ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

キャリン・ホワイト Karyn White - The Way You Love Me(1989年の洋楽 Part4)

2025-02-06 20:00:00 | '89年洋楽
1989年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart4は、Karyn Whiteの"The Way You Love Me"。最高位は2月4日付の第7位。年間チャートは64位でした。

Karyn Whiteですがアメリカロサンゼルス出身のソウル、R&B歌手。80年代中頃から音楽活動を開始、まずは、1986年、アメリカのジャズ・フュージョン系アーチストJeff Lorberのレコーディングに参加、レコードデビューします。

Jeff Lorberのアルバム『Private Passion』では、合計3曲でリードボーカルを務め、そのうちの1曲"Facts of Love"がチャートを上昇、1987年2月21日付で最高位27位を記録しました。その時には、Jeff Lorber featuring Karyn Whiteとクレジットされています。

翌年の1988年、Karyn Whiteのソロで初のアルバム『Karyn White』をリリース、そのアルバムからのファーストシングルがこの曲"The Way You Love Me"で、"Facts of Love"に続く2曲目のTop40ヒットがTop10内に入るヒット曲となりました。

"The Way You Love Me"の曲の作者は Babyface、L.A. Reid、Daryl Simmonsの3人の共作。プロデュースもBabyfaceとL.A. Reidです。80年代後半から大活躍のダンス系プロデューサーBabyfaceとL.A. Reidの全面的なバックアップでの大ヒットでした。さすがBabyface、切れの良いダンスミュージックです。

こちらがJeff Lorber featuring Karyn Whiteの"Facts of Love"。1987年に最高位27位を記録した曲です。フュージョンというよりも、こちらもおしゃれなダンスミュージックです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビルボード Billboard All American Top40 1989年2月4日付 シェリフ Sheriff - When I'm With You

2025-02-02 20:00:00 | 1989年ビルボードTop40
1989年ビルボード Billboard All American Top40、1989年2月4日付、2位から上がって初の1位はSheriffの"When I'm With You"。Sheriffですが、カナダオンタリオ州で結成されたロックバンド。70年代後半に結成されて、85年には解散してしまったグループですが、カナダでヒットしてから6年後にアメリカのラジオで紹介されチャートを上昇、初のヒット曲がついにNo.1となりました。

2位は6位からアップ、Paula Abdulの"Straight Up"。ポーラ・アブドゥルですが、アメリカカリフォルニア州出身のシンガーであり、ダンサー、振付師。元々、NBAのチアリーダーから振付師として活躍、歌手としての初めてのシングルが、ついに2位まで上がってきました。

3位は5位からアップ、White Lionの"When The Children Cry"。White Lionですが、アメリカニューヨークで結成されたロックバンド。セカンドアルバム『Pride』からのファーストシングル"Wait"が初のTop40ヒットで最高位8位を記録。この曲が2曲目のTop40ヒットで初のTop3入りです。

4位は7位からアップ、Bon Joviの"Born To Be My Baby"。Bon Joviですが、アメリカニュージャージー州で結成された日本でも大人気ハードロックバンド。1984年にファーストシングルの"Runaway"が最高位39位と初のTop40ヒット。86年には、"You Give Love A Bad Name "、"Livin' on A Prayer"が、2曲連続のNo.1、さらに、88年には"Bad Medicine"もNo.1と、3曲のNo.1ヒットを持つハードロックグループとしては異例の大人気バンド、この曲で6曲目のTop40ヒット、4曲目のTop5ヒットとなりました。

5位は9位からアップ、Tone Locの"Wild Thing"。Tone Locですが、アメリカロサンゼルス出身のラッパー。初のヒットシングルがTop5入り、5位まで上がってきました。

この週初のNo.1となったのがSheriffの"When I'm With You"。1位はこの1週間、年間チャートは37位。Top40には13週と、多少短いヒットだったので年間チャートは低めですが、初のシングルヒットがNo.1を記録しました。

このSheriffの"When I'm With You"ですが、冒頭にも書きましたが、1位になった時にはすでにバンドは解散してしまっていたという、異例の経緯をたどって大ヒットに結びついた曲です。

