ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

アイヴァン・ネヴィル Ivan Neville - Not Just Another Girl(1988年の洋楽 Part48)

2024-12-12 20:00:00 | '88年洋楽
1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart48は、Ivan Nevilleの"Not Just Another Girl"。最高位は12月10日付の1週間の第26位。年間チャートは圏外でした。

Ivan Nevilleですが、アメリカ・ニューオーリンズ出身のシンガー・ソングライター。Top40ヒットは、この曲のみの一発屋ですので、ご存じの方は少ないとは思いますが、アーロン・ネヴィルの息子、というと、ビックリすると思います。アーロン・ネヴィルといえば、60年代から活躍するR&Bシンガーで、80年代には、リンダ・ロンシュタットのアルバム『Cry Like a Rainstorm, Howl Like the Wind 』に参加。このアルバムに収録された"Don't Know Much"が最高位2位、"All My Life"が最高位11位の大ヒットになりました。この2曲はまだ私のブログには登場していませんが、来年には、もちろん登場すると思います。

"Not Just Another Girl"の作者はIvan Neville自身。プロデューサーは、なんと、ウエストコーストロック系ミュージシャンのDanny Kortchmarが務めています。Ivan Nevilleのソロでのデビューアルバム『If My Ancestors Could See Me Now 』からのシングルカット曲。

Danny Kortchmarプロデュースだけあって、このアルバムへの参加ミュージシャンは、Danny Kortchmarが、ギターやキーボード、サックスまで担当していますし、ギターのWaddy Wachtel やドラムスのJeff Porcaro、ボーカルには、お父さんのAaron Neville 、1曲だけですが、Bonnie Raitt、J.D.サウザーの名前も見えます。

"Not Just Another Girl"ですが、これぞアメリカンロックといっていい曲です。声がヒューイ・ルイスに似ていますが、曲もヒューイ・ルイスっぽいです。この曲、映画にも使われたようで、映画は『My Stepmother Is an Alien』邦題「花嫁はエイリアン」というSFコメディ映画だそうですが、映画自体はほとんどヒットしなかったとのことでした。
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ビルボード Billboard All American Top40 1988年12月10日付 ブリーズ Breathe - How Can I Fall?

2024-12-08 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年12月10日付、2位から上がって1位はChicagoの"Look Away"。Chicagoですが、もちろん皆さんご存知、60年代にデビューしたアメリカを代表するロックバンド。この曲がなんと32曲目のTop40ヒットで、12曲目のTop5ヒット、8曲目のTop3ヒット、"If You Leave Me Now"、"Hard to Say I'm Sorry"に続く3曲目のNo.1となりました。

2位は1週間の1位からダウン、Will to Powerの"Baby, I Love Your Way/Freebird Medley"。Will to Powerですが、アメリカフロリダで結成されたダンス・ポップグループ。ロックのヒット曲、Peter Framptonの"Baby, I Love Your Way"と、Lynyrd Skynyrdの"Free Bird"をアレンジして、メドレーにしての驚きの大ヒット、デビューアルバムからの初のTop40ヒットがNo.1獲得です。

3位は前週と変わらず2週目の3位、Breatheの"How Can I fall"。Breatheですが、イギリスロンドンで結成されたポップグループ。デビューアルバム『All That Jazz』からの初のヒット"Hands to Heaven" が最高位2位を記録する大ヒット、続くシングルのこの曲も3位まで上がってきました。

4位も前週と変わらず2週目の4位、Duran Duranの"I Don't Want Your Love"。Duran Duranですが、アメリカでの初めてのヒット"Hungry Like the Wolf"がいきなり最高位3位を記録、その後は大ヒットを連発し、"The Reflex"と"A View to a Kill"の2曲のNo.1ヒットを含め、この曲で通算12曲目のTop40ヒットで、うち9曲がTop10ヒット、この曲で8曲目のTop5ヒットです。

5位は6位からアップ、Anita Bakerの"Giving You The Best That I Got"。Anita Bakerですがアメリカオハイオ州出身のR&B歌手。初のTop40シングル"Sweet Love"が最高位8位、この曲で3曲目のTop40ヒットで、初のTop5ヒットとなりました。

この週3位はBreatheの"How Can I fall?"。最高位はこの2週間の3位、年間チャートは1989年の27位。アメリカでのデビューシングル"Hands To Heaven"が最高位2位、年間チャートは9位の特大のヒット、この曲で2曲連続の大ヒットになりました。

Breatheですが、1984年、イギリスロンドンで結成されたポップグループ。1987年にデビューアルバム『All That Jazz』をリリース、デビューアルバムから、まずはイギリスでシングルを発売、4曲のシングルを出しますが、いまいちのヒットに終わります。

87年の10月になって、デビューアルバムから、イギリスでは5枚目、アメリカではデビューシングルとなる"Hands To Heaven"が突然の大ヒット、前述のように最高2位、年間9位の特大のヒットとなります。こちらをご覧ください→→→

続くシングルがこの曲"How Can I Fall?" 、曲の作者は、いずれもバンドのメンバーで、ボーカルのDavid Glasperとギターでキーボードの Marcus Lillingtonの共作。 この作者は、大ヒットシングルの前作"Hands To Heaven"と同じです。

"How Can I Fall?"ですが、前作もそうでしたが、David Glasperのボーカルとコーラスで、すばらしい極上のポップスバラードになりました。

今週    先週    song    /    artist
1 2 LOOK AWAY / CHICAGO
2 1 BABY, I LOVE YOUR WAY/FREEBIRD MEDLEY / WILL TO POWER
3 3 HOW CAN I FALL? / BREATHE
4 4 I DON'T WANT YOUR LOVE / DURAN DURAN
5 6 GIVING YOU THE BEST THAT I GOT / ANITA BAKER
6 10 EVERY ROSE HAS ITS THORN / POISON
7 7 WAITING FOR A STAR TO FALL / BOY MEETS GIRL
8 13 MY PREROGATIVE / BOBBY BROWN
9 11 WELCOME TO THE JUNGLE / GUNS N' ROSES
10 12 WALK ON WATER / EDDIE MONEY
11 14 THE PROMISE / WHEN IN ROME
12 5 DESIRE / U2
13 17 FINISH WHAT YA STARTED / VAN HALEN
14 20 IN YOUR ROOM / BANGLES
15 8 BAD MEDICINE / BON JOVI
16 9 KISSING A FOOL / GEORGE MICHAEL
17 24 TWO HEARTS / PHIL COLLINS
18 22 SPY IN THE HOUSE OF LOVE / WAS(NOT WAS)
19 15 WILD, WILD WEST / THE ESCAPE CLUB
20 23 EARLY IN THE MORNING / ROBERT PALMER
21 26 DON'T RUSH ME / TAYLOR DAYNE
22 27 I REMEMBER HOLDING YOU / BOYS CLUB
23 16 KOKOMO(FROM THE"COCKTAIL"SOUNDTRACK) / THE BEACH BOYS
24 28 SILHOUETTE / KENNY G
25 32 SMOOTH CRIMINAL / MICHAEL JACKSON
26 29 NOT JUST ANOTHER GIRL / IVAN NEVILLE
27 18 DOMINO DANCING / PET SHOP BOYS
28 37 ARMAGEDDON IT / DEF LEPPARD
29 34 PUT A LITTLE LOVE IN YOUR HEART / ANNIE LENNOX & AL GREEN
30 19 THE LOCO-MOTION / KYLIE MINOGUE
31 36 THE WAY YOU LOVE ME / KARYN WHITE
32 33 YEAH, YEAH, YEAH / JUDSON SPENCE
33 21 DON'T KNOW WHAT YOU GOT(TILL IT'S GONE) / CINDERELLA
34 40 ALL THIS TIME / TIFFANY
35 25 TILL I LOVED YOU / BARBRA STREISAND & DON JOHNSON
36 30 GROOVY KIND OF LOVE / PHIL COLLINS
37 42 WILD WORLD / MAXI PRIEST
38 41 LITTLE LIAR / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
39 43 THANKS FOR MY CHILD / CHERYL "PEPSII" RILEY
40 48 HOLDING ON / STEVE WINWOOD
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デュラン・デュラン Duran Duran - I Don't Want Your Love(1988年の洋楽 Part47)

2024-12-05 20:00:00 | '88年洋楽
1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart47はDuran Duranの"I Don't Want Your Love"。最高位は12月3日と10日付の2週間の第4位。年間チャートは89年の第62位でした。

