ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1984年2月11日付 Lionel Richie - Running With The Night

2020-02-09 22:14:41 | 1984年ビルボードTop40
1984年2月11日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はCulture Clubの"Karma Chameleon"。
Culture Clubですが、アメリカでの初めてのヒット"Do You Really Want to Hurt Me"が第2位を記録、続くシングル"Time (Clock of the Heart)"も連続2位。この曲でついに初めてのNo.1獲得となりました。

2位は4位からアップ、Kool & The Gangの"Joanna"。Kool & The Gang、R&B界のスーパースター、レギュラーチャートでも1980年のNo.1ヒット"Celebration"を始めこの曲で7曲目のTop10ヒット、4曲目のTop5ヒットです。
3位は前週と変わらずこれで3週目の3位、The Romanticsの"Talking in Your Sleep"。The Romanticsですが、アメリカ出身のロックグループ。彼ら初めてのTop40ヒットでTop3入りです。
4位は2位からダウン、2週間の1位の大ヒット、Yesの"Owner Of A Lonely Heart"。Yesですが、ロックファンの方々ならばご存知、イギリスのプログレッシブ・ロックバンド、プログレロックの先駆者。アルバムでは『こわれもの』や『危機』などがアメリカでも大ヒットしていますが、シングルは1971年に最高位40位を記録した"Your Move"、1972年に13位を記録した"Roundabout"に続く3曲目のTop40ヒットで、もちろん初めてのNo.1ヒットです。
5位は11位からまさにジャンプアップ、Van Halenの"Jump"。Van Halenですが、初めてのヒット"You Really Got Me"以来この曲で5曲目のTop40ヒットで、初めてのTop5入りです。

この週7位はLionel Richieの"Running With The Night "。
最高位はこの2月11日付の7位。年間チャートは53位でした。

Lionel Richie、皆さんご存知The Commodoresの中心人物。数々のポップスバラードの名曲を生み出したスーパースターです。

1981年からソロ活動を開始、いきなりDiana Rossとのサウンドトラック"Endless Love"で9週間の1位、年間チャート2位の特大のヒットを記録します。その後ソロのファーストアルバム『Lionel Richie』を発表、そのアルバムからのシングルカット"Truly"が1位、"You Are"が4位、"My Love"5位と、バラードの大ヒットを連発します。

続いて1983年に2枚目のソロアルバム『Can't Slow Down』を発表、そのアルバムからのファーストシングル"All Night Long (All Night)"が4週間の1位を記録する大ヒットとなります。
この"All Night Long (All Night)"はお得意のバラードではなく、軽快なダンスポップス。良い曲でした。
そして続くシングルカットがこの曲"Running With The Night "です。

"Running With The Night "ですが、曲の作者はLionel Richie自身とCynthia Weilの共作。Cynthia Weilはアメリカのソングライターですが、彼女の夫のBarry Mannも有名ソングライター。夫妻で数々の名曲を作った凄い方々です。
代表作はAaron Neville & Linda Ronstadtの"Don't Know Much"、Hansonの"I Will Come to You"など、いい曲作りますね。
プロデューサーは、こちらもLionel Richie自身とJames Anthony Carmichaelの二人。James Anthony Carmichaelですが、コモドアーズ時代からLionel Richieと組んで活動している名コンビです。

アップテンポでロック系のこの曲、なんといってもこの曲の特徴は途中のギターソロ、すごくカッコ良いですが、これはSteve Lukatherが弾いているのですよね。ドラムスにもJeff Porcaroが参加しています。バックボーカルには"All Night Long (All Night)"に続きRichard Marxが参加しています。