Sheriffですが、カナダオンタリオ州出身のロックグループ。結成は1979年、ファーストアルバムのリリースは1982年で、カナダではファーストシングルが多少ヒット、続く2枚目のシングルがこの曲"When I'm With You"で、カナダではTop10に入るヒット、アメリカでも、Top40には届きませんでしたが、Hot100には入るスマッシュヒットになりますが、続く2枚目のアルバムがヒットせず、バンドは1985年には解散してしまいます。

1988年になって、アメリカラスベガスのDJがラジオで流し始め、その人気がアメリカ全土に広がります。その人気に目を付けたレコード会社がこの曲を再リリース、瞬く間にチャートを上昇し、ついにNo.1となりました。

When I'm With You"の曲の作者はバンドのメンバーArnold Lanni。70年代後半から80年代初めにかけて、ラヴァーボーイやトライアンフ、ストーンボルトなど、カナディアンロックグループの爽やか系ロックバラードがヒットしましたが、この曲もまさにその系統の曲、良い曲でしたねぇ。よくぞこの曲が80年代も後半になってから大ヒットしたものです。

この曲がリリースされた82年にはすでにMTV全盛期に入っていましたが、この曲のMTVは作られてはいなかったそうです。

この曲、最後の部分が曲のハイライト、リードボーカルのFederico ‘Freddy’ Curci ですが、息継ぎをせずに20秒近く歌います。注意して聞いてみてくださいね。

SheriffのメンバーFreddy CurciとSteve DeMarchiですが、この80年代後半には、元ハートのメンバーRoger FisherなどとロックバンドAliasを結成、1990年には、シングル"More Than Words Can Say"が、最高位2位を記録する大ヒットとなります。


今週    先週    song    /    artist
1 2 WHEN I'M WITH YOU / SHERIFF
2 6 STRAIGHT UP / PAULA ABDUL
3 5 WHEN THE CHILDREN CRY / WHITE LION
4 7 BORN TO BE MY BABY / BON JOVI
5 9 WILD THING / TONE LOC
6 3 ARMAGEDDON IT / DEF LEPPARD
7 8 THE WAY YOU LOVE ME / KARYN WHITE
8 4 DON'T RUSH ME / TAYLOR DAYNE
9 10 ALL THIS TIME / TIFFANY
10 1 TWO HEARTS / PHIL COLLINS
11 13 I WANNA HAVE SOME FUN / SAMANTHA FOX
12 14 THE LOVER IN ME / SHEENA EASTON
13 11 HOLDING ON / STEVE WINWOOD
14 18 SHE WANTS TO DANCE WITH ME / RICK ASTLEY
15 19 WALKING AWAY / INFORMATION SOCIETY
16 20 WHAT I AM / EDIE BRICKELL & NEW BOHEMIANS
17 23 ANGEL OF HARLEM / U2
18 25 YOU GOT IT (THE RIGHT STUFF) / NEW KIDS ON THE BLOCK
19 24 DIAL MY HEART / THE BOYS
20 26 SURRENDER TO ME(FROM "TEQUILA SUNRISE") / ANN WILSON & ROBIN ZANDER
21 30 LOST IN YOUR EYES / DEBBIE GIBSON
22 12 MY PREROGATIVE / BOBBY BROWN
23 27 A LITTLE RESPECT / ERASURE
24 16 EVERY ROSE HAS ITS THORN / POISON
25 29 THE LIVING YEARS / MIKE + THE MECHANICS
26 32 ALL SHE WANTS IS / DURAN DURAN
27 37 RONI / BOBBY BROWN
28 28 SHAKE FOR THE SHEIK / THE ESCAPE CLUB
29 36 PARADISE CITY / GUNS N' ROSES
30 21 LITTLE LIAR / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
31 15 SMOOTH CRIMINAL / MICHAEL JACKSON
32 33 MY HEART CAN'T TELL YOU NO / ROD STEWART
33 17 PUT A LITTLE LOVE IN YOUR HEART / ANNIE LENNOX & AL GREEN
34 40 DON'T TELL ME LIES / BREATHE
35 22 I REMEMBER HOLDING YOU / BOYS CLUB
36 46 GIRL YOU KNOW IT'S TRUE / MILLI VANILLI
37 44 I BEG YOUR PARDON / KON KAN
38 41 IT'S NO SECRET / KYLIE MINOGUE
39 47 YOU'RE NOT ALONE / CHICAGO
40 49 JUST BECAUSE / ANITA BAKER
コメント (26)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジョーン・ジェット Joan Jett & the Blackhearts - Little Liar(1989年の洋楽 Part3)

