ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード Billboard All American Top40 1989年1月7日付 ポイズン Poison - Every Rose Has Its Thorn

2025-01-05 20:00:00 | 1989年ビルボードTop40
1989年ビルボード Billboard All American Top40、1987年1月7日付、 今週から89年のチャートに入りました、今年もよろしくお願いします。
なお、前週の1988年12月31日付は、「FROZEN CHART」として12月24日付と同順位となっています。

この週3週目の1位はPoisonの"Every Rose Has Its Thorn"。Poisonですが、アメリカペンシルベニア州出身のグラムメタルバンド。グラムメタルバンドとしては異例の大人気バンドで、初のTop40ヒット"Talk Dirty to Me" が最高位9位、この曲が5曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop10ヒット、ついに初のNo1獲得です。

2位もこれで3週目の2位、Bobby Brownの"My Prerogative"。Bobby Brownですが、アメリカ・マサチューセッツ州出身のポップ、R&B歌手。1983年ニュー・エディションの一員としてデビュー、1986年にグループを脱退してソロ歌手に、ソロ2枚目のアルバムでブレイクし、初のシングルヒット"Don't Be Cruel" が最高位8位、この曲が2曲目のヒットで、初の2位まで上がってきました。

3位は6位からアップ、Phil Collinsの"Two Hearts"。Phil Collinsですが、ご存じ、Genesisのドラマー兼ボーカルであり、ソロでも大ヒットを連発、ソロではまず、1981年に"I Missed Again"が最高位19位を記録、このシングルを皮切りに、この曲でTop40ヒットは計13曲、5曲のNo.1ヒットを含め、Top5ヒットは8曲目となりました。

 4位はAnita Bakerの"Giving You The Best That I Got"。12月17日付で1週間の3位を記録した後、これで3週間続けた第4位、超ロングヒットになりました。Anita Bakerですがアメリカオハイオ州出身のR&B歌手。初のTop40シングル"Sweet Love"が最高位8位、この曲で3曲目のTop40ヒットで、初のTop3ヒットとなりました。

5位は8位からアップ、Banglesの"In Your Room"。The Banglesですが、アメリカロサンジェルス出身の女性ロックグループ。初のヒットシングル"Manic Monday"が2位、この曲で6曲目のTop40ヒットで、年間1位のメガヒット"Walk Like an Egyptian"を含め、この曲で4曲目のTop5ヒットです。 

この週3週目の1位はPoisonの"Every Rose Has Its Thorn"。1位はこの3週間、年間チャートは第3位の大ヒットでした。

Poisonですが、1980年代初めにアメリカペンシルベニア州で、ドラムスのリッキー・ロケットとボーカルのブレット・マイケルズを中心に結成。ロサンジェルスに移り、LAメタルバンドとして活動します。

レコードデビューは1986年、ファーストアルバム『Look What the Cat Dragged In』をリリース、そのアルバムからのセカンドシングル"Talk Dirty to Me"が最高位9位を記録するいきなりのヒットシングル、アルバムも、最高位3位を記録するヒットアルバムとなります。

続いて、1988年、セカンドアルバム『Open Up and Say... Ahh!』をリリース、こちらのアルバムも大ヒット、アルバムチャートでは最高位2位、年間チャートでは、87年の23位、88年の20位と、2年連続のチャートイン、特大のヒットアルバムとなりました。

そのアルバムからのファーストシングル"Nothin' But a Good Time"が最高位6位、セカンドシングルの"Fallen Angel"が最高位12位、そしてサードシングルがこの曲"Every Rose Has Its Thorn"がついにNo.1となりました。"Nothin' But a Good Time"、"Fallen Angel"とも、70年代のロックを感じさせるポップでハードなロックでした。"Nothin' But a Good Time"はこちらをご覧ください→→→

"Every Rose Has Its Thorn"ですが、曲の作者はBret Michaels、C.C. DeVille、Bobby Dall、Rikki Rockettのメンバー4人の共作。パワーバラードでのNo.1獲得です。

イントロがアコースティックギター、続いてドラマティックなボーカルにギターソロ、凝った作りのロックバラードで、当然大ヒット曲になるでしょう、素晴らしい曲でした。この曲、この年のヒット曲の中でも、大好きな1曲でした。