今週 先週 song / artist
1 1 KARMA CHAMELEON / CULTURE CLUB
2 4 JOANNA / KOOL & THE GANG
3 3 TALKING IN YOUR SLEEP / ROMANTICS
4 2 OWNER OF A LONELY HEART / YES
5 11 JUMP / VAN HALEN
6 8 THAT'S ALL / GENESIS
7 7 RUNNING WITH THE NIGHT / LIONEL RICHIE
8 10 PINK HOUSES / JOHN COUGAR
9 9 THINK OF LAURA / CHRISTOPHER CROSS
10 6 I GUESS THAT'S WHY THEY CALL IT THE BLUES / ELTON JOHN
11 5 BREAK MY STRIDE / MATTHEW WILDER
12 18 99 LUFTBALLONS / NENA
13 14 LET THE MUSIC PLAY / SHANNON
14 15 AN INNOCENT MAN / BILLY JOEL
15 21 GIRLS JUST WANT TO HAVE FUN / CYNDI LAUPER
16 12 I STILL CAN'T GET OVER LOVING YOU / RAY PARKER JR.
17 22 NOBODY TOLD ME / JOHN LENNON
18 19 WRAPPED AROUND YOUR FINGER / POLICE
19 20 MIDDLE OF THE ROAD / PRETENDERS
20 - THRILLER / MICHAEL JACKSON
21 23 YAH MO B THERE / MICHAEL MCDONALD & JAMES INGRAM
22 16 HOLIDAY / MADONNA
23 24 SO BAD / PAUL MCCARTNEY
24 13 SAY SAY SAY / PAUL MCCARTNEY & MICHAEL JACKSON
25 29 NEW MOON ON MONDAY / DURAN DURAN
26 31 I WANT A NEW DRUG / HUEY LEWIS & THE NEWS
27 32 GOT A HOLD ON ME / CHRISTINE MCVIE
28 39 HERE COMES THE RAIN AGAIN / EURYTHMICS
29 30 SEND ME AN ANGEL / REAL LIFE
30 17 TWIST OF FATE / OLIVIA NEWTON-JOHN
31 35 BANG YOUR HEAD / QUIET RIOT
32 36 THIS WOMAN / KENNY ROGERS
33 52 SOMEBODY'S WATCHING ME / ROCKWELL
34 33 NIGHTBIRD / STEVIE NICKS
35 37 GIVE IT UP / KC
36 41 FOOTLOOSE / KENNY LOGGINS
37 38 THE DREAM (HOLD ON TO YOUR DREAM) / IRENE CARA
38 42 ALMOST OVER YOU / SHEENA EASTON
39 59 THE LANGUAGE OF LOVE / DAN FOGELBERG
40 63 AUTOMATIC / POINTER SISTERS
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Madonna - Holiday(1984年の洋楽 Part5)

2020-02-06 22:14:00 | '84年洋楽
1984年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart5はMadonnaの"Holiday"。
最高位は1月28日と2月4日の16位。年間チャートは79位。
スーパースターマドンナの記念すべき初めてのヒットがこの曲です。

Madonnaですが、デビューはこの曲の入ったアルバム、1983年リリースの『Madonna』です。
このアルバムからの初めてのシングルは"Everybody"。レギュラーチャートではヒットにはなりませんでしたが、ダンスチャートで3位を記録するヒットとなります。次のシングル"Burning Up"も同じくダンスチャートでのヒットでした。
そしてサードシングルがこの曲"Holiday"です。ダンスチャートではNo.1を記録、レギュラーチャートでも上昇し、最高位16位を記録します。
妖艶なマドンナがキレキレのダンスを披露するPVは衝撃的でした。

"Holiday"の作者はダンスグループPure Energyのメンバーの二人Curtis Hudson と Lisa Stevens。
最高位は16位ながらHot100に21週間滞在するロングヒットで年間チャートでも79位にエントリーするヒットとなります。
ただ、この曲のヒットの時には、まさかマドンナがのちに「クイーン・オブ・ポップ」と呼ばれるほどのスーパースターになるとは予想だにしていませんでした。

その後のマドンナのヒット、素晴らしいもので、このアルバム『Madonna』からの次のシングル"Lucky Star"が4位、なんと5枚目のシングル"Borderline"が10位、そして次のアルバムがご存知『Like a Virgin』で、アルバム、シングルとも歴史的な大ヒットとなります。
コメント (22)
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ビルボード 全米 Top40 1984年2月4日付 Elton John - I Guess That's Why They Call It The Blues

2020-02-02 20:14:08 | 1984年ビルボードTop40
1984年2月4日付ビルボード All American Top40、2位から上がって1位はCulture Clubの"Karma Chameleon"。
Culture Clubですが、アメリカでの初めてのヒット"Do You Really Want to Hurt Me"が第2位を記録、続くシングル"Time (Clock of the Heart)"も連続2位。この曲でついに初めてのNo.1獲得となりました。

2週間の1位からダウンしての2位はYesの"Owner Of A Lonely Heart"。Yesですが、ロックファンの方々ならばご存知、イギリスのプログレッシブ・ロックバンド、プログレロックの先駆者。アルバムでは『こわれもの』や『危機』などがアメリカでも大ヒットしていますが、シングルは1971年に最高位40位を記録した"Your Move"、1972年に13位を記録した"Roundabout"に続く3曲目のTop40ヒットで、もちろん初めてのNo.1ヒットです。
3位は前週と変わらず、The Romanticsの"Talking in Your Sleep"。The Romanticsですが、アメリカ出身のロックグループ。彼ら初めてのTop40ヒットでTop3入りです。
4位は6位からアップ、Kool & The Gangの"Joanna"。Kool & The Gang、R&B界のスーパースター、レギュラーチャートでも1980年のNo.1ヒット"Celebration"を始めこの曲で7曲目のTop10ヒット、4曲目のTop5ヒットです。
5位は前週と変わらずこれで3週目の5位、Matthew Wilderの"Break My Stride"。Matthew Wilderの2曲目のシングルですが、ファーストシングルはHot100にも入らず、初めてのTop40ヒットがTop5入りです。

