ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

Bryan Adams-Straight from the Heart(1983年の洋楽 Part20)

2019-06-13 23:16:56 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart20はBryan Adamsの"Straight from the Heart"。
最高位は5月28日と6月4日の第10位。年間チャートは71位。その後スーパースターになるBryan Adamsの初めてのヒットです。

Bryan Adamsですが、カナダ出身のロックアーチスト。
デビューアルバム『Bryan Adams』は1980年にリリース、その時はカナダで多少話題にはなりましたが、アメリカでは全くヒットしませんでした。
アメリカで人気が出たのは3枚目のアルバム『Cuts Like a Knife』。このアルバムはカナダでは8位、アメリカでも8位となる初めてのヒットアルバムになります。

このアルバムからの初めてのシングルがこの曲"Straight from the Heart"です。
曲の作者はカナダのシンガーソングライターEric KagnaとBryan Adamsの共作。
彼のハスキーボイスで歌うロックバラードがロックファンの心をとらえたのでしょうか、彼の初めての大ヒットになりました。


こちらはライブ映像です。ライブが実にかっこいい。
コメント (24)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1983年6月11日付 ビルボード 全米 Top40 David Bowie - Let's Dance

2019-06-09 21:19:43 | 1983年ビルボードTop40
1983年6月11日付ビルボード All American Top40、3週目の1位の大ヒットになりました、Irene Caraの"Flashdance ... What A Feeling"、映画『フラッシュダンス』の主題歌です。Irene Caraですが、1980年のこちらも映画『フェーム』の主題歌で最高位4位を記録して以来の2曲目のTop5ヒット、もちろん初めてのNo.1獲得です。

1週間の1位からダウンしてこれで3週目の2位はDavid Bowieの"Let's Dance"。David Bowie、Top40には1976年に10位を記録した"Golden Years"以来の登場(Queenとの"Under Pressure"を除きます)。1位では1975年の"Fame"以来2曲目となります。
3位は4位からアップ、Culture Clubの"Time (Clock Of The Heart) "。アメリカでのデビューシングルで2位を記録した"Do You Really Want to Hurt Me"に続く2曲連続のTop5ヒットです。
4位は1週間の3位からダウン、Men At Workの"Overkill"。新人で"Who Can It Be Now?"、"Down Under"と2曲連続のNo.1を記録、この曲で3曲連続のTop5入りです。
5位は7位からアップ、Lionel Richieの"My Love"。Lionel Richieですが、The Commodoresでは数々の大ヒットを持っていて、Diana Rossとのデュエットソング"Endless Love"はご存知9週間の1位の特大のヒット、ソロでは1位になった"Truly"、4位を記録した"You Are"に続くTop5ヒットです。

この週2位はDavid Bowieの"Let's Dance"。強力な1位Michael Jacksonの"Beat It"と"Flashdance ... What A Feeling"に挟まれながらも1週間のみでしたが1位を記録、年間チャートは18位。1975年に2週間の1位、年間7位の"Fame"以来の大ヒットになりました。

David Bowie、彼のことについては私より詳しい方がたくさんいらっしゃるとは思いますが、私の知っている範囲で書いてみます。
デビューは1964年で、まずはシングルのみを発売しますがヒットせず、デビューアルバム『David Bowie』のリリースが1967年、アルバムには収録されていませんでしたが、その頃発売されたシングル"The Laughing Gnome" がイギリスでヒットします。
そして1969年、映画『2001年宇宙の旅』をモチーフにした彼の2枚目のアルバム『Space Oddity』がイギリスで大ヒット、人気ロックミュージシャンの仲間入りします。
そしてグラムロックの第一人者として活躍、1972年のMott the Hoople"All the Young Dudes"「すべての若き野郎ども」はDavid Bowieの作であり、プロデュースも彼が手掛けています。この曲、名曲でしたよね。