Duran Duranですが、70年代後半にイギリスバーギンガムで結成されたロックバンド。レコードデビューは1981年、まずは母国イギリスと日本でヒットします。

アメリカでは、セカンドアルバムの『Rio』からのシングルカット"Hungry Like the Wolf"がいきなり最高位3位記録、さらに次のシングル"Rio"もヒットし、世界的な大人気グループとなります。

3枚目のアルバム『Seven and the Ragged Tiger』からは3曲のTop10ヒットが出て、3枚目のシングルカット曲"The Reflex"がついに全米No.1、さらに、映画007『美しき獲物たち A View to a Kill』の主題歌"A View To A Kill"が2曲目のNo.1。"A View To A Kill" についてはこちらをご覧ください→→→

その後、ロジャー・テイラーとアンディ・テイラーがバンドを脱退、バンドは危機を迎えますが、残ったメンバー サイモン・ル・ボン、ニック・ローズ、ジョン・テイラーの3人で活動を続行、4枚目のアルバム『Notorious』からは、シングル"Notorious"が最高位2位を記録します。

そしてこの曲"I Don't Want Your Love" 、その3人のメンバーで作成された5枚目のアルバム『Big Thing 』からのファーストシングルです。曲の作者はSimon Le Bon、John Taylor、Nick Rhodesのその3人のメンバーの共作です。

この曲"I Don't Want Your Love"ですが、強烈なベースとドラムスのイントロで始まる超ファンキーなロック。3人になって、Duran Duranの曲も、ずいぶん変わりましたが、その人気は続いています。
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ビルボード Billboard All American Top40 1988年12月3日付 Will to Power - Baby, I Love Your Way/Freebird"

2024-12-01 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年12月3日付、2位から上がって1位はWill to Powerの"Baby, I Love Your Way/Freebird Medley"。Will to Powerですが、アメリカフロリダで結成されたダンス・ポップグループ。ロックのヒット曲、Peter Framptonの"Baby, I Love Your Way"と、Lynyrd Skynyrdの"Free Bird"をアレンジして、メドレーにしての驚きの大ヒット、デビューアルバムからの初のTop40ヒットがNo.1獲得です。

2位は6位からアップ、Chicagoの"Look Away"。Chicagoですが、もちろん皆さんご存知、60年代にデビューしたアメリカを代表するロックバンド。この曲がなんと32曲目のTop40ヒットで、"If You Leave Me Now"、"Hard to Say I'm Sorry"の2曲のNo.1ヒットを含め、12曲目のTop5ヒット、8曲目のTop3ヒットとなりました。

3位は4位からアップ、Breatheの"How Can I fall"。Breatheですが、イギリスロンドンで結成されたポップグループ。デビューアルバム『All That Jazz』からの初のヒット"Hands to Heaven" が最高位2位を記録する大ヒット、続くシングルのこの曲も3位まで上がってきました。

4位は7位からアップ、Duran Duranの"I Don't Want Your Love"。Duran Duranですが、アメリカでの初めてのヒット"Hungry Like the Wolf"がいきなり最高位3位を記録、その後は大ヒットを連発し、"The Reflex"と"A View to a Kill"の2曲のNo.1ヒットを含め、この曲で通算12曲目のTop40ヒットでうち9曲がTop10ヒット、この曲で8曲目のTop5ヒットです。

5位は3位からダウン、U2の"Desire"。U2ですが、アイルランド出身。デビューは1980年、アメリカでは、84年、"(Pride) In The Name Of Love"が最高位33位、87年になって、突如"With or Without You"がチャートを上昇、3週間の1位を記録、次のシングル"I Still Haven't Found What I'm Looking For"も2曲連続のNo.1ヒット、この曲が5曲目のTop40ヒットで、2曲のNo1ヒットを含め、3曲目のTop3ヒットとなりました。

この週初のNo.1がWill to Powerの"Baby, I Love Your Way/Freebird Medley"。1位はこの1週間、この曲から1989年の年間チャートに入り、年間9位。1週間の1位ながら、Hot100には25週間のチャートイン、ロングヒットで年間チャート上位に入る大ヒットになりました。

Will to Powerですが、Top40には初登場。アメリカ・マイアミで結成されたダンス・ポップグループ。プロデューサーのBob Rosenbergが集めたボーカルユニットです。

1988年、デビューアルバム『Will to Power』をリリース、このアルバムは、ほとんどの曲がプロデューサーのBob Rosenbergが作ったダンス・ポップソングで、ファースト、セカンドシングルの両方ともダンスチャートでヒット、レギュラーチャートではTop40にはもう一歩のヒットでした。