2025-01-30 20:00:00 | '89年洋楽
1989年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart3は、Joan Jett & the Blackheartsの"Little Liar"。最高位は1月21日付の1週間の第19位。年間チャートは圏外でした。

Joan Jett & the Blackheartsのジョーン・ジェットといえば、70年代後半に、特に日本で大人気だった女性ロックバンドの草分け的グループ、The Runawaysのギタリスト。ドラムスのサンディ・ウェストにボーカルのシェリー・カーリー、ギターのリタ・フォード、ベーシストのジャッキー・フォックス、そして彼女ジョーン・ジェット、女性ロッカーのスーパースターが結集した伝説のグループがThe Runawaysです。

The Runawaysは4年間の短い活動期間で、日本では大人気でしたが、アメリカではほとんどヒットせずに解散したグループです、が、解散後のメンバーの活躍がすごかったですね。

もちろん、Joan Jettが1982年にリリースした"I Love Rock 'n' Roll"が最もヒット、7週間の1位を記録しました。Lita Fordもソロでのヒット、1988年には"Kiss Me Deadly"が最高位12位を記録、Cherie Currieは女優でも活躍したようです。

そのJoan Jett & the Blackhearts 、80年代半ばには、しばらくヒットが出ていませんでしたが、1988年に6枚目のアルバム『Up Your Alley』をリリース、このアルバムからのファーストシングル"I Hate Myself for Loving You" が最高位8位を記録、6年ぶりのTop10ヒットになりました。こちらをご覧ください→→→

この曲"Little Liar"ですが、『Up Your Alley』からの2曲目のシングル、曲の作者はJoan JettとDesmond Childの共作。このコンビは前作の"I Hate Myself for Loving You" と同じですが、曲調は全く違い、迫力あるパワーバラードでした。

正統派ハードロックバンドが作るパワーバラード、やっぱりそういう曲が私は好きなんですよね。ギターソロもカッコいい。さすがジョーン・ジェット、素晴らしい曲でした。
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビルボード Billboard All American Top40 1989年1月28日付 デフ・レパード Def Leppard - Armageddon It

2025-01-26 20:00:00 | 1989年ビルボードTop40
1989年ビルボード Billboard All American Top40、1989年1月28日付、2週目の1位はPhil Collinsの"Two Hearts"。Phil Collinsですが、ご存じ、Genesisのドラマー兼ボーカリストですが、ソロでも大ヒットを連発、ソロではまず、1981年に"I Missed Again"が最高位19位を記録、このシングルを皮切りに、この曲でTop40ヒットは13曲目、Top5ヒットは8曲目、84年の初のNo.1ヒット"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"から、この曲でついにソロ6曲目のNo.1となりました。

2位は5位からアップ、Sheriffの"When I'm With You"。Sheriffですが、カナダオンタリオ州で結成されたロックバンド。70年代後半に結成されて、85年には解散してしまったグループですが、カナダでヒットしてから6年後にアメリカのラジオで紹介されチャートを上昇、初のヒット曲がNo.1目前、2位まで上がってきました。

3位は前週と変わらず、Def Leppardの"Armageddon It"。Def Leppardですが、イギリス出身のハードロック・ヘヴィメタルグループ。1983年には"Photograph"が最高位12位を記録、この曲で8曲目のTop40ヒットで、4曲目のTop10ヒット、惜しくも1位を逃した"Pour Some Sugar On Me"、初のNo.1となった"Love Bites" に続き、3曲目のTop3ヒットです。

4位は1週のみの2位からダウン、Taylor Dayneの"Don't Rush Me"。Taylor Dayneですが、アメリカ・ニューヨーク出身のシンガー・ソングライター。デビューアルバムから、ファーストシングルの"Tell It to My Heart"が最高位7位、この曲が4曲目のシングルで、4曲すべてがTop10入り、2曲目のTop3ヒット、残念ながら初のNo.1にはなりませんでした。