1975年にはアルバム『Young Americans』を発表、ソウル色の強いアルバムでしたが、イギリスとアメリカで大ヒット、シングルもジョン・レノンと組んで作成した"Fame"が前述のように2週間のNo.1、年間7位の大ヒットとなります。
そして続いて1976年に発表されたアルバム『Station to Station』も大ヒット、シングルカットされた"Golden Years"も10位を記録します。

その後しばらく、アメリカでのシングルヒットは途絶えますが、アルバムは全世界で続けてヒット、イギリス・ヨーロッパではシングルもコンスタントにヒットします。
その間アメリカでのシングルチャートでは1981年にQueenとのコラボシングル"Under Pressure"が29位を記録します。

そして1983年にリリースされた彼の14枚目のアルバム『Let's Dance』が全世界的に大ヒットして各国で1位を記録、アメリカでは最高位4位でしたが、2年連続年間チャートに入るこれも大ヒットとなります。
このアルバムのプロデュースは、David BowieとともにあのChicのNile Rodgers。Nile Rodgersと組んだらもちろんダンサブルでおしゃれなアルバムになりますよね。そういうことでこのアルバム、全世界で爆発的な大ヒットとなります。
もう一つ、このアルバムのギタリストはまだそんなにメジャーではなかったStevie Ray Vaughan。このアルバムで全世界的に知られたギタリストになります。

さて、シングル"Let's Dance"、作者はDavid BowieでプロデューサーはNile Rodgers。ダンサブルでカッコイイ曲ですよね、全世界で大ヒットしました。


アルバムバージョンは7分超ありますが、終盤のギターソロが実にカッコいいです。Stevie Ray Vaughan が弾いているのでしょうね。


今週 先週 song / artist
1 1 FLASHDANCE ... WHAT A FEELING / IRENE CARA
2 2 LET'S DANCE / DAVID BOWIE
3 4 TIME (CLOCK OF THE HEART) / CULTURE CLUB
4 3 OVERKILL / MEN AT WORK
5 7 MY LOVE / LIONEL RICHIE
6 6 BEAT IT / MICHAEL JACKSON
7 5 SHE BLINDED ME WITH SCIENCE / THOMAS DOLBY
8 12 ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME / NAKED EYES
9 14 DON'T LET IT END / STYX
10 11 AFFAIR OF THE HEART / RICK SPRINGFIELD
11 16 ELECTRIC AVENUE / EDDY GRANT
12 13 FAITHFULLY / JOURNEY
13 15 FAMILY MAN / DARYL HALL & JOHN OATES
14 8 LITTLE RED CORVETTE / PRINCE
15 18 NEVER GONNA LET YOU GO / SERGIO MENDES
16 19 SHE'S A BEAUTY / TUBES
17 20 TOO SHY / KAJAGOOGOO
18 21 I'M STILL STANDING / ELTON JOHN
19 22 WANNA BE STARTIN' SOMETHIN' / MICHAEL JACKSON
20 9 SOLITAIRE / LAURA BRANIGAN
21 10 STRAIGHT FROM THE HEART / BRYAN ADAMS
22 28 COME DANCING / KINKS
23 26 TRY AGAIN / CHAMPAIGN
24 27 WE TWO / LITTLE RIVER BAND
25 36 EVERY BREATH YOU TAKE / POLICE
26 33 OUR HOUSE / MADNESS
27 29 THE WOMAN IN YOU / BEE GEES
28 34 ALL THIS LOVE / DEBARGE
29 17 PHOTOGRAPH / DEF LEPPARD
30 32 THAT'S LOVE / JIM CAPALDI
31 23 I WON'T HOLD YOU BACK / TOTO
32 42 BABY JANE / ROD STEWART
33 35 NO TIME FOR TALK / CHRISTOPHER CROSS
34 30 THE ONE THING / INXS
35 44 ROLL ME AWAY / BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND
36 31 STRANGER IN MY HOUSE / RONNIE MILSAP
37 37 ALL MY LIFE / KENNY ROGERS
38 40 THE CLOSER YOU GET / ALABAMA
39 41 DON'T PAY THE FERRYMAN / CHRIS DEBURGH
40 43 WISHING / FLOCK OF SEAGULLS
コメント (25)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Ronnie Milsap - Stranger In My House(1983年の洋楽 Part19)

