塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

本田と香川の特別番組

2010-12-27 02:05:59 | 日記
 昨日の23時55分からテレビ朝日系列で放送された、CSKAモスクワ本田圭佑
とドルトムントの香川真司の特番を見ました。

 この放送の中で本田が

 「個」「リスク」

 というふたつの単語を盛んに述べるのを聞いて、改めて彼の強さを実感しました。

 ます本田が自分の人生をリスクと例えたことには正直驚きましたが、個の強さを求めて
いる事の背景には、自分の希望する攻撃的MFではなく、一列下がったセントラル・ミッド
フィルダーで使われることの苦々しさが感じられました。

 ただ彼が異なるのは、すぐに移籍の決断をするのではなく、守備に追われながらも得点に
絡むにはどうすれば良いのか、常に自問自答していた点にあると思います。

 「自分が特別な選手ではないから、特別な責任が与えられない。」

 本田はそう述べていましたが、彼は自分の肩にのしかかる責任が大きければ大きいほど、
更に研鑚を積んで高い頂を目指そうとするのでしょう。

 「個」

 を意識しすぎるとそのプレイが独善的になり、試合だけでなくクラブの規律そのものを
壊してしまいかねません。

 本田はそのリスクを承知の上で、独善的と批判を受けかねないことも理解した上で、
自分を磨きあげようともがいているのでしょう。

 一方の香川は自分が得意とする4-2-3-1の中央で溌剌とした動きを見せていま
すが、彼の場合はプレイだけでなく人間性や性格といった本来の資質が、ドルトムント
の人々の波長とうまい具合に溶け込んだと言える気がします。

 アジアカップでふたりが活躍したならば、この番組を企画したテレビ朝日(アジアカ
ップもテレビ朝日が放送します)の苦労も報われると思います。
コメント
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