そして3枚目のシングルがこの曲"Baby, I Love Your Way/Freebird Medley" で、この曲のみ、アルバムでは異色の曲。70年代のロックの名曲Peter Framptonの"Baby, I Love Your Way"と、Lynyrd Skynyrdの"Free Bird"をアレンジしてメドレーにした曲で、突然の大ヒットとなりました。

このメドレー、大半を歌っているのはSuzi Carr という女性ボーカリストですが、このメドレーにぴったりでした。元々はライブで演奏されるロックの名曲ですが、Suzi Carr さん、さらっと、ポップスバラードとして歌っています。そこが受けたのでしょう。

Peter Framptonの"Baby, I Love Your Way"ですが、2枚組みアルバムにもかかわらず1,000万枚以上のセールスを記録したモンスターライブアルバム"Frampton Comes Alive"からの2曲目のTop40ヒットで、1976年に最高位12位を記録した曲です。こちらをご覧ください→→→

Lynyrd Skynyrdの"Free Bird"ですが、私のブログのどこかで紹介したと思うのですが、記事を見つけられませんでした。Top40には2回登場、1975年にスタジオバージョンが最高位19位。1977年にはライブバージョンが最高38位を記録しています。この曲はやっぱりライブでしょう。11分以上ですが、短く感じるくらい素晴らしくカッコいいです。

今週    先週    song    /    artist
1 2 BABY, I LOVE YOUR WAY/FREEBIRD MEDLEY / WILL TO POWER
2 6 LOOK AWAY / CHICAGO
3 4 HOW CAN I FALL? / BREATHE
4 7 I DON'T WANT YOUR LOVE / DURAN DURAN
5 3 DESIRE / U2
6 9 GIVING YOU THE BEST THAT I GOT / ANITA BAKER
7 12 WAITING FOR A STAR TO FALL / BOY MEETS GIRL
8 1 BAD MEDICINE / BON JOVI
9 5 KISSING A FOOL / GEORGE MICHAEL
10 16 EVERY ROSE HAS ITS THORN / POISON
11 14 WELCOME TO THE JUNGLE / GUNS N' ROSES
12 15 WALK ON WATER / EDDIE MONEY
13 18 MY PREROGATIVE / BOBBY BROWN
14 17 THE PROMISE / WHEN IN ROME
15 8 WILD, WILD WEST / THE ESCAPE CLUB
16 11 KOKOMO(FROM THE"COCKTAIL"SOUNDTRACK) / THE BEACH BOYS
17 22 FINISH WHAT YA STARTED / VAN HALEN
18 21 DOMINO DANCING / PET SHOP BOYS
19 10 THE LOCO-MOTION / KYLIE MINOGUE
20 26 IN YOUR ROOM / BANGLES
21 13 DON'T KNOW WHAT YOU GOT(TILL IT'S GONE) / CINDERELLA
22 24 SPY IN THE HOUSE OF LOVE / WAS(NOT WAS)
23 29 EARLY IN THE MORNING / ROBERT PALMER
24 35 TWO HEARTS / PHIL COLLINS
25 28 TILL I LOVED YOU / BARBRA STREISAND & DON JOHNSON
26 33 DON'T RUSH ME / TAYLOR DAYNE
27 31 I REMEMBER HOLDING YOU / BOYS CLUB
28 34 SILHOUETTE / KENNY G
29 30 NOT JUST ANOTHER GIRL / IVAN NEVILLE
30 23 GROOVY KIND OF LOVE / PHIL COLLINS
31 25 SMALL WORLD / HUEY LEWIS & THE NEWS
32 38 SMOOTH CRIMINAL / MICHAEL JACKSON
33 36 YEAH, YEAH, YEAH / JUDSON SPENCE
34 42 PUT A LITTLE LOVE IN YOUR HEART / ANNIE LENNOX & AL GREEN
35 19 ANOTHER LOVER / GIANT STEPS
36 37 THE WAY YOU LOVE ME / KARYN WHITE
37 46 ARMAGEDDON IT / DEF LEPPARD
38 39 SYMPTOMS OF TRUE LOVE / TRACIE SPENCER
39 20 ONE MOMENT IN TIME / WHITNEY HOUSTON
40 52 ALL THIS TIME / TIFFANY
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