2019-06-06 20:40:22 | '83年洋楽
1983年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart19はRonnie Milsapの"Stranger In My House"。
最高位は5月28日の23位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

やっぱり時々は日本では知られていないマイナーな曲を紹介したくなります。で、今回はRonnie Milsapの"Stranger In My House"。
Ronnie Milsapですが、アメリカのカントリーシンガー。先天性の病気で全盲の歌手です。

Ronnie Milsap、日本ではまずヒットしないタイプの歌手ですが、とくにアメリカでは国民的な大人気カントリー歌手です。
70年代にデビュー後、Top40ヒットは1977年に"It Was Almost Like A Song"で初めて登場。最高位16位を記録します。
彼の最高のシングルヒットは1981年の"(There's) No Gettin' Over Me"、最高位5位を記録する大ヒット曲となります。
そしてこの曲が最後のTop40ヒットになるのですが、その後も90年代にかけてカントリーチャートではヒットを連発、カントリー界では無数の大ヒットを持っているスーパースターです。

そしてこの曲"Stranger in My House"ですが、曲の作者はカントリー歌手のMike Reid。
この曲はカントリーというよりもポップであり、ギターソロも入るカントリー・ロックでもあります。
余りにロックっぽかったからなのでしょうか、最高位23位といまいちのヒットだったですが、私としてはそのロックぽいところが大好きな曲です。
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1983年6月4日付 ビルボード 全米 Top40 Prince - Little Red Corvette

2019-06-02 20:53:32 | 1983年ビルボードTop40
1983年6月4日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はIrene Caraの"Flashdance ... What A Feeling"、映画『フラッシュダンス』の主題歌です。Irene Caraですが、1980年のこちらも映画『フェーム』の主題歌で最高位4位を記録して以来の2曲目のTop5ヒット、もちろん初めてのNo.1獲得です。

1週間の1位からダウンして2週目の2位はDavid Bowieの"Let's Dance"。David Bowie、Top40には1976年に10位を記録した"Golden Years"以来の登場(Queenとの"Under Pressure"を除きます)。1位では1975年の"Fame"以来2曲目となります。
3位は3週間の4位からアップ、Men At Workの"Overkill"。新人で"Who Can It Be Now?"、"Down Under"と2曲連続のNo.1を記録、この曲で3曲連続のTop5入りです。
4位は8位からアップ、Culture Clubの"Time (Clock Of The Heart) "。アメリカでのデビューシングルで2位を記録した"Do You Really Want to Hurt Me"に続く2曲連続のTop5ヒットです。
5位は前週と変わらず4週目の5位、Thomas Dolbyの"She Blinded Me With Science"。イギリスではヒットを持っていますが、アメリカでは初めてのヒットでTop5入りです。

この週6位からダウンしての8位はPrinceの"Little Red Corvette"。
最高位は5月21日と28日の6位、年間チャートは25位。1979年に最高位11位を記録した彼の初めてのヒットシングル"I Wanna Be Your Lover"から4年ぶりのTop40ヒットで大ヒットとなりました。

Princeですが、デビューアルバムは1978年にリリースした『For You』ですがヒットせず、2枚目のアルバム『Prince』が彼の実質的なデビューアルバムと言っていいでしょう、最高位22位を記録するヒットアルバムとなり、前述のようにシングル"I Wanna Be Your Lover"が最高11位を記録するヒットとなります。
その時にはAT40でもだいぶ話題になりました、すべての楽器を彼一人で演奏し、曲もすべて作る天才ミュージシャンとして紹介されました。(ただ、その時は、正直「気色悪い人だなぁ(~_~)」とも思っていました(ファンの皆様ゴメンナサイ!今はそんなこと思っていませんよ))

