森見登美彦の『夜行』を読んだ。
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英会話スクールで仲良しだった6人が鞍馬の火祭に出かけたのだが、そのうちのひとりが疾走して行方不明に・・・。10年後に残りの5人が鞍馬の火祭に出かけようと集まる。そこで意外なことに、皆が岸田道生という銅版画家の描いた連作絵画「夜行」に絡んだ不思議な体験をしていた・・・。
不思議な体験を描くおはなしで、どの章も中途半端な終わり方が気になるところではあるが、なかなかに楽しめる作品で、頁を繰る手を止められずに一気に読了。この作品をファンタジーといっていいのか、ジャンル分けが難しい。面白く読める作品で著者らしいといえば著者らしいかも・・・。