5位は9位からジャンプアップ、White Lionの"When The Children Cry"。White Lionですが、アメリカニューヨークで結成されたロックバンド。セカンドアルバム『Pride』からのファーストシングル"Wait"が初のTop40ヒットで最高位8位を記録。この曲が2曲目のTop40ヒットで初のTop5入りです。

この週3位はDef Leppardの"Armageddon It"。最高位は前週の1月21日付と28日付の2週間の3位。年間チャートは53位。バンド3曲目のTop3ヒットになりました。

Def Leppardですが、イギリス出身のハードロック・ヘヴィメタルグループ。70年代後半、イギリスの「NWOBHM」の中で誕生したロックグループで、その中でも最も成功したグループの一つです。

1983年の彼ら3枚目のアルバム『炎のターゲット Pyromania』が1,000万枚以上売り上げる大ヒットアルバムとなり、続く1987年に発表した4枚目のアルバム『ヒステリア Hysteria』は、さらにそれを上回る特大のヒットアルバムとなり、シングルも、7曲目のTop40 ヒットとなった"Love Bites"で、ついにNo.1となりました。こちらをご覧ください→→→

その4枚目のアルバム『Hysteria』ですが、現時点ではなんと2,500万枚以上売り上げる歴史的な大ヒットアルバムとなっていますが、そのアルバムからは、まずは"Animal"が最高位19位、1曲おいて3曲目のシングル"Hysteria"が最高位10位、4曲目のシングル"Pour Some Sugar On Me"で、最高位2位を記録、なんと5枚目のシングル"Love Bites"でついにNo.1となりました。"Pour Some Sugar On Me"についてはこちらをご覧ください→→→

このアルバム『Hysteria』から、6枚目のシングルとなったのがこの曲"Armageddon It"。6枚目にして最高位3位を記録する、ハードロックバンドとしては、過去最高ではないかと思われるシングルヒットを連発しています。

曲の作者は、バンドメンバーのJoe Elliott、Rick Savage、Phil Collen、Steve Clarkに、プロデューサーのRobert John "Mutt" Langeの5人の共作。"Love Bites"のライター陣と同じですね。この曲のヒットにも、特にプロデューサーのRobert John "Mutt" Langeの力が大きかったのでしょう。

Def Leppardの曲は、Joe Elliottのパワフルなボーカルによるハードなロックですが、ハードな中にもメロディアスで聞きやすいところがある、そんなところがシングルヒットを連発する理由なのでしょう。この曲も、特にサビのコーラスがメロディアスで聞きやすい、ヒット性の高い曲でした。