さて、そのPrinceですが、その後出した2枚のアルバムはいまいちの売り上げ、シングルもTop40には入りませんでした。そして1982年10月にリリースされた彼の5枚目のアルバム、2枚組の大作『1999』が大ヒットします。当初はそこそこの売り上げ、ファーストシングルカットされた"1999"も最高位44位とTop40入りを逃しましたが、2枚目のシングル"Little Red Corvette"が最高位6位の大ヒット、それに伴ってアルバムの方もチャートを上昇し最高位9位(プリンスが亡くなった2016年には7位を記録、これがこのアルバムの最高位になります)、Billboard200年間チャートも5位の大ヒットアルバムとなります。超ロングヒットアルバムで、翌年の年間チャートでも22位にエントリーします。また、"Little Red Corvette"のヒットの後、ファーストシングルの"1999"が再度チャートを上昇、最高位12位を記録します。
アルバム『1999』も2枚組にもかかわらずすべての曲が彼の作によるもの。プロデュースも彼自身が手掛けています。バックバンドに初めてThe Revolutionが付きますが、それでもほとんどの楽器を彼が演奏しています。やっぱり天才ですね。

"Little Red Corvette"のギターソロはプリンスではなく、The RevolutionのメンバーDez Dickersonが弾いています。(プリンスはギターだけは苦手なのかなぁ、と思いましたが、いやいやそんなことはありません。彼は天才ギタリストでもあります。こちらをご覧ください
この曲で初めてプリンスを好きになりました。さびの部分が大好きです。ギターもカッコイイですね。


今週 先週 song / artist
1 1 FLASHDANCE ... WHAT A FEELING / IRENE CARA
2 2 LET'S DANCE / DAVID BOWIE
3 4 OVERKILL / MEN AT WORK
4 8 TIME (CLOCK OF THE HEART) / CULTURE CLUB
5 5 SHE BLINDED ME WITH SCIENCE / THOMAS DOLBY
6 3 BEAT IT / MICHAEL JACKSON
7 9 MY LOVE / LIONEL RICHIE
8 6 LITTLE RED CORVETTE / PRINCE
9 7 SOLITAIRE / LAURA BRANIGAN
10 10 STRAIGHT FROM THE HEART / BRYAN ADAMS
11 11 AFFAIR OF THE HEART / RICK SPRINGFIELD
12 12 ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME / NAKED EYES
13 13 FAITHFULLY / JOURNEY
14 14 DON'T LET IT END / STYX
15 17 FAMILY MAN / DARYL HALL & JOHN OATES
16 25 ELECTRIC AVENUE / EDDY GRANT
17 16 PHOTOGRAPH / DEF LEPPARD
18 24 NEVER GONNA LET YOU GO / SERGIO MENDES
19 20 SHE'S A BEAUTY / TUBES
20 26 TOO SHY / KAJAGOOGOO
21 28 I'M STILL STANDING / ELTON JOHN
22 41 WANNA BE STARTIN' SOMETHIN' / MICHAEL JACKSON
23 19 I WON'T HOLD YOU BACK / TOTO
24 15 JEOPARDY / GREG KIHN BAND
25 18 DER KOMMISSAR / AFTER THE FIRE
26 27 TRY AGAIN / CHAMPAIGN
27 32 WE TWO / LITTLE RIVER BAND
28 37 COME DANCING / KINKS
29 33 THE WOMAN IN YOU / BEE GEES
30 30 THE ONE THING / INXS
31 23 STRANGER IN MY HOUSE / RONNIE MILSAP
32 34 THAT'S LOVE / JIM CAPALDI
33 40 OUR HOUSE / MADNESS
34 35 ALL THIS LOVE / DEBARGE
35 36 NO TIME FOR TALK / CHRISTOPHER CROSS
36 - EVERY BREATH YOU TAKE / POLICE
37 38 ALL MY LIFE / KENNY ROGERS
38 21 RIO / DURAN DURAN
39 39 LOOKING FOR A STRANGER / PAT BENATAR
40 44 THE CLOSER YOU GET / ALABAMA
コメント (19)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする