ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1984年11月3日付 John Cafferty & The Beaver Brown Band - On The Dark Side

2020-11-01 22:50:28 | 1984年ビルボードTop40
1984年11月3日付ビルボード All American Top40、1位の交代がありました、2位から上がっての1位はBilly Oceanの"Caribbean Queen (No More Love on the Run)"。Billy Oceanですが、初めてのヒットがファーストアルバムからのシングル曲"Love Really Hurts Without You"。1976年に最高位22位を記録。この曲が2曲目のTop40ヒットで突然の大ヒット、もちろん初のNo.1ヒットです。

2位は1位からダウン、3週間の1位の大ヒットとなりました、Stevie Wonderの"I just called to say I love you"。Stevie Wonderですが、もちろん皆さんご存知のスーパースター、60年代から数多くのヒットを持っていて、この曲でなんと7曲目のNo.1ヒット、初めてのNo.1は1963年に遡ります"Fingertips – Part 1"、1977年の"Sir Duke"以来久し振りとなるNo.1となりました。Top3ヒットはこの曲で12曲目。ヒット曲は数え切れません。
3位は4位からアップ、Prince & The Revolutionの"Purple Rain"。Princeですが、5週間の1位で年間チャートNo.1の年度を代表するヒット"When Doves Cry"、2週間の1位"Let's Go Crazy"に続く3曲目のTop3ヒットです。
4位は3位からダウン、2週間の3位を記録、Chicagoの"Hard habit to break"。60年代から活躍するアメリカンロックのスーパーグループ・シカゴ、この曲で2曲の1位を含む8曲目のTop5ヒット、4曲目のTop3ヒットです。
5位は6位からアップ、Wham!の"Wake Me Up Before You Go-Go"。Wham!ですが、イギリス出身のポップデュオ、母国イギリスではこの時点で既に5曲のシングルヒットを持っていましたが、アメリカでは初めてのTop40ヒットで、Top5入りするヒットになりました。

この週7位はJohn Cafferty & The Beaver Brown Bandの"On the Dark Side"。最高位は10月27日と11月3日付の第7位。年間チャートは年度の途中にかかってしまいましたが94位にエントリーしました。

さて、John Cafferty and the Beaver Brown Bandですが、結成は70年代初めころ、音楽から分かりますね、バリバリのアメリカンロックグループです。
ボーカルとギターのJohn Cafferty、リードギターのGary Gramoliniなどを中心に結成され、ロードアイランド州を拠点に活動をしていました。70年代には目が出ず、初めてのアルバムが1983年にリリースされた映画『Eddie and the Cruisers』のサウンドトラック盤です。

この映画、「Eddie and the Cruisers」という架空のロックバンドの物語で、主演はTom BerengerとMichael Paréというのちに有名になる俳優です。このEddie and the Cruisersが、実際にはJohn Cafferty and the Beaver Brown Bandの演奏だったのです。
映画のリリースは1983年でしたが、その際にはあんまり人気は出なかったようです。翌年の84年になってから、ビデオのリリースとサントラのヒットにより、話題になりました。

"On the Dark Side"、この曲がチャートを上がってきたとき、ラジオから流れてきたこの曲のピアノのイントロ、ゾクゾクっときました。ピアノのイントロからJohn Caffertyの力強いボーカル、ギターと、ホントカッコいい曲でした。
当時、ブルース・スプリングスティーン、ヒューイ・ルイスなどのストレートなロックが流行っていましたが、この曲もそのストレートなカッコ良さが光っていました。

John Cafferty and the Beaver Brown Bandですが、次のアルバム『Tough All Over』もヒットしましたが、その後はヒットに恵まれませんでした、が、今でも活動を続けているようです。