この週6位はElton Johnの"I Guess That's Why They Call It The Blues"。
最高位は1月28日付の第4位。年間チャートは33位。数々の大ヒットを持っているスーパースターElton Johnですが、Top5ヒットは1980年に3位を記録した"Little Jeannie"以来、年間チャートでこれだけ上位に食い込んだのは1979年に年間36位を記録した"Mama Can't Buy You Love"以来となります。

Elton John、改めて彼のヒットの歴史をたどってみますと、デビューアルバムは60年代にリリースした『Empty Sky』。ただしこれはイギリスでのリリースで(アメリカでは1975年にリリースされました)、アメリカでの初めてのアルバムは1970年にリリースした2枚目のスタジオアルバムの『Elton John』、そのアルバムから"Your Song"が全米で8位、イギリスでも7位の大ヒットとなり、アルバムも最高位4位を記録します。
それからのエルトンの活躍は凄いもので、1972年には"Rocket Man"が最高位6位、そしてついに"Crocodile Rock"が全米No.1を記録します。それからは大ヒットを連発、"Bennie and the Jets"、"Lucy in the Sky with Diamonds"、"Philadelphia Freedom"、"Island Girl"、そしてKiki Deeとのデュエット曲"Don't Go Breaking My Heart"と、70年代に6曲のNo.1ヒットを記録します。
その後、活動休止期間や、盟友の作詞家Bernie Taupinとのコンビを解消したりと、人気にも陰りが見えます。ただ、その期間についても、毎年シングルヒットをTop40に送り込んでいました。

そして1983年にリリースした彼の17枚目のスタジオアルバム『Too Low for Zero』ではBernie Taupinとのコンビが完全復活、アルバム全曲の作詞をBernie Taupinが手掛けます。このアルバムには長くエルトン・ジョンのバックを務めていたNigel Olssonも完全復帰していますね。

そのアルバムからの3曲目のシングルヒットがこの曲"I Guess That's Why They Call It The Blues"です。
曲はElton JohnとBernie Taupinのコンビに Davey Johnstoneが加わった3人の共作。バックのハーモニカはStevie Wonderです。
この曲いい曲なんですよね。80年代に入ってからの彼の曲の中では、私の一番のお気に入りです。


今週 先週 song / artist
1 2 KARMA CHAMELEON / CULTURE CLUB
2 1 OWNER OF A LONELY HEART / YES
3 3 TALKING IN YOUR SLEEP / ROMANTICS
4 6 JOANNA / KOOL & THE GANG
5 5 BREAK MY STRIDE / MATTHEW WILDER
6 4 I GUESS THAT'S WHY THEY CALL IT THE BLUES / ELTON JOHN
7 8 RUNNING WITH THE NIGHT / LIONEL RICHIE
8 10 THAT'S ALL / GENESIS
9 11 THINK OF LAURA / CHRISTOPHER CROSS
10 12 PINK HOUSES / JOHN COUGAR
11 20 JUMP / VAN HALEN
12 14 I STILL CAN'T GET OVER LOVING YOU / RAY PARKER JR.
13 7 SAY SAY SAY / PAUL MCCARTNEY & MICHAEL JACKSON
14 18 LET THE MUSIC PLAY / SHANNON
15 19 AN INNOCENT MAN / BILLY JOEL
16 16 HOLIDAY / MADONNA
17 9 TWIST OF FATE / OLIVIA NEWTON-JOHN
18 22 99 LUFTBALLONS / NENA
19 23 WRAPPED AROUND YOUR FINGER / POLICE
20 21 MIDDLE OF THE ROAD / PRETENDERS
21 31 GIRLS JUST WANT TO HAVE FUN / CYNDI LAUPER
22 27 NOBODY TOLD ME / JOHN LENNON
23 24 YAH MO B THERE / MICHAEL MCDONALD & JAMES INGRAM
24 25 SO BAD / PAUL MCCARTNEY
25 13 UNION OF THE SNAKE / DURAN DURAN
26 26 BABY I LIED / DEBORAH ALLEN
27 17 THE CURLY SHUFFLE / JUMP 'N THE SADDLE
28 15 SAY IT ISN'T SO / DARYL HALL & JOHN OATES
29 37 NEW MOON ON MONDAY / DURAN DURAN
30 32 SEND ME AN ANGEL / REAL LIFE
31 40 I WANT A NEW DRUG / HUEY LEWIS & THE NEWS
32 44 GOT A HOLD ON ME / CHRISTINE MCVIE
33 33 NIGHTBIRD / STEVIE NICKS
34 28 TIME WILL REVEAL / DEBARGE
35 38 BANG YOUR HEAD / QUIET RIOT
36 41 THIS WOMAN / KENNY ROGERS
37 42 GIVE IT UP / KC
38 39 THE DREAM (HOLD ON TO YOUR DREAM) / IRENE CARA
39 53 HERE COMES THE RAIN AGAIN / EURYTHMICS
40 34 STAY WITH ME TONIGHT / JEFFREY OSBORNE
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