ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1986年8月2日付 ケニー・ロギンス Kenny Loggins - Danger Zone

2022-07-31 21:01:19 | 1986年ビルボードTop40
1986年8月2日付ビルボード All American Top40、この週も1位の交代です、5位から上がっていきなりの1位はPeter Ceteraの"Glory of Love"。映画『The Karate Kid Part II』のテーマです。Peter Ceteraですが、もちろんChicagoのオリジナルメンバーで、メインボーカリスト。この前年の85年にバンドを抜けてソロ活動を開始、この曲がソロ初めてのヒットでもちろん初めてのNo.1です。Chicagoでは、この時点で、2曲のNo.1ヒットを含め9曲のTop5ヒットを持っています。

2位は1週のみの1位からダウン、Peter Gabrielの"Sledgehammer"。Peter Gabrielですが、Genesisの初代ボーカリスト。Genesisには結成から1975年まで在籍していました。そのGenesisを蹴落として1位に上がりましたが、1週のみでダウンしました。Genesis時代にはシングルのTop40ヒットはありませんでしたが、ソロになってからは、82年に"Shock the Monkey"が最高位29位、この曲が2曲目のTop40ヒットで、もちろん初めてのNo.1ヒットです。
3位は1週のみの2位からダウン、残念ながら1位にはなれませんでした、Kenny Logginsの"Danger Zone"。大ヒット映画『Top Gun』サウンドトラック収録曲です。Kenny Logginsですが、1984年のNo.1ヒットで、これも映画音楽の"Footloose"を含め、この曲で12曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop5ヒット、2曲目のTop3ヒットです。
4位は6位からアップ、Madonnaの"Papa Don't Preach"。Madonnaですが、もちろん皆さんご存知のスーパースター。83年に"Holiday"が初めてのTop40ヒット、それからたった3年ですが、この曲で10曲目のTop40ヒットで、3曲のNo.1ヒットを含め、なんと8曲目のTop5ヒットです。
5位は3位からダウン、Genesisの"Invisible Touch"。Genesisですが、グループとしては最高位23位の初のTop40ヒット"Follow You Follow Me"から、この曲で8曲目のTop40ヒットで、初のTop5ヒット、もちろん初のNo.1です。メンバーのソロでは、Phil CollinsにMike + the Mechanics、Peter Gabriel と、特にこの80年代半ばから、大ヒットを連発しています。

この週1週のみの2位からダウンして3位はKenny Logginsの"Danger Zone"。最高位は1週間の2位、年間チャートは42位。84年に3週間の1位で年間チャート4位を記録した"Footloose"に次ぐ大ヒットになりました。

Kenny Logginsですが、音楽活動を始めたのは60年代ですが、71年に、ポコで活躍していたJim Messinaと出会い、ロックポップデュオLoggins and Messina結成してから、本格的に音楽シーンに登場します。
72年にリリースした2枚目のアルバム『Loggins and Messina』からのシングル"Your Mama Don't Dance" 「ママはダンスを踊らない」が最高位4位を記録、他にも2曲のTop40ヒットを出します。日本でも人気がありましたね。

Loggins and Messinaは76年に活動を停止、Kenny Logginsは77年からソロ活動を始めます。
ソロでの初めてのヒットは、Stevie Nicksとの共演"Whenever I Call You 'Friend'"でした。この曲はいい曲でしたね。最高位5位を記録する大ヒットになります。
その後、ソロアルバム、シングルとも、ヒットを積み重ねていきますが、他のアーチストとの共演でも、いくつかのヒット曲を出していきます。
The Doobie Brothersの1979年のNo.1ヒット"What a Fool Believes"は、Michael McDonaldとKenny Logginsの共作ですが、元々は、Kenny Logginsの2枚目のアルバム『Nightwatch』に収録されていた曲です。
最高位11位を記録したKenny Logginsのソロヒット"This Is It"も、Michael McDonaldとKenny Logginsの共作です。
他にも、82年に最高位17位を記録した"Don't Fight It" はジャーニーのSteve Perrytの競演であり、共作でした。

映画『Footloose』サウンドトラックの大ヒットの後、5枚目のソロアルバム『Vox Humana』は2曲のTop40ヒットはあったものの、アルバムのセールス的にはいまいちでした。
そのアルバムに続いて出したのがこのシングル"Danger Zone"で、映画『Top Gun』では、オープニングの空母から離陸する場面、重要なシーンで使われた曲でした。
曲の作者はGiorgio Moroder、プロデュースもGiorgio Moroderです。作詞はTom Whitlock。Giorgio MoroderはDonna Summerなどのプロデューサーで有名ですね。私のブログにも何度も出てきています。

この曲は、そもそもカッコイイ曲でしたし、映画のシーンでもいい場面で使われていました。この曲を聞くと、映画のシーンが思い浮かびます。
1位になれなくて残念でした。絶対1位になると思っていたのですが、わからないものです。
現在放映中の続編「トップガン マーヴェリック」でも使われ、サウンドトラックにも収録されています。


今週 先週 song / artist
1 5 GLORY OF LOVE(THEME FROM "THE KARATE KID PART Ⅱ) / PETER CETERA
2 1 SLEDGEHAMMER / PETER GABRIEL
3 2 DANGER ZONE / KENNY LOGGINS
4 6 PAPA DON'T PREACH / MADONNA
5 3 INVISIBLE TOUCH / GENESIS
6 8 MAD ABOUT YOU / BELINDA CARLISLE
7 7 LOVE TOUCH(THEME FROM "LEGAL EAGLES") / ROD STEWART
8 4 NASTY / JANET JACKSON
9 12 WE DON'T HAVE TO TAKE OUR CLOTHERS OFF / JERMAINE STEWART
10 11 OPPORTUNITIES(LET'S MAKE LOTS OF MONEY) / PET SHOP BOYS
11 10 MODERN WOMAN(FROM "RUTHLESS PEOPLE") / BILLY JOEL
12 18 HIGHER LOVE / STEVE WINWOOD
13 20 RUMORS / TIMEX SOCIAL CLUB
14 15 DIGGING YOUR SCENE / THE BLOW MONKEYS
15 23 VENUS / BANANARAMA
16 22 THE EDGE OF HEAVEN / WHAM!
17 21 YOU SHOULD BE MINE / JEFFREY OSBORNE
18 24 SWEET FREEDOM / MICHAEL MCDONALD
19 33 DANCING ON THE CEILING / LIONEL RICHIE
20 13 YOUR WILDEST DREAMS / MOODY BLUES
21 27 SUZANNE / JOURNEY
22 9 HOLDING BACK THE YEARS / SIMPLY RED
23 32 TAKE MY BREATH AWAY / BERLIN
24 26 TAKE IT EASY / ANDY TAYLOR
25 19 SECRET SEPARATION / THE FIXX
26 30 ALL THE LOVE IN THE WORLD / OUTFIELD
27 14 WHO'S JOHNNY("SHORT CIRCUIT" THEME) / EL DEBARGE
28 31 ONE STEP CLOSER TO YOU / GAVIN CHISTOPHER
29 16 THERE'LL BE SAD SONGS(TO MAKE YOU CRY) / BILLY OCEAN
30 34 BABY LOVE / REGINA
31 41 FRIENDS AND LOVERS / CARL ANDERSON & GLORIA LORING
32 17 WHEN THE HEART RULES THE MIND / GTR
33 37 WORDS GET IN THE WAY / MIAMI SOUND MACHINE
34 40 YANKEE ROSE / DAVID LEE ROTH
35 45 RUMBLESEAT / JOHN COUGAR MELLENCAMP
36 46 THAT WAS THEN, THIS IS NOW / THE MONKEES
37 25 NO ONE IS TO BLAME / HOWARD JONES
38 43 TAKEN IN / MIKE + THE MECHANICS
39 42 HANGING ON A HEART ATTACK / DEVICE
40 47 MAN SIZE LOVE / KLYMAXX
コメント (36)
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