今週    先週    song    /    artist
1 1 TWO HEARTS / PHIL COLLINS
2 5 WHEN I'M WITH YOU / SHERIFF
3 3 ARMAGEDDON IT / DEF LEPPARD
4 2 DON'T RUSH ME / TAYLOR DAYNE
5 9 WHEN THE CHILDREN CRY / WHITE LION
6 13 STRAIGHT UP / PAULA ABDUL
7 11 BORN TO BE MY BABY / BON JOVI
8 8 THE WAY YOU LOVE ME / KARYN WHITE
9 15 WILD THING / TONE LOC
10 14 ALL THIS TIME / TIFFANY
11 16 HOLDING ON / STEVE WINWOOD
12 4 MY PREROGATIVE / BOBBY BROWN
13 17 I WANNA HAVE SOME FUN / SAMANTHA FOX
14 18 THE LOVER IN ME / SHEENA EASTON
15 7 SMOOTH CRIMINAL / MICHAEL JACKSON
16 6 EVERY ROSE HAS ITS THORN / POISON
17 10 PUT A LITTLE LOVE IN YOUR HEART / ANNIE LENNOX & AL GREEN
18 22 SHE WANTS TO DANCE WITH ME / RICK ASTLEY
19 21 WALKING AWAY / INFORMATION SOCIETY
20 24 WHAT I AM / EDIE BRICKELL & NEW BOHEMIANS
21 19 LITTLE LIAR / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
22 12 I REMEMBER HOLDING YOU / BOYS CLUB
23 25 ANGEL OF HARLEM / U2
24 28 DIAL MY HEART / THE BOYS
25 30 YOU GOT IT (THE RIGHT STUFF) / NEW KIDS ON THE BLOCK
26 35 SURRENDER TO ME(FROM "TEQUILA SUNRISE") / ANN WILSON & ROBIN ZANDER
27 33 A LITTLE RESPECT / ERASURE
28 36 SHAKE FOR THE SHEIK / THE ESCAPE CLUB
29 39 THE LIVING YEARS / MIKE + THE MECHANICS
30 43 LOST IN YOUR EYES / DEBBIE GIBSON
31 26 WAITING FOR A STAR TO FALL / BOY MEETS GIRL
32 40 ALL SHE WANTS IS / DURAN DURAN
33 41 MY HEART CAN'T TELL YOU NO / ROD STEWART
34 20 IN YOUR ROOM / BANGLES
35 29 LOOK AWAY / CHICAGO
36 47 PARADISE CITY / GUNS N' ROSES
37 48 RONI / BOBBY BROWN
38 27 GIVING YOU THE BEST THAT I GOT / ANITA BAKER
39 31 KISS / THE ART OF NOISE FEATURING TOM JONES
40 52 DON'T TELL ME LIES / BREATHE
コメント (24)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アニー・レノックス&アル・グリーン - "Put a Little Love in Your Heart"(1989年の洋楽 Part2)

2025-01-23 20:00:00 | '89年洋楽
1989年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart2は、 Annie Lennox & Al Greenの”Put A Little Love In Your Heart"、邦題は「恋をあなたに」。最高位は1月14日付の1週間の第9位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

この曲”Put A Little Love In Your Heart"「恋をあなたに」ですが、元々は60年代から活躍するシンガーソングライターJackie DeShannonの1969年に最高位4位を記録したヒット曲。その曲を、Eurythmicsの Annie Lennoxと、シンガーソングライター・R&B歌手のAl Green がカバーして、映画『3人のゴースト』用にレコード化したものです。

Jackie DeShannonといえば、60年代からTop40ヒットを持っている歌手で、最も売れたのがこの曲"Put a Little Love in Your Heart"、最高位は4位でした。でもJackie DeShannonがそれ以上に有名なのは、1981年の年間チャート第1位、9週間の1位を記録したメガヒットKim Carnesの"Bette Davis Eyes"「ベティデイビスの瞳」の作者がこの人、シングルにはなっていませんが、オリジナルバージョンもJackie DeShannonアルバム収録曲です。こちらをご覧ください→→→

Annie Lennoxですが、もちろんご存じイギリスのポップデュオEurythmicsのメンバー。1983年に、"Sweet Dreams (Are Made of This)"が初めてのヒットでNo.1を記録、その後もコンスタントにTop40ヒットを続けています。85年のヒット曲"There Must Be an Angel (Playing with My Heart)"は名曲でしたね。こちらをご覧ください→→→

この曲"Put a Little Love in Your Heart"の89年バージョンのプロデュースは、Eurythmicsのもう一人David A. Stewart ですので、実際には、Eurythmics& Al Greenの曲といっていいでしょう。

そのAl Greenですが、60年代から活躍するシンガーソングライター・R&B歌手。初のTop40ヒットは1971年に最高位11位を記録した"Tired of Being Alone" で、その年には、"Let's Stay Together" が初のNo.1ヒットを記録、その後70年代中ごろまではTop40ヒットを連発します。それ以降ヒット曲が途絶えていましたが、この曲で12年ぶりにTop40に返り咲きました。

映画『3人のゴースト』ですが、リチャード・ドナー監督、ビル・マーレイとカレン・アレン主演のクリスマスファンタジー映画。映画はまずまずのヒットで、主題歌のヒットにも繋がりました。残念ながら私はこの映画を見ていませんが、評判は良かったようです。

こちらがオリジナルのJackie DeShannonのバージョン、1969年に最高位4位を記録しました。
コメント (17)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする