ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ダン・フォーゲルバーグ Dan Fogelberg - Run for the Roses(1982年の洋楽 Part20)

2018-06-09 22:38:23 | ’82年洋楽
1982年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart20はDan Fogelbergの"Run for the Roses"。
最高位は5月29日の1週だけでしたが18位を記録。年間チャートは圏外でした。

ダン・フォーゲルバーグですが、1970年代前半から活躍、1975年にジョー・ウオルッシュのプロデュースによる2枚目のアルバム『Souvenir』がヒット、そのアルバムからのシングル"Part of the Plan"が初めてTop40に入るヒットとなりました。その後、ジャズフルート奏者Tim Weisbergとの異色のジョイントアルバム「Twin Sons of Different Mothers」を発表、私はこのアルバムで大ファンになりました。そしてその後、「Phoenix」、「The Innocent Age」と名アルバムを続けて発表します。

"Run for the Roses"は2枚組の大作の名盤「The Innocent Age」からこれで4枚目となるTop40ヒットです。
この曲はダービー馬のことを歌った曲として有名です。
ケンタッキーダービーの優勝馬に贈られる「赤いバラのレイ」がこの曲名になっているのですね。
洋楽ファンが競馬を見るときのバックミュージックはこの曲しかありません。


彼は残念ながら2007年に56歳の若さで亡くなってしまいましたが、いまだに全世界に彼のファンがたくさんいて、彼の歌に癒されています。
コメント (17)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1982年6月5日付 ビルボード 全米 Top40 Tommy Tutone - 867-5309 / Jenny

2018-06-05 23:04:06 | 1982年ビルボードTop40
1982年6月5日付ビルボード All American Top40、4週目の1位はPaul McCartney and Stevie Wonderの"Ebony and Ivory"。Paul McCartneyとStevie Wonderのスーパースター同士のコラボレーション、ヒットしないわけはありません。Paul McCartneyとStevie Wonder、両者ともNo.1ソングを含め大ヒットを無数に持つヒットメーカー、No.1については、Paul McCartneyは1980年の"Coming Up"以来、Stevie Wonderは"Sir Duke"以来となりました。

2位は前週と変わらずこれで3週目の2位、Rick Springfieldの"Don't Take To Stranger"。2週間の1位を記録した"Jessie's Girl"に続くTop3ヒットになりました。
この週は1位から5位まで順位の変動はありませんでした、これで3週連続1位から5位まで同順位です。
3位はCharleneの"I've Never Been To Me"。この曲のリリースは1977年ですが5年を経てのヒット。Charlene、初めてのTop40ヒットでTop3ヒットとなりました。
4位はTommy Tutoneの"867-5309/Jenny"。Tommy Tutone、1980年に38位まで上がった"Angel Say No"以来のTop40ヒットで、大ヒットはもちろん初めて、ヒット曲はこの2曲のみでした。
5位はRay Parker Jr.の"The Other Woman"。Ray Parker Jr.、1981年に最高位4位を記録した"A Woman Needs Love (Just Like You Do)"以来2曲目のTop5ヒットです。

この週4位はTommy Tutoneの"867-5309 / Jenny"。最高位は5月22日から3週間連続の4位。年間チャートは最高位4位ながら16位。6月5日の時点ですでにHot100に20週目。最終的にはHot100に27週エントリーするロングセラーの大ヒットでした。

Tommy Tutoneという名前、リーダーの名前だと思われがちですが、TommyはリードボーカルのTommy Heathからきているようですが、「Tutone」はどこから来たのでしょう?
このバンド、デビューは1978年、ポップロックグループで、ファーストアルバム「Tommy Tutone」からシングルカットされた"Angel Say No"が1980年に最高位38位を記録、これが初めてのヒットです。
そして2枚目のアルバム「Tommy Tutone 2」から第一弾シングルがこの曲"867-5309 / Jenny"。
大変なロングセラーで、ゆっくりチャートを上昇、最高位4位ながら年間16位と初めての大ヒットになりました。
この曲のヒットとともに全米各地で"867-5309"への電話いたずらが相次ぎました(こういう題名の曲がヒットすれば当然でしょう)

この曲の作者はこの当時のバンドのメンバーJim KellerとソングライターのAlex Callという人。
結局彼らのヒット曲は2曲のみ。2発屋です。2発屋というのも結構印象に残ります。


こちらが初めてのヒット曲"Angel Say No"。1980年に最高位38位を記録しました。曲の感じはあんまりヒットしそうもなく、よくぞ38位まで上がったなぁと思える曲です。


今週 先週 song / artist
1 1 EBONY AND IVORY / PAUL MCCARTNEY & STEVIE WONDER
2 2 DON'T TALK TO STRANGERS / RICK SPRINGFIELD
3 3 I'VE NEVER BEEN TO ME / CHARLENE
4 4 867-5309 / TOMMY TUTONE
5 5 THE OTHER WOMAN / RAY PARKER JR.
6 7 DON'T YOU WANT ME / HUMAN LEAGUE
7 8 ALWAYS ON MY MIND / WILLIE NELSON
8 11 HEAT OF THE MOMENT / ASIA
9 6 65 LOVE AFFAIR / PAUL DAVIS
10 16 ROSANNA / TOTO
11 17 CRIMSON AND CLOVER / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
12 15 IT'S GONNA TAKE A MIRACLE / DENIECE WILLIAMS
13 13 EMPTY GARDEN / ELTON JOHN
14 14 MAN ON YOUR MIND / LITTLE RIVER BAND
15 9 DID IT IN A MINUTE / DARYL HALL & JOHN OATES
16 19 MAKING LOVE / ROBERTA FLACK
17 21 BODY LANGUAGE / QUEEN
18 26 LOVE'S BEEN A LITTLE HARD ON ME / JUICE NEWTON
19 24 LET IT WHIP / DAZZ BAND
20 29 HURTS SO GOOD / JOHN COUGAR
21 18 RUN FOR THE ROSES / DAN FOGELBERG
22 22 STILL IN SAIGON / CHARLIE DANIELS BAND
23 23 FANTASY / ALDO NOVA
24 31 CAUGHT UP IN YOU / 38 SPECIAL
25 25 MY GIRL / DONNIE IRIS
26 28 WITHOUT YOU / FRANKE & THE KNOCKOUTS
27 27 WAKE UP LITTLE SUSIE / SIMON & GARFUNKEL
28 30 WHEN IT'S OVER / LOVERBOY
29 33 TAINTED LOVE / SOFT CELL
30 32 WHEN HE SHINES / SHEENA EASTON
31 34 ANY DAY NOW / RONNIE MILSAP
32 35 PLAY THE GAME TONIGHT / KANSAS
33 56 TAKE ME DOWN / ALABAMA
34 39 ONLY THE LONELY / MOTELS
35 42 BREAK IT UP / FOREIGNER
36 36 I DON'T KNOW WHERE TO START / EDDIE RABBITT
37 43 FORGET ME NOTS / PATRICE RUSHEN
38 40 FRIENDS IN LOVE / DIONNE WARWICK & JOHNNY MATHIS
39 41 MURPHY'S LAW / CHERI
40 45 PERSONALLY / KARLA BONOFF
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルド・ノヴァ Aldo Nova - Fantasy(1982年の洋楽 Part19)

2018-06-03 20:25:40 | ’82年洋楽
1982年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart19はAldo Novaの"Fantasy"。
最高位は5月29日と6月5日の23位。年間チャートは圏外でした。

Aldo Nova、カナダ出身のロックミュージシャンでありシンガーソングライターです。
残念ながら一発屋。Top40ヒットはこの曲のみ,Hot100ももう1曲だけでした。
Novaはラテン語で「新しい」という意味。そして天文用語では「新星」です。
「新星」は太陽くらいの大きさの恒星の寿命が来ると、最後に爆発して数百倍から数百万倍の明るさになる星。その一瞬で星の寿命が尽きます。
残念ながらその名のとおり、チャート的には一瞬のヒットになってしまいました。

しかしながら、彼はその後もソングライターとして、そしてギタリストとしても活躍します。
特にカナダの歌姫Celine Dionに曲を提供、彼の作による"A New Day Has Come"は2002年にリリースされ、最高位22位、年間91位の大ヒットになります。
また、Bon Joviのアルバム「Blaze of Glory」にもギタリスト・キーボードで参加するなど現在もマルチに活躍しているようです。

"Fantasy"ですが、Aldo Nova自身の作。ギター実にカッコいい、ギターソロにはゾクゾクきます。彼のハイトーンの声もロックにぴったりですね。
この曲のみで終わって残念でした。
Music videoはヘリコプターが登場したりギターが光線銃になったりと大掛かりで楽しい映像になっています。ぜひ楽しんでください。


こちらの曲が"Foolin' Yourself"、もう1曲のHot100ヒット。残念ながら最高位65位でTop40には入りませんでしたが、こちらはポップでかつカッコイイ曲です。
コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする