーバージョンです。

そしてこのアルバムからの3曲目のシングルがこの曲"Holding Back The Years"です。
彼らSimply Redは、ポップ・ロックバンドと書きましたが、ポップロックに、ブルーアイド・ソウル、さらにはジャズの要素を大きく取り入れた音楽です。

"Holding Back The Years"の作者はバンドリ-ダーのMick Hucknallに、その友人のNeil Mossの共作。プロデュースはStewart Levine。Stewart Levineは、1982年のJoe Cocker と Jennifer WarnesによるNo.1ヒット“Up Where We Belong”のプロデューサーとしても有名です。その後も、 Simply Redのアルバムを手掛けています。

ファーストシングルの"Money's Too Tight (To Mention)"はまだポップスの要素が強かったですが、この"Holding Back The Years"はかなりジャズの雰囲気が濃厚な曲でした。まさかこの曲が1位になるとは驚きましたが、特にジャズっぽいところが新しく、おしゃれな曲でした。


今週 先週 song / artist
1 2 HOLDING BACK THE YEARS / SIMPLY RED
2 6 INVISIBLE TOUCH / GENESIS
3 1 THERE'LL BE SAD SONGS(TO MAKE YOU CRY) / BILLY OCEAN
4 5 NASTY / JANET JACKSON
5 3 WHO'S JOHNNY("SHORT CIRCUIT" THEME) / EL DEBARGE
6 9 SLEDGEHAMMER / PETER GABRIEL
7 10 DANGER ZONE / KENNY LOGGINS
8 4 NO ONE IS TO BLAME / HOWARD JONES
9 12 YOUR WILDEST DREAMS / MOODY BLUES
10 11 TUFF ENUFF / THE FABULOUS THUNDERBIRDS
11 19 GLORY OF LOVE(THEME FROM "THE KARATE KID PART Ⅱ) / PETER CETERA
12 13 LIKE A ROCK / BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND
13 8 ON MY OWN / PATTI LABELLE & MICHAEL MCDONALD
14 15 WHEN THE HEART RULES THE MIND / GTR
15 7 CRUSH ON YOU / JETS
16 18 OPPORTUNITIES(LET'S MAKE LOTS OF MONEY) / PET SHOP BOYS
17 21 LOVE TOUCH(THEME FROM "LEGAL EAGLES") / ROD STEWART
18 22 MAD ABOUT YOU / BELINDA CARLISLE
19 25 MODERN WOMAN(FROM "RUTHLESS PEOPLE") / BILLY JOEL
20 14 LIKE NO OTHER NIGHT / 38 SPECIAL
21 27 DIGGING YOUR SCENE / BLOW MONKEYS
22 29 WE DON'T HAVE TO / JERMAINE STEWART
23 24 DREAMS / VAN HALEN
24 35 PAPA DON'T PREACH / MADONNA
25 23 MOUNTAINS / PRINCE & THE REVOLUTION
26 31 SECRET SEPARATION / FIXX
27 17 I WANNA BE A COWBOY / BOYS DON'T CRY
28 16 A DIFFERENT CORNER / GEORGE MICHAEL
29 32 IF SHE KNEW WHAT SHE WANTS / BANGLES
30 36 YOU SHOULD BE MINE / JEFFREY OSBORNE
31 20 LIVE TO TELL / MADONNA
32 26 I CAN'T WAIT / NU SHOOZ
33 43 RUMORS / TIMEX SOCIAL CLUB
34 40 HIGHER LOVE / STEVE WINWOOD
35 38 TAKE IT EASY / ANDY TAYLOR
36 39 HYPERACTIVE / ROBERT PALMER
37 41 SUZANNE / JOURNEY
38 44 ONE STEP CLOSER TO YOU / GAVIN CHISTOPHER
39 46 SWEET FREEDOM / MICHAEL MCDONALD
40 42 ALL THE LOVE IN THE WORLD / OUTFIELD
コメント (40)
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