movieloverの辛口日記2!

50代のおっさんの日記です。書きたいこと書いてます。

『丘の上の賢人 旅屋おかえり』(原田マハ)

2025年02月23日 00時02分57秒 | 読書

原田マハの『丘の上の賢人 旅屋おかえり』を読んだ。

 

『旅屋おかえり』(原田マハ) - movieloverの辛口日記2!

原田マハの『旅屋おかえり』を読んだ。旅屋おかえり(集英社文庫)[原田マハ]価格:660円(税込、送料無料)(2019/10/8時点)楽天で購入元アイドルで売れないタレ...

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以前に読んだ『旅屋おかえり』の続編。「フーテンのマハSP 旅すれば 乳濃いし」と勝田文の漫画「おかえりの島」を併録。

売れない元アイドルの丘えりかは、旅に行きたくても行けない人に代わって旅に行く代理旅を行う”旅屋”をやっている。今回の依頼は札幌・小樽。複雑な思いを抱えた依頼者の気持ちに応える旅ができるのか?


 

ちと上手くいき過ぎな気もしないではないが、そこは著者の人情味あふれる語りで読ませるよねぇ。軽く読む分には楽しめる作品で、続編を期待したいよねぇ。

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『鏡の背面』(篠田節子)

2025年02月21日 00時02分30秒 | 読書

篠田節子の『鏡の背面』を読んだ。吉川英治文学賞受賞の長篇ミステリー。

自らのアルコール依存症を克服し、私財を投入して、DVや自傷癖、薬物・アルコール中毒など様々な問題を抱えた女性の施設を主宰する小野尚子が、施設の火災時に母娘を助けて焼死してしまう。警察が遺体を調べたところ、それは小野尚子ではなく半田明美という連続殺人が疑われた人物で、歯科の治療の履歴から、少なくとも9年前から半田は小野尚子として施設にいたらしい。なぜ半田は小野として施設を主宰して、本当の小野尚子はどこにいるのか?以前に半田明美が演ずる小野尚子を取材したフリーライターがその謎を解き明かしていくのだが・・・。

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小野尚子の人生と、半田明美の人生を描く作品で、途中で霊感的な方向へ向かってやや冗長な気がしないでもない。さらに、そう簡単に別な人物に成りすませるの?とか、大金を手にした稀代の悪女がどうして聖女のように施設を運営してるの?とか腑に落ちないところもあるのだが、グイグイ引き込まれて一気に読了。いやー、これは読み応えあり。

以下ネタバレなので未読の方は読まないように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

半田明美がワープロに残していた手記から真相が判明。半田明美がフィリピン滞在中の小野尚子を殺して、彼女に成りすまして帰国。彼女の財産を手中にしたものの、小野尚子として生きていくうちに小野に洗脳されたようになってしまったというのが真相らしい。 

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『心淋し川』(西條奈加)

2025年02月15日 00時02分37秒 | 読書

西條奈加の『心淋し川』を読んだ。直木賞受賞作。

6篇の作品を収めた短篇集。江戸、千駄木町の場末、淀んだ心淋し川沿いの心町(うらまち)の長屋に住む人々を描くお話し。いずれも登場人物の背景、生き方、心情をしっかり描いていて読み応えあり。最後に収録の「灰の男」では、前の5篇に脇役で登場した差配が主人公、前5篇に巧く絡めてきれいにまとめた印象。

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面白く読めるお話しで、読んでおかないともったいない作品だ。

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『赤い指』(東野圭吾)

2025年02月09日 00時02分57秒 | 読書

東野圭吾の『赤い指』を読んだ。

普通のサラリーマンの前原昭夫、妻から早く帰ってきてほしいという電話で急いで家に帰ると自宅の庭には少女の死体があり、どうやら一人息子が殺したようで、なんとか隠蔽すべく少女の死体を遺棄するのだが・・・。

犯人はわかっているので焦点はそこではなく、昭夫(と妻が)どのように真相を隠して息子が捕まらないようにしていくのかと、刑事がどう真相に至るのかがポイント。探偵役は刑事の加賀、彼が真相にたどり着くのは驚きの事実があったから・・・。

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ここに描かれるのは、自分勝手で夫の親兄弟を顧みない妻、その妻に甘やかされて育ちわがままな息子、そんな妻と息子を直視せず逃げてばかりいる昭夫といういびつな家族。正直気分が悪いおはなしだ。謎解き要素は弱めで面白さ半減、ちょっと無理筋な事実もなんだかなぁな印象だ。以下ネタバレを含むので未読の方は読まないように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボケていると思われていた同居の母親が実はボケたふりをしていたというのが終盤に明かされるが、そんなのアリ?

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『銀河鉄道の父』(門井慶喜)

2025年02月03日 00時02分05秒 | 読書

門井慶喜の『銀河鉄道の父』を読んだ。直木賞受賞作。

詩人で童話作家の宮沢賢治の誕生から死去までを、主に父の政次郎の視点で描く作品。登場人物がしっかり描かれているので、ぐいぐい引き込まれて、面白く読むことができる。実在の人物が描かれているので、どこまでが実際にあったことで、どれが著者の創作なのか気になりながら読んだよ。

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ちょっと残念だったのは、わたしが宮沢賢治についてよく知らないこと。もちろん「銀河鉄道の夜」や「注文の多い料理店」などは読んだ記憶があるのだが、どんな話か全く憶えてない。そんなわけで、賢治の作品は死後に評価されたというのはこれを読んで初めて知ったよ。

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『その先の道に消える』(中村文則)

2025年01月28日 00時02分56秒 | 読書

中村文則の『その先の道に消える』を読んだ。

ある緊縛師の男が死体で発見される。重要参考人は、刑事が好意を寄せている女で、刑事は女の犯行を隠そうとして・・・。

刑事が犯人をかばって証拠を捏造ってどんな展開なの?とハラハラしながら読んでいたのだが、意外な方向に話がすすんでいく。後半には殺された男のノートが見つかり事件の真相とそれに絡んだ事実がわかってくるのだが、おはなしの中心にはSM的な縄と緊縛があって・・・。

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『私の消滅』でも感じたのだが、わたしこの著者の意図がまったく理解できなくて、お話しについていくのが精いっぱい。で、そのお話しも面白いとは思えなくて、全然楽しめない。わたし向きの作家じゃないんだろうなぁ。

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『フーガはユーガ』(伊坂幸太郎)

2025年01月22日 00時02分26秒 | 読書

伊坂幸太郎の『フーガはユーガ』を読んだ。

双子の兄弟の風我と優我、その優我が高杉という男にファミリーレストランで、自分たちの生い立ちや二人に起こる不思議な出来事を語るという設定。後半は急転直下、優我が高杉に襲われて、ワタボコリが助けに現れて・・・。

<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0"><tr><td><div style="border:1px solid #95a5a6;border-radius:.75rem;background-color:#FFFFFF;width:504px;margin:0px;padding:5px;text-align:center;overflow:hidden;"><table><tr><td style="width:240px"><a href="https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/185553cf.842dec43.185553d0.6c25e93a/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F16820160%2F&link_type=picttext&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJwaWN0dGV4dCIsInNpemUiOiIyNDB4MjQwIiwibmFtIjoxLCJuYW1wIjoicmlnaHQiLCJjb20iOjEsImNvbXAiOiJkb3duIiwicHJpY2UiOjEsImJvciI6MSwiY29sIjoxLCJiYnRuIjoxLCJwcm9kIjowLCJhbXAiOmZhbHNlfQ%3D%3D" target="_blank" rel="nofollow sponsored noopener" style="word-wrap:break-word;"><img src="https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/185553cf.842dec43.185553d0.6c25e93a/?me_id=1213310&item_id=20416385&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fbook%2Fcabinet%2F6888%2F9784408556888_1_2.jpg%3F_ex%3D240x240&s=240x240&t=picttext" border="0" style="margin:2px" alt="[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]" title="[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]"></a></td><td style="vertical-align:top;width:248px;display: block;"><p style="font-size:12px;line-height:1.4em;text-align:left;margin:0px;padding:2px 6px;word-wrap:break-word"><a href="https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/185553cf.842dec43.185553d0.6c25e93a/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F16820160%2F&link_type=picttext&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJwaWN0dGV4dCIsInNpemUiOiIyNDB4MjQwIiwibmFtIjoxLCJuYW1wIjoicmlnaHQiLCJjb20iOjEsImNvbXAiOiJkb3duIiwicHJpY2UiOjEsImJvciI6MSwiY29sIjoxLCJiYnRuIjoxLCJwcm9kIjowLCJhbXAiOmZhbHNlfQ%3D%3D" target="_blank" rel="nofollow sponsored noopener" style="word-wrap:break-word;">文庫 フーガはユーガ (実業之日本社文庫) [ 伊坂 幸太郎 ]</a><br><span >価格:792円(税込、送料無料)</span> <span style="color:#BBB">(2025/1/21時点)</span></p><div style="margin:10px;"><a href="https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/185553cf.842dec43.185553d0.6c25e93a/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F16820160%2F&link_type=picttext&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJwaWN0dGV4dCIsInNpemUiOiIyNDB4MjQwIiwibmFtIjoxLCJuYW1wIjoicmlnaHQiLCJjb20iOjEsImNvbXAiOiJkb3duIiwicHJpY2UiOjEsImJvciI6MSwiY29sIjoxLCJiYnRuIjoxLCJwcm9kIjowLCJhbXAiOmZhbHNlfQ%3D%3D" target="_blank" rel="nofollow sponsored noopener" style="word-wrap:break-word;"><img src="https://static.affiliate.rakuten.co.jp/makelink/rl.svg" style="float:left;max-height:27px;width:auto;margin-top:0" ></a><a href="https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/185553cf.842dec43.185553d0.6c25e93a/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F16820160%2F%3Fscid%3Daf_pc_bbtn&link_type=picttext&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJwaWN0dGV4dCIsInNpemUiOiIyNDB4MjQwIiwibmFtIjoxLCJuYW1wIjoicmlnaHQiLCJjb20iOjEsImNvbXAiOiJkb3duIiwicHJpY2UiOjEsImJvciI6MSwiY29sIjoxLCJiYnRuIjoxLCJwcm9kIjowLCJhbXAiOmZhbHNlfQ==" target="_blank" rel="nofollow sponsored noopener" style="word-wrap:break-word;"><div style="float:right;width:41%;height:27px;background-color:#bf0000;color:#fff!important;font-size:12px;font-weight:500;line-height:27px;margin-left:1px;padding: 0 12px;border-radius:16px;cursor:pointer;text-align:center;"> 楽天で購入 </div></a></div></td></tr></table></div><br><p style="color:#000000;font-size:12px;line-height:1.4em;margin:5px;word-wrap:break-word"></p></td></tr></table>

一定の条件下で双子がテレポートして入れ替るという設定も面白いが、著者らしい軽妙な語りがやっぱり楽しい。意外なラストも含めて楽しく読める作品だ。

以下ネタバレなので未読の方は読まないように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優我が話の端々で、話の中に嘘があることを告げるので、風我は生きていて、どこかのタイミングで入れ替るのは想像できたのだが、優我が死んじゃうのは想定外だった。まさか死人に語らせていたとは・・・。

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『渚のリーチ!』(黒沢咲)

2025年01月19日 00時02分33秒 | 読書

黒沢咲の『渚のリーチ!』を読んだ。プロ雀士による麻雀青春小説ってことなのだが・・・。

いわゆるギャンブル系の小説なのかと楽しみにしていたのだが、対局シーンも少なくて確かに青春小説という括りが正しいのかも。著者の自伝的お話しなのか?プロ雀士になるところからMリーグで闘うところが描かれるのだが、内容は薄っぺらくて・・・。

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正直面白くなかった。出版社の感覚を疑うよ。

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『総理の夫』(原田マハ)

2025年01月17日 00時02分42秒 | 読書

原田マハの『総理の夫』を読んだ。

史上初の女性総理誕生、その夫による日記の体裁。女性総理誕生の様子から、彼女との出会いと結婚に至るまで、連立政権内の裏切りと解散総選挙、選挙に勝っての総理再登板と目まぐるしく動く生活をユーモアたっぷりに描いていく。


 

相馬総理の政策はともかく、国と国民のために働く姿がアツいよねぇ。こんな総理大臣がいたら全力で支持するところ。小説内でも高支持率なのは納得だ。現実に目を向けると石〇なんてクソみたいな男がなんで総理なの?

楽しく読める作品で、読んでおかないともったいないよね。

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『聖母』(秋吉理香子)

2025年01月08日 00時02分58秒 | 読書

秋吉理香子の『聖母』を読んだ。ハラハラドキドキのサスペンス・ミステリー。

4歳の男児が遺体で発見される。おはなしは保奈美と真琴と刑事の坂口の視点で語られる。犯人は初めからわかっているのだが、なぜ小さな子供を殺すのか? そして次の犠牲者が出て・・・。


 

謎だらけの展開のお話しが終盤一気に伏線の回収。著者のミスリードにまんまと引っかかって騙された感半端ない。いやー、そういうことだったのね、面白い!タイトルの意味も深いねぇ。以下ネタバレなので未読の方は読まないように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

読者は保奈美の子供が薫だと思って読んでいるのだが、実は保奈美の子が真琴で真琴の子が薫。しかも保奈美と薫は養子縁組をしてて、戸籍上は薫は保奈美の子というのが真実。真琴は薫をいじめる子供を殺害。保奈美は真琴をレイプした男(薫の実の父親)を殺して、真琴が犯した殺人を全てその男に押し付けて大団円。

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