今週 先週 song / artist
1 2 CARIBBEAN QUEEN / BILLY OCEAN
2 1 I JUST CALLED TO SAY I LOVE YOU / STEVIE WONDER
3 4 PURPLE RAIN / PRINCE & THE REVOLUTION
4 3 HARD HABIT TO BREAK / CHICAGO
5 6 WAKE ME UP BEFORE YOU GO-GO / WHAM!
6 5 LUCKY STAR / MADONNA
7 7 ON THE DARK SIDE / JOHN CAFFERTY & THE BEAVER BROWN BAND
8 13 BLUE JEAN / DAVID BOWIE
9 16 BETTER BE GOOD TO ME / TINA TURNER
10 15 I FEEL FOR YOU / CHAKA KHAN
11 14 DESERT MOON / DENNIS DEYOUNG
12 20 OUT OF TOUCH / DARYL HALL & JOHN OATES
13 9 I'M SO EXCITED / POINTER SISTERS
14 10 SOME GUYS HAVE ALL THE LUCK / ROD STEWART
15 18 STRUT / SHEENA EASTON
16 17 WHO WEARS THESE SHOES? / ELTON JOHN
17 8 LET'S GO CRAZY / PRINCE & THE REVOLUTION
18 26 PENNY LOVER / LIONEL RICHIE
19 19 SWEPT AWAY / DIANA ROSS
20 27 ALL THROUGH THE NIGHT / CYNDI LAUPER
21 12 DRIVE / CARS
22 24 WHAT ABOUT ME / JAMES INGRAM/KIM CARNES/KENNY ROGERS
23 11 COVER ME / BRUCE SPRINGSTEEN
24 29 THE WAR SONG / CULTURE CLUB
25 30 NO MORE LONELY NIGHTS / PAUL MCCARTNEY
26 21 THE GLAMOROUS LIFE / SHEILA E.
27 32 I CAN'T HOLD BACK / SURVIVOR
28 31 IT AIN'T ENOUGH / COREY HART
29 33 SEA OF LOVE / HONEYDRIPPERS
30 34 COOL IT NOW / NEW EDITION
31 39 WALKING ON A THIN LINE / HUEY LEWIS & THE NEWS
32 36 TEACHER TEACHER / 38 SPECIAL
33 37 I CAN'T DRIVE 55 / SAMMY HAGAR
34 23 MISSING YOU / JOHN WAITE
35 45 WE BELONG / PAT BENATAR
36 25 BOP 'TIL YOU DROP / RICK SPRINGFIELD
37 42 GIRLS WITH GUNS / TOMMY SHAW
38 - THE WILD BOYS / DURAN DURAN
39 43 SUGAR DON'T BITE / SAM HARRIS
40 46 WE ARE THE YOUNG / DAN HARTMAN

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33 コメント

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確かにスプリングスティーンには似てますが(^▽^;) (音時)
2020-11-02 01:42:09
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/26829079.html
映画は日本では公開がなかったので、DVD化された時に購入しました。これがいいんですよ。"On The Dark Side"ができあがる過程がなかなか感動的です。映画ではセカンドシングルになった"Tender Years"をはじめ他にもいい曲がいっぱい。これが「口パク」なんですよね(^▽^;)。
ジョン・キャファティは「ロッキー4」だと"Hearts On Fire"(ただしジョンの作った曲でない)、そして「コブラ」では"Voice Of American's Son"とこのあと映画音楽には引っ張りだこでした!
 彼らのステージも観てみたいなあ。日本じゃなくて、アメリカのノリ、で参加したいですね!

