1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart44はLoverboyの"Lovin' Every Minute of It"。最高位は11月2日付の第9位。年間チャートは、年度の途中にかかったからでしょうか、圏外になってしまいました。
Loverboyですが、カナダカルガリー出身のロックグループ。ボーカルのマイク・レノとギターのポール・ディーンが中心になって結成された5人組。
1980年にデビューアルバム「Loverboy」を発表、収録の"Turn Me Loose"が本国カナダやオーストラリアで大ヒット、アメリカでは最高位35位の、デビューシングルで初めてのTop40ヒットになりました。
その後も大ヒットまでには至りませんでしたが、3枚目のアルバムまでに、Top40ヒットシングルは計5曲。最もヒットしたのが最高位11位を記録した"Hot Girls in Love"でした。
その間、 Mike Reno がハートの Ann Wilsonとのデュエット"Almost Paradise"が最高位7位、年間57位と大ヒットシングルとなりました。この曲は映画『フットルース』のサントラ収録曲ですね。こちらをご覧ください→→→
この曲"Lovin' Every Minute of It"ですが、彼ら4枚目の同名アルバム『Lovin' Every Minute of It』からのファーストシングルカット。
曲の作者はRobert John "Mutt" Lange。 Robert John "Mutt" Langeといえば、人気のソングライターです。Def LeppardやAC/DC、Bryan Adams、Michael Boltonなどなど、いい曲作ります。こちらをご覧ください→→→
1985年11月9日付ビルボード All American Top40、この週も1位の交代がありました、これでついに5週連続の1位交代です、2位から上がって1位はJan Hammerの"Miami Vice Theme"。Jan Hammerですが、チェコスロバキア出身のプロデューサー、ピアニスト、キーボードプレイヤー。テレビドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』のテーマ曲のこの曲で初めてのTop40ヒットがついにNo.1獲得です。
2位は1週のみの1位からダウン、Stevie Wonderの"Part Time Lover"。Stevie Wonderですが、もちろん皆さんご存知のソウル界の、いや音楽界のスーパースター。デビューは60年代、早くも63年には"Fingertips – Part 2"が初めてのNo.1ヒット、その後も数多くのヒット曲を重ね、この曲でなんと9曲のNo.1、14曲目のTop3ヒットになりました。
3位は4位からアップ、Tears For Fearsの"Head Over Heels"。イギリス出身のデュオTears For Fears、アメリカでの初ヒット"Everybody Wants to Rule the World"、続く"Shout"と、2曲連続の1位を記録、さらに続いてシングルカットされたこの曲で、3曲連続のTop3ヒットとなりました。
4位は6位からアップ、Glenn Freyの"You Belong To The City"。Glenn Freyですが、もちろん皆さんご存知、The EaglesでDon Henleyとともに、ボーカリスト、ソングライター、ギタリストとして活躍し、イーグルス活動停止後、ソロではこの曲で6曲目のTop40ヒット、最高位2位の"The Heat Is On"に続く2曲目のTop5ヒットです。この曲、1位のJan Hammerと同じくテレビドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』サントラ収録曲です。
5位は7位からアップ、Starshipの"We Built This City"。Starship、ルーツは60年代のJefferson Airplaneまでさかのぼります。その後、1974年にJefferson Starshipとなり、さらに1984年、ジェファーソン・エアプレイン創設メンバーのポール・カントナーがバンドを去ったことにより、Starshipとなりました。Starshipとしては初めてのヒットですが、Jefferson Airplane時代の最高位5位の"Somebody to Love"、Jefferson Starship時代の最高位3位の"Miracles"と合わせて3曲目のTop5ヒットです。
今週 先週 song / artist
1 2 MIAMI VICE THEME / JAN HAMMER
2 1 PART TIME LOVER / STEVIE WONDER
3 4 HEAD OVER HEELS / TEARS FOR FEARS
4 6 YOU BELONG TO THE CITY / GLENN FREY
5 7 WE BUILT THIS CITY / STARSHIP
6 3 SAVING ALL MY LOVE FOR YOU / WHITNEY HOUSTON
7 15 SEPARATE LIVES (THEME FROM WHITE NIGHTS) / PHIL COLLINS & MARILYN MARTIN
8 5 TAKE ON ME / A-HA
9 10 BE NEAR ME / ABC
10 18 LAY YOUR HANDS ON ME / THOMPSON TWINS
11 20 BROKEN WINGS / MR. MISTER
12 17 NEVER / HEART
13 14 ONE NIGHT LOVE AFFAIR / BRYAN ADAMS
14 16 YOU ARE MY LADY / FREDDIE JACKSON
15 9 LOVIN' EVERY MINUTE OF IT / LOVERBOY
16 21 WHO'S ZOOMIN' WHO / ARETHA FRANKLIN
17 8 FORTRESS AROUND YOUR HEART / STING
18 13 I'M GONNA TEAR YOUR PLAYHOUSE DOWN / PAUL YOUNG
19 22 LOVE THEME FROM ST. ELMO'S FIRE / DAVID FOSTER
20 11 OH SHEILA / READY FOR THE WORLD
21 27 ONE OF THE LIVING / TINA TURNER
22 12 LONELY OL' NIGHT / JOHN COUGAR MELLENCAMP
23 23 AND WE DANCED / HOOTERS
24 30 SOUL KISS / OLIVIA NEWTON-JOHN
25 32 SLEEPING BAG / ZZ TOP
26 28 SO IN LOVE / ORCHESTRAL MANOEUVRES IN THE DARK
27 26 BOY IN THE BOX / COREY HART
28 33 ALIVE & KICKING / SIMPLE MINDS
29 35 ELECTION DAY / ARCADIA
30 31 PERFECT WAY / SCRITTI POLITTI
31 36 I MISS YOU / KLYMAXX
32 19 I'M GOIN' DOWN / BRUCE SPRINGSTEEN
33 25 SUNSET GRILL / DON HENLEY
34 34 THE NIGHT IS STILL YOUNG / BILLY JOEL
35 43 PARTY ALL THE TIME / EDDIE MURPHY
36 37 GIRLS ARE MORE FUN / RAY PARKER JR.
37 39 SISTERS ARE DOIN' IT FOR THEMSELVES / EURYTHMICS AND ARETHA FRANKLIN
38 40 WRAP HER UP / ELTON JOHN
39 42 RUNNING UP THAT HILL / KATE BUSH
40 - SAY YOU, SAY ME / LIONEL RICHIE
John Cougar Mellencamp、皆さんご存知、正統派アメリカンロックを代表するミュージシャンです。
まずは1976年にジョン・クーガー(John Cougar)でデビュー、1983年にジョン・クーガー・メレンキャンプ(John Cougar Mellencamp)と改名し、さらに1991年からは本名のジョン・メレンキャンプで活躍しています。なので、この曲の時はジョン・クーガー・メレンキャンプ(John Cougar Mellencamp)と名乗っていました。
さて、そのJohn Cougar Mellencamp、初めてのシングルヒットは1979年に最高位28位を記録した"I Need a Lover"。
そして1982年にリリースした彼の5枚目のアルバム『American Fool』で大ブレイクします。
このアルバムからは、まずは"Hurts So Good"が最高位2位ながらも年間チャート8位の初めての大ヒット、続くシングル"Jack & Diane"は4週間の1位で年間7位の、"Hurts So Good"を上回る大ヒットになりました。アルバムも9週間の1位、年間4位の超大ヒットアルバムとなります。
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