まさきとしかの『彼女が最後に見たものは』を読んだ。家庭の崩壊を描きつつ事件を解明していくミステリー。
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新宿の空きビルで女性の遺体が発見される。遺体の身元は不明ながら、遺体の指紋が1年以上前に千葉で起こった未解決の殺人事件で見つかった指紋と一致。この二つの事件の関係は?犯人は誰なのか?刑事の三ツ矢と田所コンビが調べていくと・・・。
とても複雑なお話しで関係者も多く、時系列を入れ替えてその関係者の視点で語られることが多いのが特徴。いたるところに伏線が張ってあって、終盤に一気の回収。なかなかに読み応えあり、面白くて一気に読了。ただ、この真相を推理するのはけっこう無理がある印象だが・・・。
以下思いっきりネタバレなので未読の方は読まないように。
千葉の殺人は、もともと妻の浮気に心を病んだ夫が、娘にナイフを突きつけて逆に娘に刺されたのが死因。その娘をかくまっていた女性が新宿の事件の被害者で、彼女の夫は自転車を運転中に脳卒中でなくなるのだが、脳卒中で倒れたところをトラックで轢いた男の妻が彼女を殺害したというのが真相。書いていてわけがわからなくなりそうな複雑なお話しだ。
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