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John Cafferty & The Beaver Brown Band (maki)
2020-11-02 10:02:35
すみません、自慢です...。(^^;

"Tough All Over"をリリースしたあとの
来日公演、行きました。
中野サンプラザでした。
"C-I-T-Y"、みんなでやったなぁ。

John Caffertyさんも上機嫌で、
アンコールを何度もやってくれたこと、
すごく印象に残っています。

いい時代だった。
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Unknown (blackmore1207)
2020-11-02 17:05:11
こんばんは!
Eストリート・バンドと同じ編成で色々言わてましたが実力は本物でしたね。サントラもライブかと思うような荒々しい音作りながら曲は良いものばかりでした。因みに来日は知らなかったです。
公開当時話題にならなかったようですがTVで再放送などでサントラもじわじわと売れ、最終的的にダブル・プラチナとなった名作でした。
映画もレンタルで見ました!世間的にはマイケルパレは「ストリートファイヤー」に人気が集まっていますがこの映画もオススメです。
この80年代音楽と映画が繋がっている作品が多かったですね。
そういえば鳴り物でデビューしたフランクスタローン(ロッキーの弟)ってどうしたんでしょう?「Far from Over」って大ヒットしましたが(笑)
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ステージが凄い (星船)
2020-11-02 21:09:08
音時さんこんばんは。
そうか、日本では公開されなかったのですか。それでこの映画については情報が少ないのですね。
なかなか面白そうな映画ではありました。なんとDVDの購入とは、さすが音時さんです。
彼らはやっぱりステージでしょうね。音楽を聴いているだけで、ステージが凄いだろうなぁ!って想像できます。
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日本公演ですか! (星船)
2020-11-02 21:17:47
makiさんこんばんは。
凄い!John Caffertyの日本公演ですか!来日したのも知りませんでした。日本では、そんなに知られていなかったですよね。でも音楽を聴いてるだけでもステージは凄そうです。中野サンプラザでは、会場の広さも手ごろで、良いステージだったでしょう、うらやましー!!
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映画と同時にサントラが売れた (星船)
2020-11-02 21:23:00
blackmore1207さんこんばんは。
「ライブかと思うような」、まさにそのとおりですよね。サントラを聞いていると、是非ともライブに行きたくなります。私も彼らが来日していたとは知りませんでした。こういうバンドのライブは楽しく興奮するでしょうね。
このサントラは、映画のヒットにより売れたのではなく、映画と同時にサントラが売れた珍しいパターンだったでしょうか。
フランクスタローンは一発屋でそれ以降はチャートには顔を出しませんでした。何をやっているのでしょうか。
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Unknown (太ったボンジョビ( ´-ω-)y‐┛~~)
2020-11-02 22:43:55
やはりみなさんこの曲は全肯定ですよね、私もシンプルでロックで短くてもちゃんと完了していて無駄もない。
何よりジョンキャファチーの声が良い、なんか笑いを抑えながらシャウトしている感じでパワー充分ですな。
ゴーゴーズのビート、ソフトセルのテイントと同様に、残り時間の少ないときのFENの定番でしたよね、3分以下でインパクトの強い曲!
ガールのハリウッドティーズなんかドンピシャなのになー、全米で売れてないからかかる訳もないんスけどね。
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声は迫力十分 (星船)
2020-11-02 23:07:46
太ったボンジョビさんこんばんは。
「笑いを抑えながらシャウト」ですか!何となくわかるような^^;
声は迫力十分ですよね。こんな曲にぴったりです。
Girlって、イギリスのメタルバンドですか?うーん、聞いたことないです。アメリカじゃあ全然ヒットしていないんですよね。
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Unknown (実験鼠)
2020-11-03 08:39:24
これはまた懐かしいというか、自分の記憶から消去されかかってました。映像も初めて観たかも。映画のこととかも全然知らなかったです^^; ラジオでエアチェックして曲だけ聴いていたって感じでしょうか。この頃から60~70年代の名盤を収集しはじめた頃で、リアルタイムの曲を聴く機会が減っていたからでしょうかね。
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Unknown (blackmore1207)
2020-11-03 09:41:02
こんばんは!ガールいましたね(笑)当時今泉さんが全英トップ40でかけていた気がします(今でも自分好みの選曲ですね~笑)
そういえばジョンキャファティとボスってライブで共演してようですね!facebookに上がってました。お互い大ヒットする前かな?と。
https://m.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1923751544319031&id=1673964409297747&comment_id=1923783397649179
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