今週    先週    song    /    artist
1 1 EVERY ROSE HAS ITS THORN / POISON
2 2 MY PREROGATIVE / BOBBY BROWN
3 6 TWO HEARTS / PHIL COLLINS
4 4 GIVING YOU THE BEST THAT I GOT / ANITA BAKER
5 8 IN YOUR ROOM / BANGLES
6 10 DON'T RUSH ME / TAYLOR DAYNE
7 5 WAITING FOR A STAR TO FALL / BOY MEETS GIRL
8 3 LOOK AWAY / CHICAGO
9 12 ARMAGEDDON IT / DEF LEPPARD
10 13 SMOOTH CRIMINAL / MICHAEL JACKSON
11 14 I REMEMBER HOLDING YOU / BOYS CLUB
12 19 PUT A LITTLE LOVE IN YOUR HEART / ANNIE LENNOX & AL GREEN
13 16 SILHOUETTE / KENNY G
14 7 WELCOME TO THE JUNGLE / GUNS N' ROSES
15 22 THE WAY YOU LOVE ME / KARYN WHITE
16 27 WHEN I'M WITH YOU / SHERIFF
17 26 BORN TO BE MY BABY / BON JOVI
18 24 ALL THIS TIME / TIFFANY
19 25 WHEN THE CHILDREN CRY / WHITE LION
20 9 WALK ON WATER / EDDIE MONEY
21 11 BABY, I LOVE YOUR WAY/FREEBIRD MEDLEY / WILL TO POWER
22 28 LITTLE LIAR / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
23 29 HOLDING ON / STEVE WINWOOD
24 17 HOW CAN I FALL? / BREATHE
25 30 WILD WORLD / MAXI PRIEST
26 31 I WANNA HAVE SOME FUN / SAMANTHA FOX
27 15 I DON'T WANT YOUR LOVE / DURAN DURAN
28 35 STRAIGHT UP / PAULA ABDUL
29 18 THE PROMISE / WHEN IN ROME
30 34 THE LOVER IN ME / SHEENA EASTON
31 37 WILD THING / TONE LOC
32 20 FINISH WHAT YA STARTED / VAN HALEN
33 33 GHOST TOWN / CHEAP TRICK
34 41 WALKING AWAY / INFORMATION SOCIETY
35 32 THANKS FOR MY CHILD / CHERYL "PEPSII" RILEY
36 23 EARLY IN THE MORNING / ROBERT PALMER
37 21 SPY IN THE HOUSE OF LOVE / WAS(NOT WAS)
38 40 KISS / THE ART OF NOISE FEATURING TOM JONES
39 42 BACK ON HOLIDAY / ROBBIE NEVIL
40 44 SHE WANTS TO DANCE WITH ME / RICK ASTLEY

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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
引き続き (hannah)
2025-01-05 21:34:02
星船さん、こんばんは。
89年の幕開けは88年からの傾向のHRですね。
Guns、Bon Jovi、Def Lepard、Poisonと続きますね。
彼らの風貌に似合わずの?パワーバラードですね。
下位に注目すると、いよいよP.Abdulの登場ですね。
返信する
Unknown (太ったボンジョビ (´_`、))
2025-01-05 21:46:05
今年が最後かと思うとこの曲のおとなしさがジーンシモンズ来てしまいますね😢なんちゃって。
それにしてもパイズン(女性DJ風)のシングルはこれでもかというくらい、陽の気配で攻めてきますよね~。彼らの個性なんでしょうか?
デビューLPからの3曲、このセカンドと次のサードからの各4曲すべて明るめ、というか希望がありまして…。
私がちょっと「(   -_・)?ん」となるところなんですが、しかーし、このABローズ、シングル買いましたらなんと、もう一曲が若さに任せた焦燥感、疾走感およびクサクサ感がありまして、これはメッケもの!
ボンジョビの「夜明けのラナウェイ」を地味にしたようなイイ曲なんですよ~♪
だからこのシングルは1枚で二度お得みたいで嬉しかったです☺️
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ポイズンが全米1位ってびっくり! (音時)
2025-01-05 22:00:01
https://neverendingmusic.blog.jp/archives/17997790.html
ポイズンの全米1位はびっくりしましたね。でも、だからこそ、全米チャートは面白い!と思い直させてくれた1曲でもありました。

いっぱしのシンガーになった俺にだって
ツラい過去がある。
どんなバラにだってトゲがある
明けない夜はないし
カウボーイはとても悲しい歌を歌うんだ

…という主旨で歌を作ったようですね。
返信する
ヘビメタ・ハードロックバンドの人気は (星船)
2025-01-06 09:08:58
hannahさんおはようございます。
Guns、Bon Jovi、Def Lepardときて、ついにPoisonまでシングルでのNo.1を記録しました。ヘビメタ・ハードロックバンドの人気、本物ですね。この後も、ロックバンドのヒットがいくつも出てきて、楽しいチャートが続きますね。
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。ストレートなロックシングル後に (星船)
2025-01-06 11:01:21
太ったボンジョビさんこんにちは。
ポイズン、「陽の気配」ですか、そこがこのグループのイイところでしょうね。ストレートなロックのシングルが続いた後に、このアコースティックギターから始まるバラード、良い流れですよね。新年から良い曲を載せることが出来ました。
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「異例の大人気」 (星船)
2025-01-06 11:17:00
音時さんこんにちは。
本文には「異例の大人気」と書きましたが、まさかポイズンがNo.1となるとは、それも年間3位の特大のヒット、そんな予測不能なところが全米Top40の楽しいところですよね。
「Thorn」=「棘」、というのは、多分この曲で知ったのだと思います。「棘のある美女に振られた曲」だと思っていましたが、違ったのにもまたビックリでした。
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Unknown (ローリングウエスト)
2025-01-06 17:08:44
長いお正月も終わりようやく遅まきながらの参上・ご挨拶ですが、ご容赦下さい。穏やか安寧にお正月休みを過ごされましたでしょうか。この年は平成元年ですね。当時は残業130時間のモーレツ時代で洋楽を聞く暇もなかったですが、ポイズンの曲も懐かしく思い出されます。多忙で聞きかじっていた程度なのでいつか特集を組んでみたいと思います。本年もお付き合いよろしくお願いいたします。今日からまた仕事始めかと思いますが頑張ってください。
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Unknown (太ったボンジョビ 🤔🙄)
2025-01-06 19:53:33
実は聴いた当初からサビには違和感がありました。
今回の音時さんの訳にはうなずくと共に、やはりナイトはどーなのかと…。
栄光の陰で痛みあり👉️分かる👉️半数はそうかも😃
夜は暗いがやがて明ける👉️?👉️朝日は必ず昇る🤔
陽気なヤツの演歌かぶれ👉️私?👉️何人かはそう☺️
夜については100%なのが(  -_・)?おや?と感じてしまいまして。なんか意味合いが違わないか?と。
韻の踏み方は「若いのに大したヤツだブレットマイケルズ!さすがその歳でニックスさんに歌をプレゼントして本体をモノにしようだなんて、それはプリンスさんの二番煎じ…」と感心したのですけどね☺️
私だと、Every nice night has its dawn. にしましてね、
「ウヒョー♥️な夜にも失敗は付きもの」としたい気がします。
ね?何かみなさんも見につまされませんか?そんな実は…な話、私もa few 持っておりますぞ😖
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そんな時の大ヒット (星船)
2025-01-06 21:34:54
ローリングウエストさんこんばんは。
1989年、平成元年はバブル真っ盛り、残業130時間ですか、私も忙しかったです。仕事も忙しかったし、さらに寝る間も惜しんで遊びに行っていました。皆さん元気でしたね。私は時々過労で熱を出してもいたりしていました^^;
ポイズンのそんな時の大ヒットでした。
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Unknown (星船)
2025-01-06 21:40:56
太ったボンジョビさんこんばんは。
太ボンさん、やっぱり「nice night」ですか。楽しい夜も残念ながら開けちゃいますね。まあ、そんな歌もあっても良いかもしれませんが。
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